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神と川とロマンの文明エジプト

エジプト旅行

今年の夏にエジプトに行きました。久々の海外、初めてのアフリカだったのでドキドキ。行く前にツタンカーメンの本とかピラミッドの本とかを読んだり、現地の料理を調べたりして準備万端でした。

ルクソール

1週間くらい滞在してたんですけど、まずはギザを通り越してルクソールへ。ルクソール(Luxor)って地名カッコいいよね。王家の谷でツタンカーメンのミイラを見たり、ネフェルタリの壁画を見たり、ハトシェプスト葬祭殿を見学したり。本当にエジプトにいるんだって実感がじわじわ湧いてくる。

王家の谷
有翼のコブラ
ツタンカーメンの玄室
ハトシェプスト葬祭殿

ナイル川クルーズ

中3日間くらいはナイル川のクルーズ。午前中は遺跡とか神殿とかを見て回って、午後は暑くなるから船に戻ってランチ食べたり、ナイル川の景色を眺めながらゆっくりしたり。このご飯が美味しいのなんのな! 多分ベースはフレンチで、エジプトの料理もあるよ、和食もあるよって感じ。スイーツも美しくて美味しいのが食べ放題。エジプト旅行中はカロリーはこの世に存在しないものとして扱いました。幸せだったね。これでもかってくらい毎食たらふく食べてやりましたとも。

エジプト猫ちゃん
イシス神殿のキオスク
コシャリ
コシャリのトッピング

エジプトの真ん中あたりのルクソールから、南のアスワンに向かって船は進みます。ナイル川は南から北に向かって流れてるんだよね。だから南が上エジプト、北が下エジプトって言うんだって。感覚と逆でごっちゃになるね。目的はアブシンベル神殿。時の王ラムセス2世が建てた大神殿です。まず普通に見学して、夜に音と光のショーのために再訪して、さらに翌朝には朝日に照らされるアブシンベル神殿を拝むために船でダム湖の上から眺めるっていう怒涛のアブシンベル神殿ラッシュ。バカデカい座像が4体あるんですけど、全部ラムセス2世。ちょっとずつ歳をとってて違いがあるんですって。こんな大きな像を作って、洞窟みたいな神殿を作って、王はすごいね。このアブシンベル神殿をダム湖による水没から守ろうというのがきっかけで、ユネスコの世界遺産ができたんですよ。逸話だらけのすごい神殿です。

アブシンベル大神殿
アブシンベル小神殿
朝日に照らされるアブシンベル神殿
湖の上で迎える日の出

ギザ

南を堪能したらいよいよ空路でギザへ。三大ピラミッドのお出ましですよ! あの巨大とんがりオブジェがずんずんずんと、ええありましたとも。デカいかつ古い方から順に、クフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドです。名前似てるけど、だんだん長くなるで覚えられます。クフ王とメンカウラー王のピラミッドの周りにはそれぞれ奥さん用の小さなピラミッドが3つずつあって、ピラミッドエリアには実は合計9つのピラミッドがあるんです。クフ王のピラミッドは中に入れます。狭くて蒸し暑くて人だらけの坂道をずーっと登っていくと、クフ王のミイラが眠っていた玄室に辿り着きます。貴重な経験だったけど、もうあの道を通りたくはないな笑 お昼は9つ全てのピラミッドを一望できる唯一のレストランでお食事。また美味しいんだけど量が多いんだよな。甘いお粥みたいなデザートがあって、俺はもう食えねえからって寄越してくれたおじちゃん、僕もお腹いっぱいだったけど、弟?みたいな感じで扱ってくれるのが嬉しくって、好きだったなぁ。一見頑固親父に見えるけど、笑うと結構可愛くて、立ち居振る舞いが渋い感じがカッコよかったんだよね。あんな爺ちゃんになりたいと思った。

上空からのピラミッド
クフ王のピラミッドとカフラー王のスフィンクス

カイロ

最終日は文明博物館とエジプト考古学博物館に行きました。文明博物館には22体のミイラが!エジプト考古学博物館にはツタンカーメンの黄金のマスクと金棺が! もしかしたら博物館が一番テンション上がってたかもしれない。あの黄金のマスクが、目の前に! 輝きだけで比較すれば空港で売ってるジュエリーの方がキラッキラしてるんですよ。でも価値はそこじゃない。このマスクには3,300年以上の歴史が乗っかってるんですよ。これは逆立ちしても勝てないよ。当時の職人が作って、若きツタンカーメン王のミイラが被っていて、現代になってついに発掘された、この時の重み。歴史が乗るとこうも魅力的になるんですね。目を合わせたまま、しばらく動けませんでした。

王を支えるホルス神
ツタンカーメンの墓で守っていたジャッカルとガイドのアシュラフさん
ツタンカーメンの厨子を守るイシス女神

エジプトのエッセンスを拝借しよう

盛りだくさんで大満足のエジプト旅行。この経験をなんとか創作活動に活かしたいと思いました。ここからが本題です。でも短いです。

生者の国、死者の国

エジプトの歴史物語を書きたいわけではなく、エッセンスを拝借したファンタジーを作りたいんですよね。面白かったのが、ナイルの東西に意味があること。ナイルの東岸は太陽が昇る方角なので、生者の地域とされています。なので東岸に住居が多かったんです。西は陽が沈む方角です。太陽神ラーが滅する死者の地域です。なので西岸には王家の谷を代表するお墓が多いんですね。クルーズ船から見た感じ、現在では西岸にも人は住んでいそうで、今でも厳密にそうというわけではなさそうでした。当時のエジプトは最先端の大文明ですから、きっと智が結集していたんでしょうね。神話と自然を絡めて壮大な世界観を作り上げるスケールのデカさに興奮します。大河を挟んだ東西の意味はぜひ採り入れたいですね。

動物信仰

エジプトの神々は体は人間なんですが、頭はみんな動物になっています。例えばホルス神は隼、アヌビス神はジャッカル、バステト女神は山猫とか、頭が動物なんですよね。こんなユニークな神様、世界中探してもいます?? めっちゃ面白いですよね。なんでなのかガイドさんに訊いてもみたんですが、腑に落ちてないんですよね。動物たちの特殊能力をも携えた、人間を超越した存在である象徴はあるかもしれない。でももう一押し欲しいなぁと思ってます。めっちゃ面白いとは思いつつ、どうやって採り入れたものでしょうね。

古代のロマン

砂に埋もれた古代のお墓とか、湖に沈むはずだった神殿とか、未だに解明されていないピラミッドの謎とか、いやロマンが過ぎるて! 考古学者が人生を研究に捧げる気持ちがちょっとだけわかります。なんでしょうね。もう過去は確定しているのに、手を伸ばしても全然届かない感じ。何かの拍子に古代人と接続した感覚を得た時、想像するだけでなんとかホルモンがドバドバ出そうですね。便利で正しい世界を嫌だとは思わないけれど、それが僕の現実だから、摩訶不思議で混沌としている世界に憧れを抱くんだろうな。ざっくりしてるけど、ロマン。大事ですね。

どうやって物語に落とし込もう?

エジプトでグッときた話を活かして物語を書きたいです。具体的にはまだ全く見えていないです。考えたことをnoteで発表するんじゃなくて、悩んでいる姿も晒してここで考えればいいじゃん!と思ったので、これから物語を作っていく様を投稿していきます。創作者1年生が何をと思われるでしょうけれど、同じような状況で創作活動をしている人や、これからやりたいんだという人に、こんなだせえヤツがいるんだから自分はもっと頑張れると思ってもらえるように、頑張ります。

砂漠のド真ん中にある休憩所の飼い猫

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