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同僚(同業者)から保険契約を取る方法

 自分は同僚や他社の人の契約がそこそこ多かったです。

 まぁ、ここまでお読みの方はある程度理解できるかと思いますが、基本自分の営業は「契約の見込み? そんなのどうでもいい。通って苦じゃなければ何でもOK」でしたから。

 この基準、自分は「同業者」だろうが変わりませんでした。

 基本、自分は誘われればホイホイ、カラオケだろうが飲みだろうが何でも付き合ってました。楽しければ何でもOK、でしたからね。

「いや、それ、仕事じゃなくてサボりだろ!」と、自分ですら思っていましたが……皮肉な事に、こんな動きが成果に結びつく事、そこそこありました。

「仲の良い同業者が退職時、保険に入ってくれる」

 まぁ全部狙ってやっていた訳ではないですし、当然契約に結び付かないケースも多々ありましたが、恐らく当時、自分が日本で一番「同業者から契約を取っていた」事でしょう笑

 以下、その手法(?)を書いていきます。

■社内営業(同僚は最大の見込み客)


 自分は人一倍「サボって」ました、表向きは。同僚と勤務中にお茶行ったり飯行ったりは日常茶飯事、時には昼から飲みにいったり遊びにいったり日帰り旅行すら。

 一見、無意味で非生産的な動きでしょうが、自分の中ではサボっている訳ではなく通常の仕事と思ってやっていました。

「同僚は最大の見込み客になり得る」

 自分はそう確信していましたので。

 職員(営業)の定着率の悪さ、これは国内生保のみならず外資系や損保系生保でも同様でしょう。1年以内に半数、2年以内に8割くらいの人が辞めていってしまう、5年以上在籍している人なんかはそれこそ数える程しかいない、こんな業界です。

 さて、保険業界から足を洗った人はその後どうなるか、皆さんご存知でしょうか? 恐らく多くの方は「いや、辞めていった人のその後なんぞ知ったこっちゃない」と無関心なのではないでしょうか?

 自分の場合は仲良くなった一部の生保レディとは辞めてからも普通に変わらずお茶したり遊びに行っていたりして関係を継続していました。

 その結果、半年後とか1年後とかに普通に保険契約に結びつく、という事がそこそこありました。

 冷静に考えてみると、辞めていく人の大半は「保険の仕事は嫌いじゃないけど成績が取れなくて薄給だから辞めていく」というケースです。で、保険の重要性等は人一倍理解している、と。ある程度収入が安定すれば保険に入りたい、と思うのはある意味必然といえばその通り、なのかもしれません。そして、加入するなら一番身近な人に、と考えるのは同じだよ、と。

 自分の場合、営業所を飛び越えて「何でこの営業所の人と仲良しなんだよ!」という人達とも交流を持っていました。きっかけはまぁ少し考えたら分かると思います。

・施策パーティ
・施策旅行
・組合活動
・研修

 施策系イベントや組合活動時には普通に宴会がありますよね。そこで空のコップ片手に全ての席にビール注ぎへ出向く、と。新人の頃に先輩に「これが新人の仕事じゃ! 全ての席にビール注ぎに行ってこいや!」と言われた事を自分は退社まで延々と忠実に守ってました。

 で、ビール注ぎをしていると中には気が合う人というのが出てくるんですよね。そうしたら流れでそのまま席に定着して一緒に飲み続けたり、イベント終了後にお茶したり飯食いにいったり飲みにいったり、遊びにいったり、と。ここらは皆さんがやっている事と同じ(?)でしょう。

 え? そんな事やった事ない? それは勿体ない、是非ともやりましょうよ。基本ビール注ぎ巡りをしていれば誰かしらと仲良くなって普通に誰かしら誘われる筈ですから。

 慣れてきたらこちらから誘うとか出来る様になるでしょう。心理的に考えて、生理的に受け付けない人以外は誘われれば嬉しいというのは誰しもが持つ感性の筈。ちょっとした刺激や変化を求めているというか何というか。同じ会社の人という事もあるのか、意外な程誘いに乗ってくる人が多い、というのが自分が感じた事ですね。

 研修に関しては書くまでもないでしょう。何日もグループ等形成して席を共にしていればフィーリングさえ合えば勝手に仲良くなります。仲良くなれたなら、その研修だけで済ます事なく取りあえず「外」に誘い出して関係を強固にしておくよ、と。ま、普通にお茶とか飯とか飲みとか遊びとか、ですね。

