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会話のキャッチボール技術を身につけよう
会話はよくキャッチボールにたとえられます。
キャッチボールは野球の基本動作であると同時に、コミュニケーションにおいても基本となる技術です。
野球でも会話でも、キャッチボールをするときには大事なことがふたつあります。
ひとつは「相手の取りやすい球を投げること」、そしてもうひとつは「相手の球をしっかり受け取ること」です。
プロ野球のピッチャーは、マウンドで150キロのストレートやキレのある変化球をビュンビュンと投げ込みます。
ですがいくら速い球や変化球が投げられるピッチャーでも、キャッチボールでそんな球は投げませんよね。
理由は簡単。
そんな球投げても相手に受け取ってもらえないからです。
自分の投げたい球を好き勝手に投げていたら、キャッチボールが成立しません。
ですから、ピッチャーといえどもキャッチボールでは相手が取りやすいような球を投げるんです。
しかしこれが野球ではなく会話のキャッチボールになると、相手のことなんてお構いなしに自分のしたい話を好き勝手に投げ込んでくる人、けっこういます。
自分の話をするのが好きな人は多いですから、「好きにしゃべらせてくれ」って思う人もいるかもしれません。
スピーチなど自分の意見を求められている場ならそれでもいいですが、対人援助者として相手と話すのであれば、やはり受け取る相手のことを考えて話すべきでしょう。
相手がいてこその対人援助です。
ひとりよがりな話題はなるべく避け、相手の受け取りやすい球を投げたいものですね。
相手の受け取りやすい球を投げることと同じくらい、もしかしたらそれ以上に大事なことが「相手の球をしっかり受け取ること」です。
世の中にはキャッチボールが得意な人ばかりではありません。
コントロールのいい人もいれば、悪い人だっているんです。
テンポの悪い人、声の小さい人、話がまとまらない人や長い人、あまりしゃべらない人など、いろいろな人がいます。
こちらが受け取りやすい球を相手が投げてくれるとは限りませんよね。
ですから相手の話すスタイルに合わせて、しっかりとこちらが受け取らなければならないんです。
相手に合わせた話し方、テンポ、声のトーンなど状況に応じて使い分ける必要があります。
あいづちの打ち方やオウム返し、要約といったテクニックを身につけることも大切ですね。
キャッチングの技術を身につけるために、日頃から意識して相手との会話に臨みましょう。
そのために会話の場数を踏むのが大事です。
場数を踏みその振り返りや反省をすることで、少しずつ力がついてきます。
そしてその経験が自信へとつながります。
コミュニケーションの基礎であるキャッチボールの技術。ぜひあなたも意識的に磨いていってください。
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