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【全文無料】シティS1優勝 パオジアンについて


・自己紹介

 
初めましての方は初めまして。今津と言います。シティリーグS1でパオジアンを使って優勝することが出来ました。その際、ロトムが入っているのに封印石はいってないの?ジラーチも入っているの?といった意見をいただいたので、シティリーグで使用したレシピの紹介をしたいと思います。

最近の実績と使用デッキ
2023シーズン
シティS1予選落ち
   S2準優勝
   S3優勝
   S4優勝
CSPランキング12位
2024シーズン
   S1優勝

・パオジアンというデッキについて

 まずパオジアンというデッキに関してですが、大まかにビーダル型、アルセウス+ビーダル型、パルキア+ビーダル型、ロトム型の4つのタイプに分かれると思っています。
 それぞれの特徴が、

参考レシピ1

○ビーダル型
・ビーダルによる中盤以降の安定したドロー
・ポケストップのあたりが多い
・ベンチ枠に少し余裕がある

・HPが140以上の非V、非exに対して強いアタッカーがいない
・ポケモンやサポが少ない
・序盤が少し不安定

参考レシピ2

○アルセウス+ビーダル型
・ビーダルによる中盤以降の安定したドロー
・アルセウスによる序盤の盤面形成能力が高い
・アルセウスをアタッカーとして使える
・サポートが多い

・ベンチ枠が狭い
・1ターン目の要求が重い

参考レシピ3

○パルキア+ビーダル型
・パルキアがアタッカーとして強い
・パルキアによりセグレイブが遅れても戦える
・ビーダルによる中盤以降の安定したドロー
・ベンチ枠が狭い
・アルセウスと違い盤面作成能力は無いため、パルキアを立ててもセグレイヴが立たないとジリ貧になる

参考レシピ4

○ロトム型
・序盤のドローが強く盤面が作りやすい
・森の封印石による雪道耐性がある
・サポートが多い
・ベンチ枠に余裕がある

・ポケストップのあたりが多くない
・封印石やサポートをポケストップで拾えず、落ち方によって一気にプランが変わるため安易にポケストップを使えない
・封印石使用後、手札干渉に対してビーダルが入っている型よりも弱い

ざっくりですがこのようなイメージです。

・デッキ作成の流れ

 感触の良かったビーダル型のパオジアンをしばらく回してみて見えてきた環境デッキに対する問題点が、

  • ビーダルを2面立てないとギラティナの雪道ツツジ+ロストマインがきつい

  • サーナイトに対して序盤にテンポをとれないと負ける

  • ミラーの後手がまあまあ無理

  • マナフィ2枚採用のゾロバレが回ると勝てない

  • ミュウもまあまあ無理

この5つでした。
 この中で自分が出る週はギラティナとリザードンが多く、下2つの母数が少ないと読んでいたことと、ミラーに関しては先手後手を逆転できる案が大幅に形を変える以外で出なかったので対策を上2つに絞りました。
 最初に構築を変える可能性の高そうな対サーナイトの問題点から考えました。先2後2手裏剣、先3後3キャンコロ手裏剣を目標としポケギアをいれたりシューズを入れたりしましたが、それらに割ける枠が少なく1、2枚だけ入れてもあまり使用感は変わりませんでした。そこで1枚で序盤から仕事ができるロトム型のパオジアンに目をつけました。
このタイプのパオジアンは上でも上げていた通り、ロトムVのそくせきじゅうでんにより序盤の動きが強く、後半は封印石が使えるなら手札干渉にも強い形でした。実際序盤が大事なサーナイトに対してはこの形の方が勝率が高く出ていました。しかしギラティナに対して封印石を序盤に使ってしまっていたり、ロストスイーパーの有無でギラティナに対してはビーダル型の方が勝率が出ました。また、封印石やサポートを増やしたことで山の中のポケストップのあたりがビーダル型よりも少なくなりがちなことも引っかかっていました。
 そこでロトムだけビーダル型に出張させるハイブリッド型を試すことにしました。これにより、序盤の不安定さが軽減され、サーナイトに対して強くなっただけでなく、ギラティナに対しても相手の盤面と手札が整う前に速度で押し切れる試合が増えました。
 ただ、依然ビーダルを2面立てるハードルは重く一度雪道ツツジロストマインを決められてしまうと負ける試合も目立ちました。なので、2体目の代わりにジラーチを立てることにしました。ロストマインを打たれるまでにこちらがサイドを3~4枚とっていることが多く、純粋なサイドレースだとパオジアンに分があるのでジラーチを置くだけで勝つ試合が増えました。

