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どちらの道を選んでも後悔するのはわかってた。

3日前、仕事終わりに以前勤めていた職場の
先生と呑みに行った。

半年以上ぶりくらいにお会いでき、
今のお互いの職場、過去の職場について
4時間話し込んだ。

私は前の職場では業界1年目ながら
分院長を任されたが、
施術に関しては基礎も教わらず、応用のみ。
満足に基礎を教わらずに後は自分で
DVDを見たり動画を見たり、見よう見真似で
色々試して手探りながら施術をしていた。
何が正しいかわからないので
とりあえず手数を増やし患者さんで
施術兼練習し技術を磨くしかなかった。

もちろんながら良くなる人もいれば
変わらない人も沢山いた。
手探りなためなかなかその場の予約ももらえず
リピートも少なかったりして空き時間は
ポスティングに毎日行く日々。

当時オーナーの意見としては
施術後にその場で予約せず、
後日予約する確率は2割。
散々聞かされていたので新患が来ても
予約されずに帰られると
「またダメだった」と思う毎日。
見事に身も心もやられ、
「こんなにできないなら
自分はこの業界には不向きだ、辞めよ」
辞めても辞めなくても結局は
後悔するのはわかってるから
新しい道にと思い院を辞める決意をした。

辞める期日が決まってからは
身体的にはとても楽だったが
気持ち的には全然楽ではなかった。

前分院長の先生が残し、
ずっと守り続けてきた院を、患者さんを、
全部裏切る結果になってしまった。
最後1ヶ月は何度泣いたかわからないくらい
悔しさ、情け無さ、怒り、憤りが酷く
自分の愚かさを感じる毎日だった。

施術後に残念がる人の姿を見ると
こんな自分を慕って下さる方々が
沢山居たんだなって痛感…知らなかった。
驚かれる方、本気で悲しんで下さる方、
何回か受けて良くなり安心して生活していた方
来ないから必要ない場所なんだと
思うようになっていた。
良くする<呼ぶ=売り上げ=回数券
こんなマインドでやっていたので
劣等感、焦燥感で身体もおかしくなっていたが
母親の言葉で
来ない=ダメ のマインドが外れた。

「症状が良くなれば来ない。楽になるとわかる所があればいいんだから。気にしない。
歯医者もそうでしょ?虫歯、治療が終わったら
行かなくなるでしょ?
今はまだ1年目なんだから患者さんの
症状を良くする事だけ考えな」

考えがまともな人に戻れた様な気がした。
それまでの罪悪感で死にたくなった。


ここまで気持ちも身体も落ちていたのに
自分が見てた患者さんが
何人か本院に言ってる事を聞き
申し訳無さと同時に嬉しかった。

患者さんの名前は覚えてないのだが
ある教師の方が本院に来た時に
「鈴木先生いないの!?うそ!?
良かったのに…残念…」
と言った方がいるそうで、
自分にファンがいた事に驚いた。
本当に1年ありがとうございました。
そして、ごめんなさい。


嬉しくて自信が少しついた飲み会だった。
また集まりたい。いろんな話を聞きたい。

#整体
#飲み会
#スズタク
#母の助言

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