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年子4人組〜それぞれの夢に向かって〜2

〇〇「痛い。昨日のバスケやった筋肉痛がまだ取れない」

トントン

〇〇「はい、どうぞ〜」

好花「あれ?珍しい、まだ寝てるの?もう9時だよ、早よ起きて」

〇〇「重症のため動けません」

好花「ほらパジャマ洗濯するから起きて」

〇〇「筋肉痛が取れなくて動けないからこのまま寝てる」

好花「子供みたいなこと言わない!」

鈴花「どしたの??」

好花「筋肉痛が酷くて起きれないんだって」

鈴花「へぇ〜」

ニヤリと笑みを浮かべ〇〇に近づく

〇〇「鈴姉来ないで!や、やめ、ぎゃああ!」

鈴花「どこが痛いのかな〜ここかな?それとも〜ここ?」

〇〇「うぅ、、もう動かない」

好花「どうしてくれるのよ」

鈴花「ちょっとしたいたずら心が」

美穂「何してるの?」

〇〇「げっ美穂姉」

美穂「なんだよ、人の顔見てげっとは」

好花「筋肉痛が取れなくて動けないんだって、パジャマ洗濯したいから着替えて欲しいのに」

美穂「筋肉痛なんだ、私全くないのに、体動かさないからなるんだよ」

〇〇「うるせぃ!」

美穂「それなら‥これ言ってみたらすぐ動くよ」

小声で話す美穂

好花「えー嘘だー」

鈴花「それなら動くね」

好花「まず本人に聞いてみる」

〇〇「誰に電話してるの??」

好花「もしもし〜今日うち来る?うん、分かった、はーい」

好花「〇〇」

〇〇「今日は1日寝てるんだ!」

好花「今日…が来るよ」

〇〇「え?本当に?」

好花「これからすぐ来るって」

〇〇「なら着替えないとはい!パジャマ!洗面台使うからね」

好花「ちょ!いきなりパンツ//」

鈴花「おお!運動してないのにあの筋肉はすごいね〜」

美穂「器用貧乏め、熱しやすく冷めやすい所直せばどこでも通用するのに」

さっきの屍とは打って変わり急速に身支度を整える〇〇

ーーーーー

好花「動けるじゃない。じゃあ出かけてくるから」

〇〇「これが愛の力というものです。」

美穂「あれ、嘘だから」

〇〇「は?家族に嘘ついたの?」

鈴花「好姉が困ってるのを助けるための嘘、だから良い嘘」

〇〇「え、嘘、ウ、ソ」

ソファで横になっている美穂に覆い被さる様に倒れ込む〇〇

美穂「ちょ、重い!どいて」

〇〇「筋肉痛が酷くてもう動けません。」

美穂「誰か助けて!」

〇〇「嘘をつくものには罰を!」

美穂の脇腹をくすぐる

美穂「ちょ、あははは、やめ、ごめん、ごめん」

〇〇「親にウソついちゃダメって教わったよね?」

美穂「ごめん、ごめん!あははは」

ソファで笑い疲れた美穂がグッタリ横になっている

〇〇「ふぅ、1人成敗。次」

鈴花「んふふ、私にはくすぐりは効かないから」

〇〇「ううん、効くよ、ここめっちゃ弱いじゃん」

〇〇が指差すところを咄嗟に隠す

鈴花「な、なんで知ってるの!?」

〇〇「ビンゴ!」

鈴花「当てずっぽで言ったな」

〇〇「では失礼して」

鈴花を拘束し耳をいじる

鈴花「きゃ!あ、ちょ、ダメ、本当に」

〇〇「嘘はダメでしょ」

鈴花「ご、ごめんなさい、もう、しません」

ガチャ

好花「何してんの」

??「お邪魔しまーす」

??「しまーす」

〇〇「え?史帆さん!?」

加藤史帆を見るなり拘束していた手を止めると膝から崩れ落ちる鈴花

久美「〇〇君そんなプレイ好きなんだ〜」

〇〇「ち、違います!姉ちゃん達が史帆さん来るの嘘ついたから」

