Takuma Uehara

1981年 沖縄出身 / RUNDA アートテリングツアー主宰 / データ基盤開発 /…

Takuma Uehara

1981年 沖縄出身 / RUNDA アートテリングツアー主宰 / データ基盤開発 / 産業技術大学院 在籍中 / 2019年12月『アート・イン・ビジネス』刊行

最近の記事

アフォーダンスの悪しき面

 ファーストフードのマクドナルドに置かれた椅子を取り上げたい。マクドナルドの椅子は硬い。座ると硬くて座り心地が悪いため長居をしたい気がなくなり、自然と席を立ち帰る。これは回転率を向上させて売上を上げるための経済合理性に基づいた設計だと言われている。  社会学者のジョージ・リッツァは著書『マクドナルド化する社会』のなかでグローバリゼーションにおける「効率性」「計算可能性」「予測可能性」「制御」を推し進める消費社会の商品デザインとしてマクドナルドの椅子を紹介した。 マクドナルド

    • noteはじめました

       論文を書くには至らないけど、思考の断片をnoteに残していこうとおもいます。おもにデザイン、コミュニケーション、データ、テクノロジー、イノベーションにまつわる考察を書いていくつもりです。  これまでの断片は、http://takumau.hateblo.jp/ に残しています。大学生の頃から続けてきたメモです。noteでは40歳を手前にして悩みながら思考する過程を残していこうとおもいます。

      • 経営とデザインを一体化するコムデギャルソンの革新性

         ファッションブランド「コムデギャルソン」はデザインマネジメントによってイノベーションを成し得てきた。コムデギャルソンのイノベーションは三点ある。  第一に、コムデギャルソンは既存の概念を脱構築するアイデアを提示し、実践している。創業者でデザイナーである川久保玲は、1982年のパリコレクションで、パリ・オートクチュールを頂点とする世界のモード界を震撼させる「黒服、穴あきニット」を提示して「黒の衝撃」と呼ばれて旋風を巻きおこした。  造形としてもコムデギャルソンは一貫性を持っ

      アフォーダンスの悪しき面