見出し画像

[番外編:1年の振り返りとご報告]

皆さんこんにちは!
きのこボーイの拓実です。
前回からだいぶ時が経ち、久しぶりの更新となってしまいました。申し訳ありません。
前回の更新からまたいろいろなことが起きましたので、今回は特別編として、今年1年のざっくりとしたまとめと、皆さんへのご報告をしたいと思います。

今年の1月から始まりました。

去年の冬の始まりに、このほしの小原さんから、菌糸プロダクトの話を聞きました。
この時の僕は「菌糸って何?どういうこと?」という感じで、まさか1年後の現在、こうなっているなんて1ミリも想像してませんでした(笑)
そのころは御所野に住んでいたので、基本Zoomでミーティング。
菌糸プロダクトについて調べ、試作も自宅でやってました。

現在、五城目のプロダクト開発ラボ

もともとは断熱材。

菌糸プロダクトいろいろあったけど何を目指そうか?
菌糸レザーってすでにやってるところ結構多いね。
秋田寒いし、ウッドショックもあるから、断熱材作ってみよう。

おそらくこんな感じの流れから、我々の新素材開発は当初断熱材の開発を目標としていました。
そしてドチャベンのピッチイベントに参戦。
そのご縁で、能代の建築会社であるKivanaさんを紹介していただき、訪問。
いろいろと相談するうちに、断熱材は検査が複雑で実用化までの道のりも長いという懸念が生まれました。

そこで方向転換。
比較的似た方法で製造できそう、実用化までの道のりが簡単そう、といった理由から、緩衝材を目指すことにしました。
ここら辺から、
「おがくずや米ぬかから菌糸を育てる」ではなく、
「廃菌床を活用する」といった方針にもなりました。

菌糸レザーにも挑戦。

緩衝材を造るといったものの、それに並行して、菌糸のレザーみたいなマテリアルの製造もトライしていました。
ミキサーで廃菌床を粉砕して、のりや水なんかを入れてホットプレートで焼いて、、

菌糸をやる前までの僕が作るものはほとんどインターネット上のものでした。
例えば、大学のエッセイだったり、プレゼンだったり、、
なにか手で触れれるものを1から作るという経験・実感が極端に少なかったと思います。
だからこそ、夏のあっつい部屋で、おそらくあまり触りたくない人が多いであろう廃菌床を相手に、汗をかきながら、手を動かしながら、試行錯誤を重ねたプロトタイプが増えていく毎日はとても楽しかったです。

作った菌糸レザーのプロトタイプを、実際に五城目の革小物屋さんに持っていきました。
プロトタイプを見せ、廃菌床を原料に作ったと説明しました。
「ここ最近で1番驚いた」と、にこにこしながら話してくれた店主の言葉が非常にうれしかったです。

廃菌床レザー

夏以降は緩衝材をメインに。

そこからは、僕のノートで書いてる通り、緩衝材作成をメインに、木材高度加工研究所の足立先生をはじめとする多くの方々にご協力をいただきながら、コツコツと試作を進めてきました。
そして、途中段階ではあるものの、プロトタイプの性能検証も実施できました。

その結果、、!

若者チャレンジに採択いただきました!

令和4年度秋田県若者チャレンジ応援事業にて、特例枠(2年間400万円。全額補助)で採択をいただきました。

若者チャレンジのエントリー自体は7月の終わりにしており、約半年たち、最終選考プレゼンの実施、無事に採択という結果になりました。

このチャンスを利用し、海外の研究機関や先行企業に視察に行く予定です。
まずは2月にアメリカのニューヨークやカリフォルニアに行く予定です!

小原さんや足立先生を始め、とても多くの方に助けていただきました。
僕は本当に人や環境に恵まれています。
しかしそれは今回に限ったことではありません。
・やりたいことに全力で挑戦する学友
・私にとっての学びを最優先してくれた数々のインターン企業
・多様なキャリアを持ち、イキイキと働く大人たち
・やりたいことを応援してくれる家族 などなど

それらの出会いが、僕を良い方向へと変えてくれました。
1人では、若チャレでの採択どころか、プロトタイプのここまでの進化すらなかったでしょう。
いろいろ悩んだり不安に思った時期もありましたが、その全てが僕にとっては幸運であったのだと感じています。

すごくざっくりではありますが、僕の今年の1年(菌糸ver)を振り返ってみました。

書いてて思いましたが、今年の1年はおそらく今までで1番、目的をもって多くの人と出会った年であったと感じました。
人とのつながりから、〇〇な人を紹介してもらい、出会い、アドバイスをもらえた、ということが非常にたくさんありました。
そして、自己責任での決断経験も多かったです。
責任感を持ち、視座を高く持ちながら、新たな領域にチャレンジする年となりました。
めっちゃ成長できた実感があります。

来年は今年の知識の積み重ねをより深め、より具体的な形にすることとなるでしょう。
覚悟を決めて挑みます。

ひとまず1年、お疲れ様でした!自分!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?