1人目の人事は「いつ」採用するか?

株式会社divの張ヶ谷です。2016年10月から人事になり3ヶ月。様々なことに挑戦してきました。事業計画の作成、面接フローの構築、組織図の作成、母集団形成、アドバイザーの起用、ワークサンプルの実施など挑戦したことは数知れずです。

昨晩、1月6日(金)22時6分に知人のスタートアップ経営者から1本の電話をいただきました(三連休前の金曜夜なのにw)

「これから採用に注力していこうと思うんだけどどうしたらいいかな?」

その会社は社員5名程度、売上1億円前後でかなり急成長をしています。まだ人事は置いていない。営業がメインとのことでした。投資はおそらく受けていません。これまでど素人ながら人事業務を頑張ってきたのでいろいろ体験談を交え、先のスタートアップ経営者に話をした内容を思考整理とこれまでの3ヶ月を振り返るためにまとめてみようと思います。

目次
 人事を採用するタイミングは「いつ」が良いのか?
 どこから「人事」を始める必要があるのか?
 どうやって採用活動をしていくのか?
 余談

人事を採用するタイミングは「いつ」が良いのか?

結論からお伝えすると、社員「5名」を超えた段階が良いと考えています。現在弊社は社員23名(2017年1月現在)。2016年10月時点では15名でした。今から振り返って見ても人事を置くタイミングが遅かったと反省をしています。人が足りないのは「業務の効率化が足りないのでは?」という疑問もあるかもしれませんが、「人がいないとどうにもならない」という課題の方が優先順位の高い課題でした。

株式会社divのケース

株式会社divの運営するTECH::CAMP事業は幸いにも上記のような形で右肩上がりで売上を上げることができています。事業は順調なのですが、実態は下記のような形でむちゃくちゃ大変でした。

これがいわゆる「人がいないとどうにもならない」という状態です。売上が上がるにつれて1人がやらないといけないことが増えてきました。自分の場合でいうと研修営業・経理・労務・CSを兼務していました(やばい)
また売上をさらに上げるための「挑戦しないといけないこと」に手をつけられていない状態でもあります。これはベンチャーにはとても危険なことです。

上記の状態を回避するために早い段階で人事を置き、事業計画、組織図を作り、前もって採用していかなければいけないと考えています。社長は売上・プロダクトを作りながらビジョンも作る。他の数名のメンバーも売上・プロダクトを作る。バックオフィスは1名程度。そう考えた時に人事業務を行う時間はありません。しかし成長を加速させていかないといけない時に人事が必要です。

その目安が「5名」だと考えています。

どこから「人事」を始める必要があるのか?

まずは下記を最優先に検討をした方が良いと思います。
・誰よりも優先して「人事を採用する」
・社内の優秀な人材を人事に配置する

・誰よりも優先して「人事を採用する」
先のスタートアップ経営者は「とにかく営業3名+営業事務1名を採用したい」と話をしていました。しかし上記採用するためには媒体選定からディレクション、面接、日程調整など様々な業務が膨大に増えることになります。経営者である社長が全てに関わっていたらいわゆる「社長業」ができなくなってしまいます。そのため誰よりも優先して「人事を採用する」を選択した方が良いと考えています。

・社内の優秀な人材を人事に配置する
また採用までに時間をかけていられないケースもあります。その場合、社内で結果を出している人材を人事に配置する手もあります。その人材がプロフィットセンターとして大活躍をしていたとしても長期的な目線に立てば1人の活躍よりも数十人の活躍の方が大きな成果を出すことができるからです。
ここでは「えいや!」の気持ちが大事になります。

どうやって採用活動をしていくのか?

採用に関する人事業務はざっくり下記のような形になります。

① 事業計画の作成
こちらは社長、取締役などのメンバーと一緒に作っていく必要があります。ついてはベンチャー企業の人事には損益計算書に関する知識は必須となってきます。主にツールはスプレッドシートやエクセルを使っています。

② 組織図の作成
事業計画を元に3ヶ月、6ヶ月、1年後の組織図を想定して作成をします。弊社の場合は(兼務)が多いことに驚きましたw「これは採用しなくちゃあかん」ということを痛感します。ツールはXMindを使っています(他にいいツールはあれば教えてくださいm(_ _)m)

③ 採用計画の作成
採用するにはとても多くの手法があります。全てを使っていたらいくら時間・予算があっても足りません。とにかく「採用したい人材はどういう人なのか?」というペルソナを明確にする必要があります。ツールはエクセルで管理しています。

④ 母集団形成
採用計画に沿って、採用活動のスタートです。ここに最も工数がかかります。スカウト送信、媒体掲載、応援シェア、エージェント対応、リファラル活性、求人票作成などなど
現在株式会社divではBizReach、wantedly、Green、LiB、indeed、en転職、@type、とらばーゆ、サンカク、yenta、エージェント、リファラル、TECH::CAMP受講生からの採用などで母集団形成をしています。

⑤ 面接
お判りだと思いますが、時間がかかります。また面接を行うだけではなく、見抜くスキルを磨かないといけなかったりします。これは長くなるのでまた別の機会に書こうと思います。
通常の面接以外にワークサンプルの実施、朝会への参加、プログラミング体験などを行なってカルチャーフィットを測ったりしています。

⑥ 採用
お疲れ様でした。なんてことはなくて、これからがスタートです。

余談

これまで3ヶ月やってきた中で得た知見を少しまとめてみました。先のスタートアップ経営者にも少しでも貢献できてたら何よりです。

たしか2016年の12月初めにAnyPayが人事を採用していました。社長+役員2名+数名くらいの人員だったんじゃないかなと思うのですが人事の採用募集をwantedlyで見かけました。このブログを書こうと思ったのもそれが少しきっかけとしてあります。起業を複数回している起業家も人事は早めに採用した方がいいと思っているんじゃないかなぁと思いました。先ほどwantedlyをのぞいて見ましたが、人事募集が取り下げられていたところを見るとすでに人事の採用が終わったのかなとさらに関心しました。

人事になって3ヶ月。正社員も15名から23名に増えました。2017年もさらに拡大して行く予定なので少しでも興味がある方は是非ご連絡ください。

ご連絡はこちらから(*・∀・)尸尸
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