takumanのなんでも感想文part15

こんにちは。takumanです。

最近「ヘブンバーンズレッド」というゲームをSteamで始めました。サービス開始当初から気にはなっていたのですが、如何せん時間がなくて触れられずにいましたが、ついにプレイできました。所感ですが、ストーリーがなんともkeyらしく、キャラクターもかなり個性的で会話のテンポも良いためシナリオも読んでいて長いとは感じませんでした。私の好きなアニソン歌手である鈴木このみさんも、作中内のバンド「she is Legend」のツインボーカルとして歌唱参加していて、サマポケ以来のkey作品への参加なのでとても嬉しいです。ゲームの詳しい感想や内容については、いつか改めて紹介させていただこうと思っていますので、よろしくお願いします。

さて、今回紹介する作品は、「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」です。この作品を知っている方も非常に多いとは思います。私はアニメでこの作品を知り、あまりの面白さに漫画を全巻購入しました。今回は、そんな一大ブームを生んだヒット作が先日発売した最新刊によって完結したということで、改めて紹介していきたいと思います。


「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」とは

この作品は、ヤングジャンプにて連載されていまして、2022年12月に刊行した28巻を以て完結しました。アニメ化は、2019年1月に第1期が放送され、第2期は2020年4月、そして第3期は昨年4月に放送されました。アニメのOPを務めたのは、大型新人アニソンシンガーとしてアニソン業界に名乗りを上げた、鈴木雅之さんです。これは当時かなりの話題を集め、知らない世代がないほどの有名な方なのもあって、人気が爆発しました。
あらすじは、舞台となる全国の秀才たちが通う名門校・秀知院学園の生徒会長である白銀御幸と、四大財閥の令嬢で秀知院学園の生徒会副会長である四宮かぐやが、互いに惹かれ合っているものの、プライドが邪魔をして素直になれず、いつしか自分から告白することを負けと捉え、どう相手に告らせるかの恋の戦物語です。


青春を仲間とともに

この作品は、決して特別なお話ではなく、誰にでも起こりうる青春の一幕だと思います。確かに、主人公であるかぐやの家柄や生徒会という立場であることは、誰にでもというわけにはいきません。しかし、人との距離感の計り方が分からなかったり、人の感情に疎いといった、至って普通の女の子でした。そんな一面を持ち合わせていたからこそ、かぐやの周りには最終的には友人や後輩、そして恋人といった多くの人に囲まれることになります。人間誰しも表と裏があり、かぐやもまた人より冷たく鋭い感情を抱えていましたが、ともに日常を過ごす仲間の存在はその冷たく閉ざされた感情をゆっくりと溶かしていきます。物語の終盤に、かぐやは四宮家の跡取り争いに巻き込まれます。かぐやを救うために生徒会役員のみならず、多くの友人の協力もあってか無事解決し、ともに過ごしてきた友人あっての、ひとりの少女としての将来の選択をすることができました。


独特なキャラクターたち

生徒会では、日常的にかぐやと御幸の恋愛頭脳戦が行われていますが、そんな二人以外にも、多くの魅力的なキャラクターがいるので、紹介していきます。
まずは、ピアノで優秀な成績を持つ、生徒会書記の藤原千花です。勉強以外ポンコツの御幸に対して様々なジャンルの特訓に付き合い、その成長を見届けてきました。作中で唯一恋愛に関する話がなく、みんなのヒロインとして常に場を盛り上げていました。また、陰ながらラーメン通として巷でその名を轟かせ、知らず知らずラーメン四天王と激戦を繰り広げています。

続いて、根暗ゲーマーな生徒会会計の石上優です。以前に問題を起こして謹慎処分を言い渡されるも、御幸によって救われた過去を持ちます。毒舌さ、心根の優しさ、1年生ながら仕事を完璧にこなす優秀さを併せ持ちます。作中では、一番リアルな恋愛をして一番リアルな悩みを抱えるキャラだと思いました。

同じく1年生の生徒会監査の伊井野ミコは、父親が高等裁判所の裁判官ということで、兼任している風紀委員の正義を体現しているも、他人に自分の価値観を押し付けすぎてしまうこともしばしば。石上とは犬猿の仲ではあるものの、お互い気にしている様子です。

また、かぐやの付き人として身の回りの世話をしている早坂愛は、かぐやの恋愛相談相手としていつも身を案じていました。まるで本当の姉妹のように過ごしてきた二人の関係性も物語が進むにつれて変化していき、本当の自分と向き合うことができました。


感想

登場人物一人ひとりへの深掘りやアプローチが丁寧に描かれていて、キャラクターのその時の感情や心象がまっすぐに伝わってくる描写も特徴的で、こんな青春を送りたかったなと思わずにはいられませんでした。恋愛や友情のかたちも人それぞれで、人との繋がりが最も青春を良いものにするということを実感しました。青春時代だけでなく人生においてもそうですが、良い意味でも悪い意味でも出会った人から影響を受けることは想像以上に多いです。「学校は、人生の縮図である」と、かつてどこかで耳にしたことがありますが、本当にその通りだと思います。人との出会いは、社会に出ると仕事以外だと自ら歩み寄らない限りほとんどありませんが、学校という空間は時間や経験を多くの人と共有するため、いやでも人との出会いの瞬間があります。考えによっては、他人と関わりたくない!と思っている人も沢山います。私もそうでした。しかし、いざ学校を離れたときに、人を頼りたくても繋がりがない、なんてことがあります。私は、交友関係は「浅く、広く」をモットーにしていたので、今でも繋がりのある友人は少ないですが、それでも学生生活において、友人は大切な存在であったと確信しています。
この作品は、自分の青春時代を思い返して、未来に進む一歩を温かいものにしてくれた良き物語でした。


おわりに

今回はここまでとなります。

私は、アニメからこの作品を知り、アニメだと御幸目線で描かれるシーンも多いため、いつしかこの作品の主人公は御幸だと思い込んでいましたが、最終巻を読んで、やっぱりこれはかぐやが主人公なんだと再認識しました。確かに、御幸がいなければ成り立たないくらいの中心人物ではあるのですが、話の着地がとてもスッキリしていて、何よりハッピーエンドで終わって良かったと思いましたね。この作品が気になった方は、この機会に是非観てみてください。そして記事が良かったと思ってもらえましたら、是非「スキ」やコメントを頂けると嬉しいです。

そして次回予告です。
part16では、またもやラブコメ漫画の紹介を予定しています。次に紹介する作品も既に完結している作品で、アニメも大好きでした。どんな作品なのか、楽しみにお待ちください。

次回も乞うご期待ください。それでは。


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