iPadと7年付き合って到達した究極のiPad ケース
人それぞれ好みはあると思うんですが、iPad2以降、手帳がわりにiPadを毎日のように持ち運んでいた私が到達した究極のiPadケース。それがこちらでした。
10.5インチiPad Proが発売されたと同時にリリースされた、Apple純正のレザースリーブです。
えー?あんなの誰も使ってないじゃん…。
はい。かくいう私も、発売当時はこんなの誰が使うんだよ、と思っていました。
そもそも、スリーブである以上、いちいち封筒からiPadを取り出すような一手間が増え、UX的にあり得ないと。
Appleのデザイナーは何を考えているのだと。
しかも、9.7インチiPad / iPad Pro用には7,800円で購入できかつスマートカバーと合わせて使えるシリコーン製フルボディ保護ケースがあるのに、10.5インチiPad Pro用にはこれが発売されないというじゃないですか(!)。
ぶちぎれましたよね。どうせ、15,800円もするこのスリーブを買わせるためのAppleの策略だろうと思い、いつか10.5インチ用純正シリコーンケースが出るその日まで待ってやろうと、
1)画面は純正のスマートキーボードで保護
2)背中側はサードパーティのものをいくつか使い回し
3)Apple Pencil紛失防止策として、マグネットでくっつけておけるMoxiwareマグネットペンスリープ
こんな3点セットの組みあわせで、しのいでいました。ちなみに3の実物はこちら。
買いたくなかったレザースリーブを使ってみて初めて気づいたメリット
しかし、待てども待てども、10.5インチ用純正シリコーンケースは発売されません。そうこうしているうちにも、サードパーティ製のケースがつぎつぎひび割れや破損をおこし、何度もケースを買い直す羽目に合います(iPadあるある)。
そして気づきました。この3点セット、有り合わせ感がダサいし、iPadにカバーとケース合わせると重いし、何より、毎回ケースを破損するたびに、そのときに手に入るサードパーティ製品の中からまたベストを探さなきゃならないというのがもうメンドいなと。
疲れきった私は、Appleに白旗を挙げ、冒頭のレザースリーブを購入してしまったのでした。
そして、使用開始してすぐ、このスリーブこそがベストだったことに気づかされたのです。
① どのケースよりも軽い
まず何より、軽い。130gです。これより軽いケースはまあ相当めずらしいでしょうし、相当チープな作りであることでしょう。
② 画面・背面・側面、iPadを全方位でフルカバーしてくれる
しかも、iPad全体をしっかりカバーしてくれます。iPadユーザーはみなさん別途追加購入しているであろう本体背面カバーと画面のスマートカバー、この2つ買って揃える必要がないのです。そう考えると、安く思えてくる。
③ つるつる滑らない
プラスチックと違い、革ならではの肌に吸い付くような触り心地で、スリーブ一つでiPad Proを持って外を出歩く時もツルッと手を滑らせる心配もなく、安心感があります。
④ やわらかくしなやか(だからケース自体が割れないし衝撃も吸収する)
そして、やわらかくてしなやか。革だから当然です。しかしそのことによって、プラスチック製カバーのようにカバー自体の角がすぐに割れて買いなおすこともなくなりました。それでいて、iPadをダメージからしっかり守ってくれます。何かの拍子に地面に落ちても、フルカバー+革特有のしなやかさで、画面が割れたり本体が傷ついたりしたことはありません。
⑤ iPad下敷きマットになる
スチールの机など、硬いところにiPadのアルミを直置きするのは、iPadが傷つかないか少し気になるものですが、このスリーブを下に引けばいい感じの下敷きマットになります。プラスチック等と違い、机に当たってカタカタとした音を立てなくてすみます。
⑥ Apple Pencilの置き場所が決まる
そして最後にもっとも重要なこと。Apple Pencil(初代)がなくならないという点です。持ち運ぶときは絶対に落ちないペン専用スペースにペンをはめ込みます。そして机上でPencilを置くときは、ケースのくぼみに置いておけばまん丸のPencil(初代)も転がっていかず、いい具合に置き場所が決まるのです。
そういえば、2018 iPad ProはPencil2がiPadの側面にくっつくようになりました。でも実はあれ、すでにユーザーから指摘されているように、カバンの中で他の荷物と干渉して、Penが分離しちゃうんですよね。そして本やほかの荷物の中に紛れ込んでわからなくなってしまう。そのことは、上記でご紹介したMoxwireのマグネット式ペンホルダーで実感していました。
Pencil2も、このスリーブのようにペンケースでがっちりホールドしたほうが、無くさないと思います。
スマートキーボードは、別でカバンに入れとけばよいことに気づいた
唯一の問題、それは、画面カバーも兼ねていたスマートキーボードが所在なくなってしまうこと。
しかし、これもよく考えてみれれば、キーボードを使うシチュエーションで、スリーブとは別に、セパレートでキーボードを一緒に持っていけばいいのでは?と気づいたのです。そして実際、それで困ってません。
キーボードは壊れにくいので、カバンの中にぶち込んでおいて、いざ使うときだけiPadにくっつけてあげればいいだけ。
だって、ペアリングが必要ないのがスマートキーボードのいいところなのですから、普段外して置いてもなんの問題もないわけです。むしろスリーブ単体で持ち歩くときにさらに軽量化されるというメリットもあります。
そんな感じで、買う前は本当に疑っていて、しぶしぶ不本意ながら購入したつもりが、買って3日ぐらいで最強のiPadケースとして認定せざるを得なくなった次第。
Apple製品をどういうスタイルで使うのが一番使いやすいのか?そうしたUXは、私たちよりもよっぽど優秀で専門家であるAppleのデザイナーたちが考えぬいているに決まってるんですよね。
純正が一番だという当たり前のゴールに、数年かかって到達したという話でした。
私は2018 iPad Proは見送っています。次期の2020版は購入することになるんじゃないかと思っています。→その後結局買いました笑
そのころには、重たくて、かつ側面を守ってくれないスマートフォリオではなく、このスリーブケースの後継版が出ることを祈ってます。
サポートをご検討くださるなんて、神様のような方ですね…。