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それは本当にやりたいこと?

最近、すごい荒れた。恥ずかしいくらい悩んだ。思考がぐちゃぐちゃで、思うように言動がまとまらなかった。

大きなきっかけはそれ程なく、問題はやっぱり仕事での人間関係だった。
忙しさを理由にチャットを無視される。言われたことを残業してこなしても仕事だからもちろんお礼はなし。コードを見せたら前言われたことと違うことを言われてやり直しになる。先輩に相談したらお前はこういうところがダメだと指摘される。リモートだから部屋で1人ウンウン唸りながら作業するだけであっという間に1日が終わる。

そんな毎日が積み重なると、心はSOSを出してくる。自分の場合、寝つきが悪くなるのがサインだった。

そんな時、本屋でちらっと見かけたタイトル。「やりたいことの見つけ方」「科学的な適職」「幸せに生きるためのキャリア理論」。普段だったら全く目に留まらない本がやけにキラキラして見える。弱っていた。

「やりたいことの見つけ方」という本を買った。こうすれば「やりたいこと」で働けます!嫌な仕事からは抜け出して幸せになりましょう!という受け売り文句がすごく刺さる。価値観マップも作り、自分でもかなり納得できた。
そうだよな、幸せを追求することは悪くないよな……。自分はエンジニアに向いてなかった。人にも恵まれなかった。だから仕方ない。給料なんて少額でいいから、今度こそ本当にやりたいことをやろう。ずっとやりたかった子ども支援系NPOの企画系スタッフにでもなろう。そうだ、それがいい。

勢いで大学生の時にお世話になったNPOの理事に相談した。バイトでも問題ないので求人は募集していないか、と。そのNPOは理念も共感できるし、働いている人や関わる人もすごく好きだった。

結果は……求人がなかった。当分出す予定もないらしい。だってコロナだし。そんなに大きなNPOでもないし。そう、現実は甘くない。「そんな簡単に幸せにはさせないぞ」と神様から忠告されたみたいだった。

冷静になると、なんでこんな簡単に逃げようとしたのか疑問に思った。本当に耐えられないほど辛い職場なのだろうか。前職の大変な時期と比べて今はどれくらい大変なのか。もしかしてわがままだったんじゃないか。お金だってそんなにないのに……。

本当に人間の心理は不思議で、昨日と今日で考えていることが真逆になっていることに気づいた。辛さから逃げられそうな道があったらそれにすがり、そんな道なんてないとわかったら現実を見ようとやけに冷静になる。そんな自分を肯定しようとする自分に翻弄される。

素直に生きるのは大変。やりたいことで働き、幸せになりたくてもコロナ等の影響でそもそもチャンスが少ない。それでもいろいろと考え、前を向いて頑張らなければいけない。いや、そもそも今は立ち止まって目標の再確認をしなければいけない……?

素直に生きることや自分の得意なことを活かすにはテクニックがいる。現実はそんなに甘くない。もっともっと考えないと、足元すくわれる。わかっていても難しい。それでも自分らしく、目の前のことを精一杯生きなきゃ。

サポートを頂けたら泣いて喜ぶし、その感動をnoteで書きなぐります。