【詩】最後の一歩

足を出す
次の瞬間やめてやる
これが最後の一絞り
すっからかんの私には
砂の粒すら残っちゃいない

足を出す
立ち止まってもいいけれど
一歩だけなら踏み出せる
次の瞬間やめてやる
ごろり木陰で昼寝をしよう

足を出す
これで最後と決めてから
もう何歩目の最後だろう
身体は頭を振り切って
ただ闇雲に進み続ける

足を出す
足を出す
足を出す
足を出す

立ち止まる
ここが私の目的地
いつか必ず報われる
幾度の最後を振り返り
ごろり木陰で昼寝をしたい

足を出す
足を出す
足を出す
足を出す

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