史帆「ん?嘘?遊びに来ちゃダメだった??」

〇〇「史帆さんに会えて僕は幸せです。ありがとうございます。」

史帆「やっぱ私いるとダメだよね、迷惑だよね」

〇〇「そんな事ないですよ!僕は史帆さんに会えてハッピーです!落ち込まないで下さい!」

史帆「本当?ハッピーになってくれたなら良かった〜」

〇〇「史帆さんの笑顔が見れて最高です」

久美「〇〇君健気だね〜」

好花「で、話を戻してなんで2人は倒れてるの?」

2人が冗談でついたウソの事を説明する

好花「ウチが嘘つく訳ないやろ」

〇〇「ごめん〜」

好花「でも、〇〇にいじめられたかった」

久美「おー相変わらずのブラコン」

史帆「ししも〇〇君ならいつでもウェルカム」

好花久美〇〇「え?」

史帆「冗談だよ〜いつものノリじゃん」

〇〇「本気にするところだった」

久美「まあ、史帆Mだから」

〇〇「そうなんですか!?」

好花「昼からなんちゅー話してんの!2人も起きて!」

鈴花「うぅ、〇〇にいやらしく攻められた」

美穂「弟が年頃の姉の脇腹さわさわしてきた」

好花「変な表現しない」

〇〇「お2人はお昼まだですよね?」

久美「うん、だから買ってきた」

両手に持つ袋を掲げて見せる

好花「作るの手間だからスーパーで一通り買ってきた」

美穂「やった〜」

鈴花「イェーイ」

史帆「可愛いねぇ」

〇〇「中身5歳児ですから」

史帆「〇〇君も可愛いよ?」

〇〇「え//」

史帆「じゃあご飯食べよっか」

ーーーーー

美穂「ふぅー食った食った」

好花「言葉遣い」

美穂「あーい」

鈴花「ならゲームしませんか?」

久美「いいね!しよう!」

〇〇「史帆さんいいですよ、片付け自分やるんでみんなとゲームしてきて下さい」

史帆「いいよ、ここまでしてもらったのに片付けするよ」

〇〇「ありがとうございます」

仲良く話しながら片付ける2人の姿を見て微笑む好花

好花「〇〇の恋が叶ったらいいなぁ」

久美「もう告白したら2つ返事なのにね」

美穂「やっぱそうですよね!」

鈴花「まあ薄々気づいてたけど史帆さん〇〇といる時女の顔になってますよね」

好花「全然気づかんかった」

久美鈴花美穂「え?」

久美「相変わらずの鈍感だね〜最近〇〇君のお陰でネガティヴが治っていってる気がするよ、根暗は元々だけど」

好花「言われてみれば仕事場でも無理せずに笑顔で対応してるね」

久美「史帆自身が〇〇君のお陰だって言ってたよ」

美穂「くぅ〜アオハルしてますね」

鈴花「良い男になったね」

久美「2人共良い子なんだから良い人来るよ」

美穂「久美さんの方こそ良い人来ますよ!」

久美「え〜そうかな〜」

史帆「おっまたせ〜」

〇〇「あれ、まだゲームやってなかったの?」

久美「大事な人がいると良いねって話してたの」

史帆「そんな人が1人でもいると毎日ハッピーだよね」

〇〇「自分は今日が最高にハッピーです!」

史帆「ししもハッピー!」

史帆〇〇「イェーイ」

ハイタッチする2人

好花「うちの〇〇が、、」

鈴花「はーい、ゲームやりまーす」

美穂「そこでマイムマイム踊ってる2人は抜きでやりまーす」

〇〇「なんでよ!」

久美「リア充の妬みだね」

史帆「なんで??」

美穂「大丈夫です。マリオカートやりましょ」

史帆「私強いよ〜」

好花「4人だから負けたら交代していこ」

それからゲーム大会が始まるのであった

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