・デッキリスト

実際に使用したデッキリストがこちらになります。

 追加したカードはデッキ作成の流れで説明したとおりですが、逆に抜けたカードがマナフィとナンジャモになります。
 マナフィに関しては、入っていないレシピも多く、実際抜けた理由としては、あってもミラーが後手から逆転出来なかったこと、それ以外の対面では使わなかったことがありました。
 ナンジャモに関しては入っていないレシピは珍しいと思います。実際、序盤の事故防止、後半の詰まった手札のリフレッシュ、相手への手札干渉など多くの役割がありますが、今回のレシピでは序盤に引いてもセグレイブを立てる要求を満たしにくいこと、ロトムにより序盤の安定感を上げていること、ポケストップのあたりを増やしたかった事、手札干渉が必須なマッチが存在しなかったことから抜けていきました。

・意識している回し方

1ターンに出来ることが色々あり、何から使えば良いか分からないと言う方やこれからパオジアンを使いたいという方に向けて、私が普段意識している回し方を解説します。

・序盤 盤面作り
 早めにセグレイブを建たせるにはどういう順番でカードを使えば一番確立が高いかを考えてカードを使います。
◆例1 バトル場パオジアン、手札にネストボール2枚とその他。
  仮定目標:セビエは必須で、ゲッコウガ、ロトム、ビッパの順で置きたい
→冷気で水エネ2枚回収、ネストが2枚あり1枚ゲッコウガに使ってもセビエを置けるので先にネストを1枚だけ使ってゲッコウガ。
→ネスト2枚目を使う前に隠し札をすることでボールやポケモン現物を引く確率がネスト2枚目を使ってセビエを置いてから隠し札をするよりも高く、隠し札でセビエを引いたときに2枚目のネストでロトムやビッパを呼ぶことが出来、選択肢が増える。
◆例2 バトル場ゲッコウガ、手札にパス2枚、エネ1枚とその他。
  仮定目標:カイや不思議な飴など2ターン目の動きが欲しい。
→パス2枚を使ってセビエ、パオジアン、ロトム、ビッパを置き水エネをゲッコウガに貼って逃げてパオジアンを出し冷気でエネ2枚回収。
→隠し札→即席充電 この順番が山札からポケモンを抜いてから山札を引いているので、一番カイなどを引ける確率が高い。

・中盤~終盤 サイドプランを決めてリソースを気にしつつアタッカーを選ぶ
 サイドレースに負けないようなサイドプランを決め、そのアタッカーで攻撃できるよう動く。
◆例1 バトル場パオジアン、ベンチにゲッコウガとセグレイブ、手札にポケストップ1枚、エネ+スーパーエネルギー回収+カイなし、トラッシュに水エネ3枚
  仮定目標:前のHP280を倒したい
→冷気+スーパーエネルギー回収でエネが5枚になるのでスーパーエネルギー回収を引きたい
→冷気でエネ2枚回収→隠し札、カイかスーパーエネルギー回収を引けたら使う。引けなかったらポケストップを回して引きに行く。
※隠し札でこのターンの要求を満たせたならポケストップを回さない方がカイやエネが落ちるケースがなく、カイやエネを山札に残すことで後半も要求を満たしやすくなる。
◆例2 バトル場パオジアン、ベンチにゲッコウガとセグレイブ、手札にスーパーエネルギー回収1枚、エネ+カイなし、トラッシュに水エネ3枚
  仮定目標:前のHP120以下を倒したい
→冷気でエネ2枚回収
→そのまま120ダメージ
なにを当たり前のことを言っているんだと思われそうですが、必要のない隠し札をしてしまうシーンを何度も見たことがあるので書かせていただきました。実際の試合ではビーダルを立てたいから、もう一面パオジアンを置きたいからなどで隠し札をするケースが多いとは思いますが、ただ前のHP120以下のポケモンを倒せばいいだけなら隠し札をする必要はありません。
隠し札をしたことでエネが足りず、スーパーエネルギー回収を使ってしまった場合、後半、手札干渉されたあとスーパーエネルギー回収が欲しい場面が来た時に使わなかったときよりも山札のスーパーエネルギー回収が1枚少ない状態で引く必要が出てきます。

この他にも無数にパターンは存在しますが書き出すとキリがないので少しだけ紹介させていただきました。隠し札をするタイミング1つでもカイが欲しいからボールや冷気から使うか、ナンジャモでこの番いらないカードがたくさん下に行ったから山札を混ぜる前に隠し札をするのかなどバラバラです。ですが慣れてくると楽しいデッキなので、興味をお持ちでしたら、是非一度使ってみてください。

・古代・未来環境のパオジアン

 まだ新弾は発売されていませんが、すでに新しい形のテツノカイナ入りパオジアンがネットに流れていると思います。対非V、非exに対してキャンコロ手裏剣よりも簡単で強い動きが増えたことで、新環境でも戦っていけると考えています。ただ、環境から非V、非exが少なくなってくるとテツノカイナを入れない形の方が強かったりとそのカスタム性の高さから今ある形に戻ったり、新しい形が出てくるとも考えています。

・後書き

 新弾で環境が変わりそうなのでざっくりとした紹介でしたが気になった点等あればDMにて答えさせていただきます。ここまで読んでいただきありがとうございました。



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