さぎこれ 〜野鳥撮影話 其之壱
好きな被写体は?
もしそう聞かれたら、今の私ならこう答える
「鳥である。」、と
雲や星月、飛行機など、空のものを憧れの対象とすることは多くの人と同じである
その中に鳥も含まれるのであろう
しかしこちらは手の届かない、でも手が届きそうな、そんな距離感を持つ気がする
歯がゆくてむずがゆい、こそばゆい
幸せと同じ?
だから、追いかけたくなるのかも
※掲載写真はどれも稚拙ながら、いずれも著作権は放棄しておりません
首都圏で生まれ育つと、日常的に目にする鳥といえば鳩、鴉、雀程度である
あと、池のある公園に行けば鴨くらいはいるかもしれない
(いや、実際は国内どこでも自然が豊かな場所は必ずあるが、人生においてそれが不要なタイミング、必要なタイミングがそれぞれあるのだ、たぶん)
熊本に来て、八景水谷公園を訪れたときだった
初夏は蛍の名所となるというその綺麗な水辺に、スンとたたずむ真っ白な鳥を見つけたとき、本当に驚いた
それが鷺だった
Fuji X-A1 + XC50-230mmF4.5-6.7 OIS 焦点距離230mm(換算345mm) ISO800 1/15秒 f9 jpegを若干レタッチ
行った当日に最初からカメラがあった訳ではなく、出かけたついでにちょっと様子見てみようかなという感じでその公園に寄ることが数度あり、その日は運良くカメラボディと望遠レンズ、そして被写体がいるというピースが揃った日だった
ふいに降り出した強めの雨に打たれる夕方、辺りが暗くなるまで500枚前後も夢中でシャッターを切り続けた経験であった
それはもうgifが作れるんじゃないかという勢いである(プレビューをパーーとスクロールするとそんな感じ)
粗製濫造の写真群の中から目にピントが合っているものはわずか、さらにその中でも誰に見せても恥ずかしくない、と思えるベストショットが前掲のものである
そうした手応えのある数枚、没となった何十何百枚の経験があり、気が狂いそうなほど写真のことが頭から離れない数日間があり、RAW現像、二コンへのメーカー転換そしてフルサイズ機購入へと足を踏み入れるのである
前置きが長くなったが、ここで今まで撮影が実現した鷺たちを種別ごとにまとめてみる
参考URL:
ネイチャーエンジニア いきものブログ
日本野鳥の会滋賀 サギ結果報告書
やまびこネット
【ゴイサギ】 体長62cm 翼開長110cm
最初にややレアキャラな彼(彼女)から紹介するが、その特徴はなんといっても赤い目
正直ちょっとギョッとしてしまう
Nikon Z5 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 焦点距離70mm ISO640 1/2000秒 f10〜13
容易に近づけない鳥たちは須く望遠で撮りたいものだが、かといってそのときボディに付いてるものが標準ズームだったり広角単焦点だったりすると、思わず舌打ちしたくなる
そして肝心の望遠は家でお留守番、もしくはカバンから出して取り替えてる時に鳥は飛び去ってしまうなど、人生とは往々にして都合よくいかないものである
この時も偶然鹿児島市内で見かけて、手持ちの標準ズームテレ端で粘ったのであった
冠羽が風で逆立つとちょっと面白い
【ダイサギ】 体長90cm 翼開長155cm
Fuji X-A1 + XC50-230mmF4.5-6.7 OIS 焦点距離230mm(換算345mm) ISO6400 1/60秒 f6.7 jpegを若干レタッチ
Fuji X-A1 + XC50-230mmF4.5-6.7 OIS 焦点距離162mm(換算243mm) ISO500 1/60秒 f8 jpegを若干レタッチ
「白鷺」というサギはおらず、サギ類の総称なのだが、まさに白鷺らしい綺麗な白さを持っている
トップ画像のサギも同じダイサギである
写真では嘴が黄色だが、これは冬ver.で、夏になると黒く変わるらしい
正面から見ると頭の小ささが際立つ
翼を広げると迫力が増す
そして陸や水面を動くときはぬらっとしているが、魚を捕らえるときは電光石火である
【コサギ】 体長60cm 翼開長97cm
Fuji X-A1 + XC50-230mmF4.5-6.7 OIS 焦点距離230mm(換算345mm) ISO500 1/60秒 f8 jpegを若干レタッチ
Fuji X-A1 + XC50-230mmF4.5-6.7 OIS 焦点距離230mm(換算345mm) ISO800 1/50秒 f8 jpegを若干レタッチ
CANON Powershot G5X MarkⅡ 焦点距離44mm(換算120mm) ISO800 1/1000秒 f8 DPP4編集(切り出し他)
CANON Powershot G5X MarkⅡ 焦点距離44mm(換算120mm) ISO200 1/200秒 f5.6 DPP4編集(切り出し他)
CANON Powershot G5X MarkⅡ 焦点距離44mm(換算120mm) ISO800 1/1000秒 f10 DPP4編集(切り出し他)
小ぶりなサギ 足の指が黄色いのが特徴
冠羽はある時期とない時期があるらしい
ダイサギ・コサギがいるのでチュウサギも他にいる
上載の3点はいまサブ機として持ち歩いているキヤノンのコンデジ撮影
携帯性とレンズの発色の良さ、オールラウンダーな点がかなり気に入っているのだが、ただでさえ1インチセンサーなのにトリミングとなると尚更画質が厳しいなあ、、、
あと、午前中の明るさで撮ったもの(走ってるやつ)と他の夕方の暗がりに撮ったものとでは写真のエネルギーがやっぱり勝てないなとも思った
「暗い写真を明るくはできない」「光を読むべき」
最後にアオサギの項を設けて終わろうと思ったのだが、彼(彼女)は割と点数が多いので次回に回すこととする
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