
窓の「高さ」の検証もしてますか?~窓は場所や大きさだけじゃなく高さも大切!
こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。
今回は「窓の高さ」です。
窓の大きさや位置は当然ながら色々考えると思いますが、窓の高さってどのくらい考えるものでしょう。
高い位置の「高窓」、低い位置の「地窓」くらいは考えて、おそらく他は設計士まかせかもしれませんね。
一般的にはサッシの上端を床から2mの高さにに揃えることが多いのですが、これは外観的にも上端が揃っている方がきれいに見えるためです。
※こんな感じで窓の上端は床から凡そ2m程度で揃っている↓↓↓
ただ、窓の高さは上げたり下げたりするのは自由ですから、外観を気にしながらも各窓の機能に合わせて窓の高さも色々考えてみましょう。
◆2階以上の窓は下端の高さに注意
まず、2階以上の階の窓は「落下の危険」を最優先に考えるべきです。
小さなお子様がおられる場合は特にですが、大人でも十分注意が必要なところですね。
窓の高さは、特に指示しなければ床から1メートル位になっています。
ただ、1メートルだと若干低く感じる高さです。
バルコニーなどの手摺、吹き抜けに面する腰壁などの柵となる高さは、1.1メートル以上とするのが基本なのですが、なぜか窓の下端は1メートルとなっていることがあるんですね。
当然ながら、窓の下端の高さも、最低1.1メートルとなるように注意しおかなければなりません。
◆西日が入る窓は不快にならないよう注意
「朝日」と「西日」は、太陽の角度が低いので、窓から差し込んできますよね。
特に、西日というのは日中、眩しく差し込んでくるので不快に感じることもあるものです。
ワークスペースや子供部屋などで西側に窓をつける場合は、西日に注意をして、小さめにするか、または、目線よりも高い位置にしておき、西日が顔に当たらないように計画することは大事ですね。
窓は目線にあると「開放感」を上げてくれますので、高い位置の窓ばかりだと圧迫感を感じます。
そのため、基本は目線の高さの窓にして、太陽光の差し込みが眩しいと思われるスペースは目線を避けた高さとしておきましょう。
◆テレビの直上の窓
リビングのテレビの上に、上端が2メートルくらいの位置に横滑り出し窓を設置することもよくあります。
ここでも注意が必要なことは、光の差し込みによって、テレビを見るのが眩しくなる場合があるということです。
日中翌日が当たる南側はもちろん、先程あげた西日も不快ですし、朝日も角度が低いため差し込んできます。
滑り出し窓はカーテンはもちろん、ロールスクリーンも付けないこともありますので、テレビの視聴時に眩しさが気になるかも、という場合は、別の場所に窓を移すことも検討しましょう。
◆プライバシー性を考慮した高さ
お風呂や脱衣スペース、トイレなど外からの目線が気になる、プライバシー性が高い場所の窓にも注意が必要です。
道路やお隣さんの家の窓から見えてしまわないように配慮したい部屋ですね。
先程は、目線に窓があると開放感が増すということをお話しましたが、それよりもプライバシー性を重要視すべき場所です。
このような場所には、まずは「型板ガラス」といった不透明のガラスで透けて見えないようにはします。
ただ、それでも人影は見えてしまいますので、窓を少し小さくし高い位置に設置しするといった、外からの視線が入らないような措置をすることも必要です。
◆まとめ
このように、窓の高さにも色んな検討の仕方があります。
窓の役割である「日当たり」「風通し」「開放性」と、窓のデメリットである「プライバシー」「眩しさ」「断熱性の低下」のバランスを取るためにも、窓の高さの検証も必要になります。
間取り計画が進んできたら、必ず全ての窓の「高さ」も検証しておきましょう!
※窓に関する記事ではこちらもまたご覧下さい。「開放感」に関する考察の中で地窓の役割についても書いております。
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