ジャズリスナーはこれからどうなっていくか

前回の記事でジャズミュージシャンのこれからについて書きました。多くの閲覧、コメントやサポートありがとうございます。とっても励みになります。音楽やっているのも、SNSやYouTubeやっているのもnoteを始めたのも人と繋がりたいからです。だからそうやってリアクションがあると、とっても嬉しいです。

さて今回はリスナーさん側に立って考えていきたいと思います。前回と重複するのですが、ジャズクラブのソーシャルディスタンス的観点による座席数の削減からライブに参加できるリスナーさんの人数が減っていくと予測されます。ここで大いに考えたいのは、需要が減るのではなくスライドするのではないかという考えです。友人から「参考になるかも」とこんな記事を送ってもらいました。 https://telewo-rk.com/restaurant/1/ 

記事は飲食業界がオンラインに対応していく流れに関してです。ここで重要なのは、あくまでお客さん目線であるということだと思います。なのでリスナーさん目線で今の状況を考えることはとても重要だと思いました。こちらのリンクで僕が着目したのは、「食の需要は減らない、需要がスライドするだけ」というポイントです。

音楽業界に置き換えてみましょう。おそらく今までと同じように音楽好きな人は音楽を聴きたいはずです。まずはじめにリスナーさんをカテゴライズして分析しています。

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飲食業でいうと、1. 飲食店を利用する外食派(ライブ・リスナー)、2. Uberなどの出前やテイクアウトなど出来合いのものを家で食べる中食派(オーディオ・リスナー)、3. 自分で作って家で食べる内食・自炊派(プレーヤー・リスナー)といったイメージでしょうか。現在は外食派はほとんどいない状況ですね。

僕のイメージとしてはこれまではライブ・リスナーとオーディオ・リスナーは結構違った層でした。これからはライブ・リスナーはオーディオ・リスナーを兼ねていくのではないかと思います。(座席数の削減により、音楽の需要がスライドするのでは、という前提によるものです。)ということで、レストランで食事できない/居酒屋さんにいけない外食派の人と同じようにフラストレーションを抱えるであろうライブ・リスナーのことを考えて行きましょう。

恐らくライブ・リスナーは音楽そのものだけでなく、ミュージシャンに会う事や、お店にいく事自体など人とのコミュニケーションを楽しんでいたように思います。ミュージシャンが演奏しながらライブ・リスナーとインターラクティブにセッションできる状況というのはライブならではです。ですが、こういったことはオンラインでも可能です。YouTubeスーパーチャットや17liveのコメントなどはオンラインながら、まさにそういった要素を含んでいると思います。(来週以降17live始めるかもしれません。チラっhttps://17.live/profile/u/250f403f-bffc-43e6-8cda-0b522de37c8b?lang=ja&pid=InappShare&af_c_id=profilepage )またSNSによりミュージシャンと繋がることができます。ミュージシャンにとってSNSを通じてファンと交流することは大切な時間だと僕は思います。また僕個人としてはwebsite自体に会員制度を設けています。サイトログインできることにより楽譜や音源・サポートの購入のたびに個人情報を入力しなければならない、面倒くさい作業が避けられます。 https://www.takuminakayama.com/

ゆくゆくは自分のページ自体にもサブスク(月額定額制)も設けて、動画の先行配信やリハーサル音源や映像をみれたり、ライブの先行予約権なども考えられると思っています。ファン感謝DAYイベントなどもサブスク会員限定でやってもいいかもしれないですね。最近料理いっぱいしてるのでカレーかなんか振舞っちゃうかもしれません。

こう言った形でコミュニケーションというハードルは超えられるかなと思っています。しかし音楽そのものはどうでしょうか。

ライブ・リスナーはもちろん生音のよさ、そして臨場感を求めていると思います。特に僕自身が会場の音環境を割と気にするタイプのミュージシャンであるせいか僕のお客さんもそういうお客さんが結構いらっしゃいます。「ここのハコ(会場のこと)音いいね。」ライブするとそんなことをたまに言われたものです。ドキッとしますw

家にいながらテイクアウト料理のクオリティをお店で食べるものと同等にするには、Uberさんにしっかり暖かい状態で持ってきてもらえるのか重要ですよね。あとはポリ容器のまま食べるのでなく、自宅にある食器に移し換えると少し雰囲気でますよね。この辺がライブ感でしょう。

音楽に戻ると、ライブ配信は多少のタイムラグがあるにしても同じ時間を共有できる。あとは空間です。配信側の音環境、配信環境、そして受信側の音環境、受信環境が重要になると思います。ライブ・リスナーの方はフラストレーションを解消するために自宅の音環境整えてみてはいかがでしょうか?

と、ここまで書いても思ってしまうのは、ライブをしたいし沢山の人に来て欲しいんです。本当は。

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また満席のピットインでじゃんけん大会したい!!

でもこればっかりは僕の仕事じゃないんです。医療の役割ですね。知り合いにも何人もいます。本当に医療従事者のみなさん、いつもありがとうございます。

ここではビジネス目線のことを書いていますので音楽自体には触れていませんが音楽が大好きだからこそ、こうやって考えています。音楽のことは言葉じゃなくて音楽で受け取ってもらえればいいので。

今、僕にできることはライブをしてたくさんの人に来てもらうエゴではなく(今の場合はそうなってしまいます)、需要がスライドしたとしてもみんなと音楽を分かち合うこと。だからこそ、こういったことも発信しています。ここに書いてないアイディアもいっぱいあって、まずはミュージシャンの皆さんに水面下で共有していって、ここぞというタイミングでリスナーさん含め全ての音楽関係者にとってハッピーなやり方を打ち出しますのでもう少しお待ちください。

今回も閲覧ありがとうございました!!次回はプレーヤー・リスナーさんのフラストレーション解消について触れていこうかと思います。

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