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新規プロダクト開発に取り組んだ一年(前編)

この記事は デジタルキューブ & ヘプタゴン Advent Calendar 2023 の 12月16日分の記事として執筆します。


2023年のスタート

2022年11月にデジタルキューブに本格的にJoinし、2023年は丸一年どっぷり浸かっておりました。

普段私はCFOとして管理部門を担当しているのですが、2023年は自分が企画した新規プロダクトのPdM(プロダクトマネージャー)という役割も増え、サッカーでいうところのFWとDFの両方をやるという中々ハードな一年でした。

後々の振り返りのためにも、企画からローンチまでにそれぞれどんなことをやってきたのかを書いてみたいと思います。
(プロダクトの中身よりも開発工程重視の内容です)

幸いにも、12月9日に行われた Backlog World 2023 というBacklog のユーザーコミュニティに登壇する機会もいただきましたので、そちらで発表した内容も踏まえての振り返りになります。
Backlog World での登壇資料はこちらです。

プロダクトマネジメントとは

1年前の私はプロダクトマネジメントという言葉は初耳でして、新規事業の開発経験もない完全な素人です(大きな声で言えませんが)。。
代表の小賀さんから勧めてもらった本を読んで、まずキャッチアップするところからスタートしました。

推薦図書はこちら

まさに表題の通り、事業戦略からIT開発、UXデザイン、マーケティングから組織運営まで網羅していて、頭の中を整理することができてとても良かったのですが、こんなにやることがあるのか・・・と普段使わない脳を使うのはやはり骨が折れました(汗)。プロダクト開発に関心のある方にはぜひお勧めです。

詳細は割愛しますが、本書によると、プロダクトの成功は「ビジョン」、「ユーザー価値」、「事業収益」の3つの要素が達成される状態というそうです。プロダクトマネジメントとは「プロダクトを成功に導くためにリソースを配分すること」と解釈しました。

合宿続きの前半戦

さていよいよプロダクト作りを始めるぞ!となり普段はリモートで仕事をしているDC&HEPチームですが、開発の要所要所では合宿を行っていました。2022年の年末から含めると以下の通りです。

2022年12月@仙台

Kick off MTG
初回の合宿は仙台から始まりました。

このタイミングはデジタルキューブとヘプタゴンがM&AをしてOne Companyになって初の合宿で、会社としてもチームビルディングが主題だったのですが、新プロダクトのための時間も取ることができました。
メンバーの得意領域に応じたアサインの決定や、デザインスプリントを通じてユーザー像や解決したい課題をチームで整理することができました。

FigJamでのデザインスプリント(背景の理解)

2023年1月@仙台

要件定義・デザイン
年が明けて再び仙台での合宿です。

ここではデザイン・開発チームと密に連携し、実際に提供したいプロダクトのプロトタイプのイメージを検討しました。ユーザーの使いやすさを重視しつつも、実務で定着しているロジックを崩すわけにもいかないため、そのバランスを重視しながらデザインを考えていただきました。
また実際に使用するダッシュボードの開発に向けても、そのデザインに応じて開発可能かという点で、実現可能性を検討してもらいました。

バックエンドの開発面では、データを外部リソースから取得するタイミングや頻度、データ保持の仕方、有償・無償データの有無など、検討すべき項目が多岐にわたっており、コストと精度の兼ね合いを探しつつ着地点を探すという判断をしながらの進行になりました。

この合宿を通じて大きな方向性について決定できたため、まずはプロトタイプ(正式リリース前のβ版)の制作に向け、各々のタスクを落とし込み開発を進めていきました。

2023年4月@埼玉

ベータ版リリース・プロダクト名の決定
3回目の合宿は埼玉県で実施しました。

この時にはβ版が開発済であったため、メンバーで分担して知り合いの経営者や専門家にコメントをもらい、使ってもらえそうか?いくらなら買えるか?追加で必要な要件はないか?などのアドバイスをもらいました。インタビューに快く応じて頂いた皆さん、ありがとうございました。それを受けて最終版までに必要な追加の機能の開発や、軌道修正を実施しました。

またこのタイミングで、プロダクトにとってとても重要な名前の決定を実施しました。ここでもFigJamを活用し、このプロダクトが連想するイメージやワードを思いつく限り並べ、そこから少しずつ絞り込んでいきます。

ただし、プロダクト名は単に文字の羅列だとなかなかイメージがしにくく、フォントや色味があるほうが選択しやすいという課題がありました。そこで活躍したのがBusiness Name Generatorです。キーワードやプロダクトイメージなど複数の条件を入力するのみで非常に多くの名前を生成してくれます。事前に考えていたものに加えて、この中のものと比較をすることで、より意思決定がしやすくなるという効果が生まれました。まさにAIに助けられたなと思う瞬間でもありました!

AIが生成したプロダクト名の一例

こうして紆余曲折を経て、最終的なプロダクト名は、

FinanScope(ファイナンスコープ)

となりました。
読み方はファイナンスコープなのかフィナンスコープなのかという議論もありましたが、アメリカ人の同僚にどう発音するか聞いたところ、ファイナンスコープだということで、こちらの読み方に落ち着きました。

2023年6月@青森

サービスサイト、販売戦略、ユーザー管理、決済、2つ目のサービス開発
4回目の合宿は青森で開催です。

プロダクト名も決まったし、プロトタイプもできてホッとしたのも束の間、まだまだ必要なものがあるではありませんか。

ということで、サービスサイトのデザイン設計、決済方法をどうするのか(銀行振込 or クレジットカード)、価格をいくらにするか、マーケティングの方法はどうするか等、集中して取り組みました。

メンバー全員が頭をフル回転させながら対応してくれたお陰様で、何とか目途が立ちそうになり、無事にリリースまでの道筋を立てることができました。

せっかくの青森ということで、『のっけ丼』や味噌カレー牛乳ラーメンなんかも食べられてとてもよかったです(のっけ丼の写真を撮るのを忘れた。。)

(追伸)
旅にトラブルはつきもの、ということで青森編ではトラブルもありました。
代表の小賀さんだけ飛行機が飛ばなくて帰れなくなったり、私も人生初の怪奇な体験をしましたが、色んな意味で忘れられない合宿となりました。。

後編に続く

さて、当初は一気に一年を振り返ろうと思っていたのですが、時間の都合で書ききれませんでした。。後編は2023年の大晦日までには投稿する、というタスクを自分に課し、締めたいと思います。

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