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「卵」で本気のいのちの授業。

理科の授業は、「いのち」がキーワード。
「いのち」に感動があります。そして、「いのちを本気で考えたとき」が深い倫理を含んだ理科の醍醐味でもあります。

5年生理科。おもむろにダチョウの卵を出します。すると、「ダチョウだ!ダチョウだ!」との声。
「違います。昨日私が産んだんです。漫画にしてきたので見てください。」と言って画面にうつします。

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大爆笑!つかみはOK。
5年生のメダカの誕生。卵は、小さい小さい双眼立体顕微鏡で見なくてはいけなかった。それと同じ卵の授業。メダカ授業の発展です。
小さいメダカの卵と大きいダチョウの卵。

メダカの卵が死んだときは、あまり何も思わなかった子供たちが、ダチョウの卵を食べるという意見に真剣に考えています。

「食べないで育てた方がいいです。ダチョウの両親も悲しむからです。」「僕は食べた方がいいと思います。育てるにはケガをさせたり責任がかかるし感謝して食べればいいと思います。」
「どちらでもいいです。食べても美味しくないかもしれないし、育てても死なせてしまうかもしれないからです。」どれも理由があります。
 

盛り上がりすぎて、その後の給食の時間が険悪の雰囲気になったそうです。
討論を初めて経験した子供たち。どのように考えるかを学びます。
「意見」と「言った人」との分離をすること。それでも、納得したくないのは本気である証拠。だから、険悪なのは、ある意味良いこと。あなたたちが真剣に本気で話し合った結果であること。を伝えました。様々なことが学べた授業です。授業を支援してくれたSI先生が、「子供たちが本気で熱中して参加していましたね。」と嬉しそうに話してくれました。


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