諦めない No.2490
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彼は片田舎の丸太小屋で生まれた。
学校は貧しさのために断続せざるを得なかった。
彼が正規の教育を受けたのは、合計しても1年に満たない。
20代になって事業を起こす。
だが、失敗した。
その上、恋人の死という悲運に見舞われ、自身は神経衰弱を患う。
その中でも彼は独学し続けた。
そして27歳の時、弁護士の資格を取得する。
労働に明け暮れた経験。弁護士活動で得た見聞。
それが止みがたい夢と激しい志を育み、彼を政治へ駆り立てた。
だが、なだらかな道ではなかった。
30代では下院議員選挙に二度、20代でも上院議員選挙に二度、落選した。
47歳の時、副大統領選に立候補したが、これも落選した。
しかし、彼は逃げなかった。
夢と志が逃げることを許さなかった。
そして大統領の座を射止めたのは51歳の時だった。
彼は南北戦争を戦い抜き、奴隷解放という新しい歴史を切り開いた。
彼の名はアメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンである。
藤尾 秀昭(致知編集長)
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雑誌致知のメルマガからのご紹介です。
先週1月20日にバイデン氏が第46代のアメリカ大統領に就任したことに関連して、このお話をご紹介します。
簡単にその地位になったのであれば、目の前に降りかかる災難や難事に負けてしまったことでしょう。
そう思えれば、苦難に見舞われながらもそれを日々乗り越えて行くことは、
いずれ立ち向かうことになるさらに大きな壁に立ち向かう勇気の源になるということ。
諦めなければ、成し遂げられないことは何もないのです。
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