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インフラとしての美容室、エンタメとしての美容室②

前回で、インフラ的な要素が今の美容室にはあると思うと言う話をしました。

今までと違った意味の要素が美容室や美容師に求められるのかなと思っています。それは生活の基準が変わってきたの理由です。
つまり、身嗜みや整える意味での美容でもよかったことが、今回の大きな変化を前にして優先順位にも変化があるように感じています。
美容室には行きたいが、都心に行くのは心配だから近所でと言うことが増えています。
10年ほど美容師を表参道や原宿、青山でやっていますが、ほとんどが近所に住んでいる方々ではありません。
地域密着ではないです。

前回のインフラとしての美容室を踏まえた上で、何が大事なんだろうと考えまいした。

今大事にしているのは『エンタメとしての美容室』

ドキドキするとか、想像を超える楽しみがあるかとか、そう言う面白さをどれだけちゃんと考えるかが重要だと思います。

昔からそう言う美容室が好きだったから美容師になったし、
それが『新しい』わけではないのは重々承知しています。

ただ美容室の住み分けは確実に変わっていて、どう言う場所なのかが大事になっているように、向き合い方を変えないといけない。


何を提供するか。
どうやったら楽しんでもらえるか。
どんな体験価値が必要か。

ちょっと遠いけど、楽しいから行かないとって思える価値を生むこと。

そう思わせないと、高いお金をかける意味はないです。

なんとなくって感情がシビアになっている今をどうやって理由を作るか、そこにどんなオリジナリティーを感じてもらえるか、
そして、『あなたが良いです』って言ってもらえる存在になるか。

生活に寄り添ったヘアスタイルを作って(インフラ)
行くことが楽しくなる場所であること(エンタメ)

もちろん、ヘアスタイルを変える楽しみはプロとして120%出します。

ヘアスタイル(商品)と美容室(場所)の関係をちゃんと考えて、たくさんの素敵な理由を作ることが必要です。

自分はちゃんとできてるのかなとか常日頃思っています。もしかしたら何かつまらないと思って来なくなっちゃったお客様もいるかもしれないです。

美容師を続けていくには、ある程度新規のお客様が来ないといけないと昔から言われていますが、
僕はそんなことより1回きてくれた人がずっと来てくれる”人”であり”場所”でありたいです。

結婚、出産、転勤など様々な生活の変化があっても、またいつかいきたい場所でありたいし、繋がりが切れない関係を築いていきたいです。

美容師としてどんな自分でいたいかを考えたときにこの想いにたどり着きました。

自分にしかできないことを探しながら毎日楽しく美容師をやっていきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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