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銀行の見直し 〜銀行の衰退から見る未来 #1

銀行の見直し、してますか?

「保険の見直し」という声は耳にしますが、「銀行の見直し」は意外と耳にしません。
わたしも社会人になりたての頃は、親に言われるがままに地元大手の○○銀行に口座を開設し、なんの疑いも抱かないまま何年も同じ銀行を使っていました。

でも、あるとき気づいたんです。
「あれ?コンビニATM手数料が引かれてる…。ATM手数料って無料じゃなかったっけ??

銀行の手数料値上げ

2020年ごろからでしょうか?大手銀行が、続々とコンビニATM利用手数料(ATMから引き出すときにかかる費用)やその他の手数料を値上げしていく流れがありました。
そんななか、各銀行は「ステージ」や「ランク」というわかりにくいシステムを取り入れ、
「お金をほとんど銀行に置いていない人」や「銀行でほとんど取引をしていない人」などには手数料を値上げしたり、無料回数を制限したりするようになりました。
そして、例にもれずわたしも、その格好の的になっていたのです。

自分が使う銀行の手数料はチェックしていて大丈夫だと思っていたのですが…なぜか手数料がとられていました。
これは、わたしの「ステージ」や「ランク」の条件設定の理解不足と確認不足(確認方法がややこしそうだったのでしていなかった)が原因だった、ということになります。
(あえてわかりにくいシステムにしているだろうことは置いておいて。)
あなたの銀行は大丈夫でしょうか?

じゃあ、銀行変えればいいじゃん

そこまで頻繁ではないものの(基本は月1〜2回)、コンビニのATMからお金を引き出す程度で数百円の手数料がとられるなんて、まっぴらごめんです。
大手銀行の利息は、たったの0.001%。
100万円を1年預けていても、増えるのはたった1,000円です(実際はここからさらに税金もとられます)。
これは、数回ATMを使えば吹っ飛ぶ金額。

当然、こういった大衆向けサービスの大半は、良くも悪くもどんどん低価格化が進んでいます
「手数料が無料のところがあるんじゃないの?」
と調べてみたところ、ありました。
条件は人によって違うと思いますが、わたしの場合は住信SBIネット銀行一択。
なぜかというと、投資を行っているのがSBI証券だからです。
SBI証券に合わせて住信SBIネット銀行を使っていたので口座にもともとお金も少し入っていて、こういった条件を合わせると、現在では月10回もコンビニATM手数料が無料です。
しかも、他行への振り込みも10回無料です。

「じゃあ、銀行変えればいいじゃん」
ということで、即切替手続きに入りました(笑)
これだけ条件が良ければ、メインバンクを変えるのは当然です。

一時的な時間と、将来勝手に減っていくお金、どちらが大事か?

こうしてわたしはメインバンクを変更したわけですが、よく「銀行を変えるのは大変」なんて言葉を耳にします。
もちろん、会社に給与口座を変えてもらったり、クレジットカードの振替口座を変えてもらったり、、、
メインバンクを変えるにはもろもろの手続きが必要になります。
でも、一時的なその手続きの時間と、放っておいたらいつのまにか少しずつ減っていくお金、どっちが大事でしょうか?

もちろん、時間は有限なのでお金より大事なものです。
でも、なんだかんだやってみると、思ったより大変じゃないことも多いものです。
実際、わたしはそこまで大変な印象はありませんでした。
ほとんどの支払いをクレジットカードにしていたこともあるとは思いますが、比較的手続きはスムーズでした。

それに、たまに必要となる他銀行への振り込みの手数料無料やその手続きの簡易さ(ネット銀行だと、スマホひとつでカンタンにできます)も、さすがネット銀行です。

銀行のいま

「銀行がなぜ手数料値上げに踏み切ったか?」という点は今回は置いておいて、結局は、銀行はお金を貸すのが仕事です。
一般消費者から預かったお金をまとめて、企業や個人(住宅ローンなど)に貸す。そして、金利をとって稼いでいるということです。

各銀行は、いままでは低かった手数料をどんどん値上げ。
さらにはスマホ一台で多くのことができる時代に、店舗に行って紙を書いて、順番を待って、人と応対…なんて古びたやり方をいまでも続けています。
店舗数を減らしていっているとはいえ、少子化やスマホファースト、オンライン化などなど…世界の流れについていけていない昔ながらの銀行の衰退は明らかです。

昔ながらの銀行を使い続ける人は2種類

当然ながら、消費者は安くて使い勝手の良いネット銀行にどんどん流れます。
つまり、今まで使ってもらっていた口座は減少。
さらに、これから口座を持つ若者はほぼ間違いなくネット銀行を選択するでしょう。
ただでさえ現金を持たなくなってきている若者たちが銀行を作るときの条件(スマホ一台ですべての機能が使えて、手数料が無料、または少ない)に、ほとんど対応できていないわけですから。
つまり、新しい口座は増えない。
これは間違いなく口座数が減る未来しかありません。

これからも昔ながらの銀行を使い続ける人は、(大半は)2種類だけ。
それは、(根拠なく)「銀行マンの言うことは正しい」と考えていて銀行を変えると言う選択肢がない高齢者と、情報感度が低く手数料を気にせず銀行を変えることを無駄にめんどくさがる人

さらに厳しいことを言えば、もう日本は何もしなくても「年齢が上がれば給料が上がる」時代ではありません。
個人が努力して、経験して、考えて、稼ぐ時代です。
先に挙げた「昔ながらの銀行を使い続ける人」=銀行にお金を入れてくれる人は、これからもどんどんお金を稼げる人でしょうか?増やしていける人でしょうか?
これからもどんどん稼げる質の高い人は昔ながらの銀行を去り、そうではない人しか残らない。

銀行の口座数が減っていくと同時に、残っている口座の資金も減っていく。
これは、稼ぐための元手が減っていくということを意味します。
元手がどんどん減っていくということは、製造業で言えば売るものがどんどん減っていくことと同じです。

銀行が衰退する未来

「口座数は減っても、高齢者が亡くなってそのまま銀行がお金をもらえる口座が増えるから、銀行の資金はあるんじゃないの?」という意見もあるかもしれません。
たしかに、「家族もおらず亡くなった方の口座に○億円入っていた」なんてニュースを耳にすることもあります。
実際のところはわかりませんが、もしこういったことがあったとしても、口座の数が減っているなかでこれから何年何十年も同様のことが続くとは考えにくいでしょう。

つまり 昔ながらの銀行は、いつの時点からか急速に資金が減っていき、急速に衰退することになるでしょう。
これが意味する未来とは?
めんどくさい人代表のわたしは、ここからさらに少し未来を考えています。
長くなってしまったので、昔ながらの銀行の衰退が意味する未来については、また別の機会で。

【後編】
田舎民だからこそ必要になるスキル 〜銀行の衰退から見る未来

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