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自分らしく生きている人の声の響きは心に届く

私自身、講演で話す時やプロデュースをする上で、「声の響き」をとても大切にしています。今回は「声」についてお伝えしたいと思います。

「頭で話せば頭に入る、心で話せば心に入る」
よく言われる言葉ですが、自分が講師をしている時も、受講生として聞いている時も、本当にその通りだと思います。

頭で話してしまう時は「間違えてはいけない、正しく伝えなければ」と思っている

人前で話す機会がある方は、皆さんおそらく感じている事だと思いますが、頭で話している時と、心で話している時の声は全然違います。声の響き、自分の熱量、声から伝わる温度感、すべてが違います。

頭で話してしまう状況は「間違えてはいけない、正しく伝えなければ」と思っている時です。これは私にも当てはまります。

心で話せている時は「とにかく伝えたいという思い」が先にある

心で話せている時は「とにかく伝えたいという思い」が先にあります。伝えたい内容は必要ですが、内容以上に「伝えたいという思い」を届けることが大事です。

話をしている本人の感覚としては、没頭している、または夢中になっている状態です。エネルギーの向きは、自分に対して向かっているエネルギーが0%、つまり100%相手に向かって話している時です。その時「心で話せている、心に届いている」という感覚が持てるようになります。

頭で話しているか、心で話しているかは全部声の響きに現れます。頭で話している時は、声が喉や口の中から出ているような感覚です。そのため、声が出るまでの距離間が短くなります。

心で話しているとお腹の底から聞こえ、本当に身体全体が響いているような声に変わるのです。


心に響く声は相手の心に届き、身体で受け取れる

私が「心に響く声は身体全体が響いているようだ」と強く実感したのが、歌手の玉置浩二さんのライブに行った時のことです。

歌を聞いた時に、身体の本当に奥底から、というよりも身体すべてから響きがあって、「伝えたい」というよりも「響きそのもの」になってると感じました。歌声から私が受け取った印象は、「歌っている」や「伝えている」というよりは「祈っている」ようでした。

歌を聴き取る前に、声を耳にした時点で鳥肌が立ちます。歌詞の意味を受け取る前に、発せられた声を聴いただけで涙が止まらないのです。まさに、心に届いて身体で受け取っている、その感動が身体に反応として出ているようでした。

どうやったら自分らしく、相手に心で伝えられるか

オンラインサロンや講演の時、私が常に意識していることは「自分が心から伝えられているか」です。では、どうしたら自分らしく、相手に心で伝えられるのでしょうか。

私は、シンプルに”生き方”だと考えています。やはり、「自分らしく生きている」と心に響く声が出やすくなると思うのです。常に自分らしく生きていると、「何をしゃべるか」ということを意識しなくてよくなります。

もちろん講演やセミナー、勉強会など、その時間で「伝えるべき内容」はあります。しかしそれ以前に、伝えるべき内容を本当に自分がそのまま実践して生きていると、結局は実践している内容をお話することになるのです。

「伝えるべき内容」と考えずに日々自分が実践して生きていると、そのまま伝えることができます。

つまり、頭ではなく心から話すことができるようになる。自分が心から伝えられている時は、「自分らしく生きている時」だと思っています。

頭で話してしまう時は、生き方を見直す

ここまで「心で話しましょう」とお伝えしてきましたが、私も未だに頭で話してしまう時があります。

自分ができていないと思う内容を話している時は、「無理に話している」と感じてしまいます。あとから振り返って聞いてみても、「しっくり来ていない」と思うのです。

そんな時は、話した内容を反省して改善するのはもちろん、自分が「人様に何かをお伝えする人間としての生き方をしているかどうか」という事を見直すようにしています。

例えば、私は自分らしく生きていく事を日々お伝えしています。その時、自分が自分らしく生きていないと伝わりません。「この人は良いことを言っているが、口ばかりなので全然内容が入ってこない」と思われてしまうでしょう。

だからこそ、私にとって声は「生き方そのもの」だと考えています。


「自分らしく生きていくこと」で、相手の心に届き響く声となる

頭で話している時は「間違えてはいけない、正しく伝えなければ」という状況か、「できていないことを無理に話している」と思っている時です。

心で話している時は「とにかく伝えたいという思い」があり、「伝えたいことが生き方そのもの」になります。心から伝えられた時、初めて相手の心に届いて響く声となるでしょう。

そのためには、「自分らしく生きていくこと」が何よりも大切です。

だからこそ私は、自分らしく生きて、生き方そのものをお伝えする発信をしています。多くの方にとって気づきや学びになり、良い影響を与え合う、そんな一端を担っていきたいのです。


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