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失敗は行動した証

わたしは失敗することに人一倍怖さを感じます。
つい昨日も、仕事で相手先への連絡をすっかり忘れてしまったり、相手に不用意な一言を言って嫌な思いをさせてしまったりなど、毎日失敗ばかりです。
失敗は相手に迷惑をかけてしまう以上に、自分自身が精神的ダメージを受けてしまいます。

行動経済学の理論のひとつであるプロスペクト理論によると、人は成功して何かを手に入れる喜びよりも、失敗して何かを失う苦痛のほうが2倍以上強いのだそうです。
ですから、わたしたちが失敗を避けたがるのもある意味当然といえるでしょう。

失敗して傷つきたくはありません。
できることなら失敗なんかせずに、常にうまくいってほしいものです。

ですが、対人援助をするうえで失敗を避けて通ることはできません。
対人援助に失敗はつきものです。
相手のために行動すればするほど、失敗の数は増えていきます。
そういった意味でいうと、失敗は「援助者が援助相手のために行動した証拠」であると言えるかもしれませんね。

世の中には、ひとつだけ「絶対に失敗しない方法」というものがあります。
絶対に失敗しない方法、それは「何もしないこと」です。
当たり前ですよね。
何も行動しなければ、失敗することはありません。
そのかわり、当然ですが何も行動しなければ相手を援助することはできないわけです。

行動していれば必ず失敗がついて回ります。
しかし行動すれば、それ以上に相手を喜ばすことができます。
失敗を恐れて何も行動しないことが、実は最大の失敗なのです。
失敗を気にし過ぎてしまうと、とてもじゃありませんが対人援助は務まりません。
こわがらずに、たくさん行動しましょう。
そして、たくさん失敗しましょう。
そして、失敗の数以上に相手に喜んでもらいましょう!

もちろん防げる失敗は防げたほうがいいですし、致命的な失敗は避けたいです。しかし、失敗に過敏になるのはよくありません。
繰り返しになりますが、失敗したということは、あなたが行動した証です。
あなたが失敗した以上に、あなたの行動によって救われている多くの人がいるはずです。

失敗はしたくないものですが、失敗したときには「失敗は行動した証」だと自分を評価してあげてください。
行動せずに失敗0の援助者よりも、10の失敗にめげず100行動できる援助者を目指していきたいものです。

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