この世界の片隅に@日生劇場
こんばんは。
この1週間は広島帰ったり、太田川の河川敷で高校の友人と野球やったり、呉市の球場で母校のマスターズ甲子園予選で野球やったり、広島ウィークでした。
そんななか今週の火曜日の夜、仕事終わりに「この世界の片隅に」という作品のミュージカルを観に行きました。@日生劇場
https://youtu.be/-nNTNlwGb3s?si=kGBxKqBcA4hqkEIC
この作品は広島にいた頃から漫画とか映画とかで観てて、広島出身の身からするとかなり思い入れのある作品です。
広島のアストラムライン本通り駅を通った時は必ず「この世界の片隅に」原作者こうの史代さんイラストのステンドグラスを写真撮っちゃいます。
この作品に興味を持ったのはいくつかきっかけがあります。
まずは姉が高校演劇部時代に、こうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」という作品を演じていてその劇を何度か観ていたこと。
当時中学生だった自分にとっては正直まだ少し難しい内容だったと記憶していますが、原爆をテーマにした演劇は特に印象に残っています。それもあり、こうの史代さんの作品はちょっと馴染みがありました。+α、姉がずっと演劇部だったので、観劇という文化も比較的身近なものとして我が家には根付いてるかもしれません。
あと純粋に広島が舞台ということ。
主人公のすずさんの家は広島市内の江波。僕が通ってた高校はその近くで、野球部の練習でよく江波山で坂道ダッシュしておりました。
主人公のすずさんと旦那さんの周作さんが初めて出会った場所は原爆ドーム近くの相生橋。ここは僕が高校生の時の通学路!
物語の舞台のメインは広島県呉市なのですが、先週呉市で草野球もやったばっかりやし。
むちゃくちゃ縁ございますね。
そんな作品を、大都会東京のむちゃくちゃ厳かな日生劇場で観られてとても誇らしい気分になりました。「この舞台になった街、自分が育ったところなんです!」と叫びたくはなりませんでしたが、、笑
良いところなのです。離れれば離れるほど、地元の話に不意に出会うと嬉しい気持ちになります。(語彙力)
さて作品の話に戻りますが、「この世界の片隅に」のとても好きなポイント!
それは、、、ありありと描かれた日常!
それに尽きると思います。
どうしても戦争とか原爆とかが絡んでくると、どこか非日常感というか、実際にはあったんだろうけど歴史の教科書に出てくる1ページみたいな印象を抱きがちじゃないですか。マイナスな印象はどうしても拭いきれないのでちょっと触れ難いテーマ、みたいな印象もありますよね。
そんな中描かれる日常。もちろん全てとは言いませんが、僕らが過ごす生活となんら変わらない日常がその当時にもそこにはあって、楽しいこともあればきついことも、まじでしょうもない悩みだって、そんな特別じゃない日々がすずさんを通じて感じられます。
当時を知る人の話をきける機会が減っていく中、こういった作品を通じて当時の日常が忘れないように残されていくのが嬉しいです。(誰目線)
この作品を観たあとに原爆の実相を知る機会があれば、よりイメージしやすいと思います。一瞬で失われたその瞬間にもいまと変わらない日常があったということ。
広島出身として、広島の原爆について発信し続ける責任を感じています。別に深い理由はありません。たまたま広島で育っただけという理由だけです。
なんだかんだ結局シリアスな話になってしまいますね…。こうの史代さんもそれは本望ではないはずなので明るい話に戻しますと、今回の舞台はなんと言ってもミュージカル!歌が美しすぎる!全体を通じて明るいお話しだったな〜というのも印象に残りました。
大原櫻子さんの演技がもうすずさんにしか見えない素晴らしすぎる演技でした。(「呉」のイントネーションも要注目!)あと歌うますぎ。ミュージカルやけん生で演奏してたし。主演はダブルキャストでもう一組の方々がなんかミュージカル界では大スターらしい(後輩情報)ので、そのペアの回も観てみたかったな…。今度はもっと良い席で観てえ…。あと誰かとこの感動を共有してえ…
ということで仕事終わりの素晴らしい1日をご紹介させていただきました。こんな感じでちょっと最近遊びすぎてるので体力回復期間を設けねば…。
p.s. 来週は抜歯ウィーク
アンジェラアキさんと、主演Wキャストの昆夏美さんと大原櫻子さんの最強ソングきけるのでぜひ。
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