ボトルネックに全てを従属させる
今日の企業さんとのミーティングは目からウロコでした。
「後工程がボトルネックに合わせる」
ボトルネックが特定されると普通は前工程、仕事の投入を小さく崩してタイミング良く入れることを考えがちなのですが、
この「ロットを小さく崩す、分割する」の抵抗感がかなり大きい。
前回の研修での社員さんの顔を見ていると、とても嫌そうな顔をしていました。
それは今までの長〜い社歴での経験もあるでしょうし、様々な方針制約が絡んでいます。
そしてもちろん、ボトルネックを最大活用することは既にやっています。
するとTOCリーダーの皆さんは
「能力が余っている後工程をボトルネックに合わせる」方を先に考えることにしました。
実は後工程は機械を止めるのはダメだという長年の習慣で、ボトルネックを通らない別の商品をどんどん作っていってしまいます。
それと止めると。。。
「時間がないです」「余裕がないです」
これが後工程で解決されていきます。
余計なものを作らなくなるので、在庫が減る、工場の導線がスムーズになります。
後工程のさらにその後の工程では、いま何が必要かがわかりやすくなります。
どんどん余る時間でボトルネックの機械のメンテナンスなどで応援ができる、トラブルが減ります。
結果リードタイムが上がるし、対応できる件数が増えます。
そして。。。ボトルネックが少しスムーズになってくると、
「まあ、ちょっとは分けてやっていいか」とロットを分けることの抵抗感が減ります。
できそう!
素晴らしい未来像で会議が盛り上がます。
私も改めて、ボトルネックの対応方法について捉え直すことができました。
ボトルネック対応のステップの3番めは “ SUBORDINATE EVERYTHING “
そうだ、ボトルネックに「全てを」従属させるってことだった。
決して前工程だけではありません。後工程を従属させることから好循環を始めることもできるんです。
現場の皆さんがこういうことを自分たちで考え出して、楽しそうに盛り上がって対話する。
そんな風景を見ているのが、とても嬉しいのです😃
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?