takumanのなんでも感想文part12

あけましておめでとうございます。takumanです。

だいぶ遅い投稿になってしまいましたが、本年も沢山の方に見ていただけるように頑張って書いていきたいと思います。今年の4月から就職なので、もしかしたら投稿頻度に偏りが出たりすることもあると思いますが、温かい目で応援してもらえたら幸いです。

それでは、新年1本目は予告していた通り、続編の制作・放送が決定しているアニメ作品を取り上げて紹介していくコーナー「-NEXT anime's sequel-」の第3回目です。今回紹介する作品は「ありふれた職業で世界最強」です。
この作品は、なろう版で少し読んではいましたが、アニメの1期を見て以降、最終話まで一気に読んでしまうほど、私にとっては中毒性があり、ある意味シンプルでよくできていると思いました。無自覚にかっこよい主人公が好きな方にはおすすめしたい作品です。



「ありふれた職業で世界最強」とは

この作品は、オーバーラップ文庫にて刊行されていて、原作小説は現在13巻まで刊行されています。アニメは、2019年の夏クールに第1期が、昨年冬に第2期が放送されました。続編となる第3期の放送時期は現時点では不明ですが、OVA等の制作も順調に行われていて作品人気も高いので、2024年以内には来ると個人的に予想しています。
あらすじは、クラスメイトとともに異世界転移した主人公の南雲ハジメは、「錬成師」という職業の能力を得るが、戦闘には不向きなものだった。しかし、クラスの美少女の白崎香織とハジメが仲良くしているのが気に食わなかったクラスメイトの嫉妬によって、訪れていたオルクス大迷宮の奈落の底へと落とされてしまう。奇跡的に助かったハジメだったが、真の迷宮の魔物によって左腕を失い、絶望的な状況に陥る。しかし、生き残るために魔物の肉を喰らい、邪魔をするものは全て排除することを決意する。奈落の最深部で囚われた吸血鬼の「ユエ」と出会い、彼女との出会いが運命を変えていく。
という話です。
この世界の状況や、この世界での異世界人の立場など、説明を端折った部分は多いですが、実は転移時に伝えられたこの世界の史実には偽りがあり、真の歴史は、世界各地に7つある「大迷宮」を攻略し、かつて神に反逆し世界の敵となったと伝えられる「解放者」が残した「神代魔法」を習得することで明らかになっていきます。RPGさながらのストーリーであり、最終的に「生きて元の世界に帰る」ことを目標にしているところも、転移した世界で暮らしていくケースの多いイメージのある転移系では珍しいのかなと思いました。


だんだんと、ハーレム化。

この作品の魅力は、可愛くも一癖も二癖もあるヒロインが多く登場することと、主人公が自分の職業である錬成師を究めるうちに、アニメや漫画に登場するような厨二武器を用いて戦うことにあると思っています。

まずは、正妻ヒロイン。先ほど少し触れましたが、最初に出会うのは、吸血鬼のユエです。「ユエ」という名前は、ハジメに名付けてもらった名です。ユエには、魔力を直接操れるという高い魔法適性と怪我を負っても勝手に回復する「自動再生」の能力があります。そのせいで、何百年も前に、ユエの力を危険視した者によって『オルクス大迷宮』の最下層にて封印されてしまいました。ハジメによって助けられ、一緒にハジメの世界に行くと約束し、ハジメの恋人となります。

続いて2人目は、2人がオルクス大迷宮から地上に戻った時に出会った兎人族のシアです。本来無いはずの魔力を持っていて、他の亜人族に知られると処刑されるため存在を隠されていましたが、それが露見し、身を潜めていた所をハジメに救われました。ハジメはシアを残念ウサギと呼ぶも、彼女の願いである一族の危機を救うことで、シアから気に入られます。そしてユエとの勝負に勝ち、ユエの信頼を得たことで旅の仲間に加わることになりました。ずば抜けた身体能力と固有スキル「未来視」を持っています。

そして3人目は、300年前に絶滅したとされていた、竜人族の生き残りであるティオです。高潔で清廉な性格で、高い知能を持つ女性です。魔族に加担したハジメのクラスメイトの一人によって洗脳され、暴れていたところを、ハジメが竜の姿となったティオの肛門に鉄の棒を刺したことで洗脳が解けました。これにより、新しい扉を開いていくことになります。そして、ティオを洗脳したクラスメイトと大量の魔族の進軍をハジメらと共に迎え撃ち、これを機にハジメに同行することとなります。

