takumanのなんでも感想文part1

こんにちは、takumanです。
part1とありますが、これが2回目の投稿になります。紛らわしいですね。

さて、今回から本格的に始めていくわけですが、記念すべき第1作目は、「ソードアートオンライン」を紹介していきたいと思います。

劇場版が公開され、原作本編と現実の時間がリンクしとことにより、世界的に盛り上がりを見せたわけですが、まだ読んだことのない人に向けて改めて紹介していきたいと思い、この作品を選びました。私のお気に入りの作品ですので、初回に相応しい記事にしていきたいです。

SAO--ソードアートオンラインとは-

ソードアートオンライン、略してSAOと呼ばれていますが、話のおおまかなあらすじは、感覚を遮断し、完全なる仮想化を実現したVR機器「ナーブギア」によって、世界初のVRでのMMORPGというジャンルのゲームタイトルである「ソードアートオンライン」を舞台に主人公であるキリトやアスナが囚われのVR世界で奮闘していく物語です。
ラノベの中では、異世界ものに続く定番となったこのジャンルですが、SAOは刊行当初では未知の分野であり、原作者の川原礫先生も、当時は海外も含めてほとんどなかったジャンルだったと語っていました。いわゆるSFに近い概念ですが、このSAOの評価が高い理由は、フィクションとは思えないほどの現実味のある設定にあると思います。
ナーブギアやアミュスフィアといったデバイスやゲーム内での設定など、作中に登場するあらゆる要素が技術的に再現可能かどうかギリギリのラインで描かれていると思います。ファンタジーになりすぎてしまうと現実との乖離が発生してしまい、この作品の良さである現実と仮想の密接度の高さが生かしきれなくなります。一方、現実に則しすぎてしまうとライトノベルである魅力がなくなると思います。やはり、ライトノベルというのは、実際には体験できないことを自分も体感しているような引き込まれる世界観が魅力だと思うので、ファンタジーとリアリティのバランスは読者をその気にさせる上できわめて重要だと思います。その点で、SAOはゲーム世界独特の雰囲気と現実世界で生きることの大切さを感じることができます。

もしゲーム世界に囚われたら…

自分が漫画やアニメの世界に入り込むことを想像しますよね。すごい魔法を使ってみたいとか。空を飛びたいとか。そういった誰もが思う願望は、このSAOにおいては想像し難いものがあります。なぜなら、この作品では、ログインしていた約1万人のプレイヤーは、ゲーム開発者の茅場晶彦によって囚われの身となってしまうからです。簡単に言えば、ゲームからログアウトできなくなります。この苦しみや辛さは正直体験しないことにはわかりませんが、当事者にとっては、恐怖でしかありません。そんな世界でおよそ2年間過ごすことになることを考えると、現実さながらの世界でとなると、もう現実との差は感じなくなりそうです。
主人公たちもこの恐怖と戦いつつ、いつか脱出できる日を望んで戦いを強いられていきます。しかし、そんないつ死ぬかもわからない世界でのキリトは、ゲームのステータス的な意味での強さではなく、大切なのは心の強さだと言います。数々の人間関係を経てVR世界の良い部分や嫌な部分を体感してきたキリトだからこその言葉は、とても重みがあります。

人と向き合うことの大切さ

アニメにすると全15話、小説だと全2巻もの間、キリトたちは浮遊城アインクラッドで過ごします。もちろん、作中で描かれていない部分も沢山あり、彼らは多くの経験をしていくわけですが、そこには当然人間関係も含まれます。よくオンラインゲームをプレイされる方にはゲーム内での交流の大切さがわかるのではないでしょうか。ルールやマナーはもちろん、プレイヤーひとりひとりが人間ですから、うまくいかないこともあると思います。そんな中でキリトは、SAOのサービスが開始される前の1000人限りのβテストに当選し、テスターとして事前にゲームの情報を得ていました。これ自体に悪意はありませんが、実際にデスゲームが始まると、他の一般プレイヤーたち
は、βテスターが知識や経験値の稼ぎ場を独占していると言い始め、βテスターを非難し始めました。このままでは、ゲーム攻略以前に人間関係が崩壊すると感じたキリトはその悪意を自分一人に集めて、βテスターである責任を一人で背負っていくことを誓います。そうしてこの先、最前線唯一のソロプレイヤーとして戦っていくことになります。ここまで聞くとなんだか悲しくなってきますね。
ですが、実際にはキリトは一人ではありませんでした。キリトのことを守る決意をし、ゲーム内での結婚を果たすことになったアスナや、戦友のクラインやエギル、友人のシリカやリズベットなど、キリトのことを認めてくれる人に出会うことができました。どんな世界でも、自分らしくいるのが一番です。もちろん、関わった人がみな良い人ではありませんでしたし、ゲームである以上成長のためのリソースは偏ってくるためやっかみを受けることもありましたが、そうして多くの仲間がいたからこそ戦い抜くことができたのだと思います。

おわりに

想定よりもだいぶ長くなってしまいましたが、今回はここまでとなります。
感想文ではなく、紹介になってしまいましたがいかかだったでしょうか。ソードアートオンラインシリーズの入門編ということで、人気の高いアインクラッド編に注力して書いてきましたが、書いている途中で私も改めてSAOのより深い魅力に気づきました。時間と要望があれば、まだまだこの先の話もしていきたいと思っていますが、まだ他に書きたい作品もたくさんあるので、それはまたの機会にということで。
気になった方は、アニメ放送開始から10周年を迎えたこの機会に是非読んでみてください。次回を乞うご期待ください。それでは。


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