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エネルギーの移転 No.2665


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魂から発せられた言葉は、表現が少々稚拙であっても、

聞く人の魂に語りかけ、感動を与える。

全身全霊を乗せた言葉にはある種の『霊力』があるからである。

つまり言霊である。

一所懸命、なんとか相手にわかってほしいという思いを込めて、文字通り心の底から出た言葉は、

やはり、単なる話のための言葉よりも訴える力が強いのは確かだ。

聞き手の感動を呼び起こすのもそれゆえにほかならない。


稲盛 和夫

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この度出版された『稲盛和夫一日一言 運命を高める言葉』(致知出版社)からのご紹介です。


この言葉に続いて稲盛氏は、

『将来の姿、具体的な展開、さらには社会的な意義までを考え尽くし、

それを幹部や部下が腹落ちするまで、徹底して話すように努めて来た』

と語っています。

自分で考え抜いたことだからこそ、一度伝えただけで伝わったつもりになるのではなく、

相手が自分ごとに捉えられるまで話し合うのですね。

綺麗な言葉を並べて良いことだけを言っているのとは大きく違う。


さらに、

『相手が納得するまで話しきると、くたくたに疲れてしまう。

まるで話すことによって、私のエネルギーが相手にすべて送り込まれ、

自分が抜け殻になってしまったかのようであった。

このことを、私は「エネルギーを転移する」と呼んでいる』

と続けています。


大事なことをクタクタになるまで話しきっていないうちは、

まだまだ伝えられていないのだと自分への戒めとなるお話でした。


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