180度、見方が変わる ~50代からのプログラマー~

世の中は、意外と頻繁に180度ひっくり返っている

半世紀以上生きていると、見方が180度変わったものが多いことに気づく。
私の親世代は、学校で普通に「うさぎ跳び」をしていた。
私の子供時代は、サッカー少年団に入っていた。
水を飲むとわき腹が痛くなって走れなくなるから、水分補給は禁止だった。
アスベストもそうだ。
あらゆる耐久性(熱、摩耗、衝撃)を向上させる魔法の材料。
国が推奨した優等生だ。
昭和50年。ひっくり返った。
(大人の事情があり全面使用禁止は平成18年)

ひっくり返った「マイホーム・パパ」の評価

子供の出産・子育て・教育 / 大人の仕事
両立は可能だが、基本は、トレード・オフの関係だ。
家庭を顧みないで働く優秀な科学者。
妻と娘とはいつもギクシャク、すれ違い・・・
でも地球を救って、世界も家族もハッピーエンド。
ハリウッド映画にもよくある設定だ。

ついに出生数が80万人を下回った。だが
いきなり少子化が問題になったわけではない。
その前に家庭崩壊、家庭内暴力があった。
子供を産む前に、育てる環境が壊れだしていた。
ちなみに当時の家庭内暴力は「子供」の「親」への暴力だ。
(最近の人は、夫から妻へのDVを連想するらしい)

素人が、こんな仮説を立ててみた。
昭和のお父さんは、子供よりも仕事を選んだ。
だから、家庭が崩壊した。(仮説)
スクールウォーズ。金八先生の時代だ。

平成のお母さんは、子供よりも仕事を選んだ。
だから、子供が減った。(仮説)
男女雇用機会均等法後のテレビドラマを見れば一目瞭然。

平成のお父さんの中には、会社で評価を下げられてでも、家族と過ごす時間を選ぶ人が出てきた。
映画「釣りバカ日誌」の時代だ。
世間では「マイホーム・パパ」と呼ばれていた。
だが当然、職場での風当たりは強い。
当時の私の評価も低かった。
「もっと仕事しろよ!」
だが今は違う。
働き方改革、ライフ・ワーク・バランス。
そんな言葉がない時代のマイホーム・パパ。
職場の同調圧力にも屈しないメンタル。
仕事の評価は低いが、人間関係は良好だった。
スゲー。
気が付くと、評価が180度ひっくり返っている。
30年かかったが。

出産・育児がしやすい職場環境。
子供一人当たり〇〇円という経済支援。
重要な施策だ。
それでも家庭と仕事のトレード・オフの関係は解消しない。
令和のお母さんやお母さん候補のなかにも、のちのちスゲーと思われる人が出てくるだろうか。
私のような男性が専業主夫になり、優秀な女性がバリバリ働くことが当たり前となった時代の「マイホーム・ママ」を見ていたい。


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