 営業所外の人達で仲良くなった人は取りあえず月1か2ヶ月に1度くらいのペースで声かけしてましたかね。ま、後の流れは通常顧客と変わらず、お茶の誘いに乗ってくる人は継続、上手くいかない人は疎遠に~という感じだったので、全ての人が残るという事はなかったです。(それでも残る人は残る)

 と、ここで「いや、営業所外ではなく営業所内の人との関係構築はどうするの?」というツッコミがあるかもですね。自分の場合は「営業所内でも外でも同じ」という考えなのですが、どちらでも「取りあえず外に連れ出してナンボ」なのは確かでしょう。要するにお茶したり飯いったり飲みや遊びに~という感じですね。

 同じ営業所の場合は一度そういう関係になってしまえば後は簡単です。何となく仕事終わりに「飯いく?」とか、ちょっとしたタイミングで「お茶行く?」とか、ナンボでも出来るかと。で、相手の雰囲気的に「コイツ、今日仕事やる気なさげだな」と感じたら、テキトーにカラオケとかゲームセンターとか遊園地とか誘い出したりするのも一興でしょう。(昼飲みは難易度高い。直帰出来る時くらいでしょうかね。一度昼飲みで帰社した際にべらぼうに怒られた記憶アリ)

 ま、ここらは感覚の世界になるので明確な数字を出すのはナンセンスでしょうが、3回もこんな事をしているうちに「他の同僚より一段と仲良し」になるのは必然でしょう。

 自分の感覚で、遊びに共にいった人はほぼ100%、仕事後に飯や飲みいった人は80%くらいの確率でその人にとって社内で一番仲良しの人になれていた、かな?(別に一番じゃなくてもいいです、仲良しになれさえすれば)

 ある程度仲良しになれば普通に私生活の話とか仕事の悩み・相談とかされる事になるでしょう。で、人によっては退職の相談とかも。

 この退職時こそ最大のチャンス。これは経験した事ある人しか分からないでしょうが、退職を決めた後というのは案外冷たくなる人とか多いのですよね、この業界。残る人と辞めていく人との壁というか何というか、疎外感が半端ない。この時、今までと同じ様に、それ以上に優しく接すると、距離がグッと縮まります。

 そしてその人が退職後、ちょっと密に連絡を取ってあげるよ、と。自分の場合、辞める日にお疲れ会と称して飲みかカラオケ、辞めてから1週間後に「どう?」とお伺い連絡、2週間後くらい(流れによっては1週間後のお伺いの後)にお茶に誘ったり飯に誘ったり、その後は2-4週間隔でお茶やら色々のなじみ活動継続。

 辞めていった人に対してここまでする人はどうやら全くいなかったっぽいが為か、強力なサポーターになってくれる人が多かったです。

 余談ですが、機会は少ないので絶対数はそういませんでしたが、他社の人とも似たような事していましたよ。たまたまバッティングした人とか、たまたま飛び込みいった先が他社だった人とか。流れは社内営業とほぼ変わらないので略します。(冗談抜きに「第一生命の生保レディが辞める時、日生の保険を設計販売した」なんて武勇伝すら自分はあったりします)

 「これ、サボりやろ!」とツッコむ人もいるでしょう。が、中長期で見れば決してサボりではない、むしろ下手に外に営業にいくより数倍効率的な営業活動と思うのは自分だけでしょうか?

 余談ですが、元同僚からの契約がチラホラ目立った際に「何故や?」と先輩に聞かれてこの話をしたら「お前……ホストでも大成するわ……怖ッ!」と思いっきりドン引きされたのはよく覚えています。

 どこまで参考になるか分からないですが、ま、一度お試しあれ。

■サボり


 自分にとって「サボる」という言葉はある意味存在しなかったかも。というか考え方によっては全ての行為は仕事に連動してくる訳ですからね笑

 よって吉野屋やコンビニ弁当は自分は御法度としていました。ジュースを買って公園で休憩なんて勿体無い、ってね笑

 身近な所にも考え方一つで「仕事」になったりするんですよね。どんな商売にも通用するのかどうかは分かりませんが、まぁ営業においてはこんなもんでしょうね。

 サボりといっても、当然ネカフェに一人で籠って~とか車の中でスマホを弄るとか自宅で寝るとかはダメ。誰かと一緒というのが鉄則、1人でサボる場合でも人と接する(仲良くなれるきっかけがありそうな)場所で、というのがミソでしょうね。

 保険営業のメリットとして「どんな人でもターゲットになり得る」というのがあります。人とさえ接していれば、それは立派な仕事になり得ますから。

 頑張ってみて下さい。

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