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企業の最期を看取るのはギャル

同じ部署の50代の先輩が会社を辞めることになったと部内で発表がありました。

その先輩は僕とはチームが違うので、仕事を一緒にしたことは無かったのですが、席が近いこともあり、僕が中途入社してからよく気に掛けてくれて仕事の相談にも乗ってくれる先輩だったので退職の知らせにはびっくりしました。


先日その先輩に時間をもらい、会議室で退職に至った経緯を教えてもらいました。


先輩は今54歳なのですが、50歳を過ぎると会社から毎年セカンドキャリアについて考える研修を受けさせられるそうです。

セカンドキャリアと言うと聞こえは良いですが、要は研修の中で「会社に残りますか?会社を辞めますか?」と毎回聞かれるそう。

50歳を超えた人は一律全員がこの研修を受けるそうなのです。

またそのタイミングで会社を辞めると退職付加金が会社から支給されるそうです。
ただ、この退職付加金は50歳から55歳をピークにどんどん目減りしていきます。

それと同時に50代でそれまでの役職を解き、一般スタッフとして若手がやるような小さい仕事をおじさんに割り振ります。もう仕事を通じて成長させる対象ではないので、ひたすらに雑用でこき使います。

もうはっきり会社を辞めてくれと言われた方がスッキリするように思いますよね^^;

うちの会社は国内でも有数の大企業なのですが、最近新卒とか中途採用で若手を多く採用しています。中でも女性活用の波に乗り、女性の採用割合が近年増しています。

一方で会社に残っているオジサン達には早期退職を勧める。

結果として経験や知識ノウハウを持った重要人材が次々辞めていき、代わりにギャルが会社に大量に入ってきます。。

また従業員の構成割合を考えると20代のギャルは多いのですが、40代以降の女性の割合はグッと減ります。大体ギャルは30代半ばまでで結婚して辞めていくからです。その分、また若いギャルを大量採用し、一方でおじさん達を辞めさせていきます。。
(残っている元ギャルの40代は、何となくその理由が分かる独身か、または気の恐ろしく強い鬼嫁みたいな人)

先日も隣の部署に新卒で入ったギャルがキャビンアテンダントになると言って会社を辞めていきました。

そのギャルを採用するために辞めさせたおじさんもいるでしょう。


僕も40歳が目前なのですが、あと10年もすれば先輩と同じ境遇です。


大企業で給料は良いのですが、社員に対して本当の意味で終身雇用を保証する会社ではないので、早いうちに他所でも通用するスキルを身につけ、適切なタイミングで今の会社を辞めたいと思います。


僕が辞めればその分ギャルが入社し、そのギャルが30代で辞めれば次のギャルが入社する。こうやって企業の伝統は薄まって最終的には自然に還っていくのだと思います。その時企業の最期を看取るのもギャルなんでしょう。

#退職
#JTC
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#大企業
#ギャル

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