坑道を掘る No.2570
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もし諸君らの中に、
「自分はどうしても上級学校へ行きたい。
ところが家の事情は、どうしてもそれを許さない。もうやけくそである。
どうにでもなるようになれ!!」
というような考えを持っている人が、もし一人でもあったとしたら、
これは実に惜しんでもなおあまりあることと言わねばなりません。
実際私には、それは涙のこぼれるほど残念なことであります。
何故その人は、眼を翻して人生を大観しないのでしょうか。
(中略)
上級学校へ行けないからと言って、決して失望は無用です。いわんや落胆をやです。
さらにはいわんや、自暴自棄に陥るにおいてをやです。
人間の真の強さというものは、このような場合に、決然として起ち上がって、
自分の道を雄々しく切り開いていくとこrにありましょう。
森 信三
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昨日5/30(日)も2週間ごとの『修身教授録』の輪読会を行いました。
ゆっくりと輪読することで、通常の読書では読み飛ばしてしまう言葉にも深く向かい合え、
また参加者の感想を共有することで、理解の幅と深さを広げることができる良い機会となっています。
さて、昨日の講義では、人ごとに環境の差はあるが、
それを環境のせいにするのではなく、また他人との比較をするのではなく、
志を立て、人生を大観し、自分の使命全うすることに全身全霊を賭けることの大切さを教えていただきました。
分かりやすい例え話として、
『お互い人間として最も大切なことは、
単に梯子段を一段でも上に登るということにあるのではなくて、
そのどこか一カ所に踏みとどまって、己が力の限りハンマーをふるって、
現実の人生そのものの中に埋もれている無量の鉱石を、発掘することでなくてはならぬ』
と語られていました。
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