最後の4人目は、ハジメのクラスメイトのひとりで、転移以前からハジメの心配をしてくれていた白崎香織です。転移してきてからは、勇者パーティの治癒師として同行し、変わらずハジメのことを気にかけていました。ハジメが奈落に落ちた時は酷く悲しむも、生存を信じてオルクス大迷宮で訓練に励みながら彼を探そうとしていました。そして、迷宮内で遭遇した魔族との戦闘中に、駆けつけたハジメによって助けられ、悲願の再会を果たします。そこで、自分を好きになってもらうべく、ハジメ一行に同行することを決心しました。
他にも、ハジメの担任教師の畑山愛子や、クラスメイトで香織の親友の八重樫雫、海人族のミュウなど、ハジメに好意を抱いている人はたくさんいます。目標に向かって一直線で、自分のわがままを押し通す強さを持ち、大切な人のために戦う姿勢が、南雲ハジメの魅力なのだと思います。


続編での物語

アニメ2期では、グリューエン大火山で魔族のフリードと、神山では神の使徒ノイントと戦いました。だんだんと強敵との戦闘が増えていくにつれて、物語も終盤に近づいていると感じるところで、2期最終話の最後の場面ではハジメの作った飛空艇に乗るシーンが描かれていました。勇者一行にも迷宮攻略の証である、神代魔法を入手させて力をつけさせるためです。
こうして続編では、6つ目の迷宮であり、シアの故郷でもある『ハルツィナ樹海』に向かいます。しかし、そこで兎人族に関して問題が起きており、さらにはヘルシャー帝国へと向かうことになります。これは通称"ハウリアの乱"と呼ばれる一大事件へと発展していき、私的にはかなり好きな話です。その後、樹海の迷宮を攻略していき、最後の迷宮の『氷雪洞窟』へと挑むことになります。迷宮を全て攻略して物語が終わる、という訳でもなく、真の敵である魔族や神との最後の戦いというのもありますが、ここまでは描かれないと思います。終盤にきて、この世界の魔法についてやユエについて、元の世界への帰還についてなど、重要な要素が残っているので、続編の展開を楽しみに待ちたいと思います。


感想

話の流れは、冒頭でも例えた通り、RPG的な構成で状況が非常にわかりやすくて、異世界系ではよくあるステータスプレートも存在するので、大迷宮を一つ攻略するたびに主人公一行がどのくらい強くなっていっているのかを楽しみながら読むのも面白いと思います。基本的にチートに見える描写の中にも、ハジメが使用する武器の銃弾ひとつひとつを錬成している描写や、得た能力や神代魔法をしっかり駆使して新たな技術としているシーンなど、アニメでも主人公の努力とひたむきさが生んだ強さの一端が垣間見えて、その場面を見た後で、ハジメの心の底から帰りたいと願う奈落での姿を見ると、俺TUEEEや厨二っぽいだけの作品とはとても思えませんでした。私はなろう版しか読んでいないので、書籍版との描写や話の違いなどはわかりませんが、心理描写が割と多くて、最初は自分とユエのことしか考えていなかったハジメにも物語が進むにつれて大切な人が増えていく様子を、心理描写や行動から読み取れるようになっていく所がとてもよかったです。また、キャラクター数が多くて個性が強いので、ギャグ要素の強い回でもある程度会話がまとまっていて、誰が話しているのかもわかりやすくて読みやすいと感じました。最終的な物語の着地もスッキリしていると思いましたし、是非おすすめしたい作品です。


おわりに

今回はここまでとなります。

新年最初ということで、今まで以上に熱くまとめました。
本当に魅力的なキャラクターが多いので、好きになるキャラクターは絶対いると思いますね。私もキャラクターから入って、最初に好きになったのは、白崎香織でした。実際に香織の登場シーンを見たときに、私が香織に感じていたイメージの通りの声や表現で、とても安心しました。
余談なんですが、私、大西沙織さんの声がとても大好きなんです(笑)。
例を挙げると、「冴えない彼女の育てかた」の澤村・スペンサー・英梨々や、「可愛いだけじゃない式守さん」の式守さん、「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」の桃坂真理愛などの、ラブコメ作品においての大西さんの声の破壊力を知ってしまうと、もう耳がふにゃふにゃになりましたね(笑)。

気になった方は、この機会に是非観てみてください。そして記事が良かったと思ってもらえましたら、是非「スキ」やコメントを頂けると嬉しいです。

そして次回予告です。
part13では、「今期の冬アニメ特集」として、私が注目している作品や観る予定の作品の紹介を予定しています。今期は、続編やなろう系がかなり多く、なろう系をよく読まれる方にとっては見たことがある作品も多いのではないかと思いますので、有名どころや新規でも楽しめる作品、ニッチな作品など幅広くお伝えしていければと思っています。

次回も乞うご期待ください。それでは。


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