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年子4人組〜それぞれの夢に向かって〜

〇〇「1階の柱ががこうなって、そこから壁が立ち上がって」

どうも松田〇〇です!建築士目指してる大学2年生です!
家族構成は両親は写真家で海外回ってます
兄弟は姉が3人います

トントン

〇〇「はーい」

好花「邪魔するで〜」

〇〇「邪魔するなら帰って〜」

好花「はいよ〜ってちゃうわ!昼ご飯できたで」

こちら長女の松田好花、社会人1年目のしっかり者だけど少し抜けてる頼り甲斐ある姉貴です
好花姉ちゃんは幼少期に住んでいた京都弁がなかなか抜けないんです

〇〇「分かった、下降りるね」

好花「あいよ、頑張っとるね」

2人は階段を降りながら話す

〇〇「難しいけど楽しいよ、好花姉ちゃんは仕事どう?」

好花「それが聞いてよ!上司が訳わかんなくてさ!」

鈴花「やっときた、早くご飯食べようよ」

美穂「お腹空いたよ〜」

テーブルの前で座って待ってる人が次女、松田鈴花
歌声が綺麗で歌手を目指して音大に通ってる大学4年生、ストリートライブでは大勢の人に囲まれて試聴されるほど人気が出ている

そして、椅子の上で駄々っ子のように暴れているのは三女、松田美穂
兄弟の中の元気印、周りを見ていて気を配れて頼れる姉であり、急に甘えてくる事も多々
女優を目指して芸能関係の大学を通っている3年生。

好花「はいはい、ごめんよ、みんな揃ったから食べよ」

〇〇「お待たせしました!」

美穂の頬を片手で挟む

美穂「にゃめろ!ご飯食べたい」

〇〇「きゃわいい、赤ちゃんみたい」

鈴花「あはは、変な顔」

好花「はい、〇〇美穂から離れて、ふざけてへんとご飯食べるよ」

4人 いただきます!

美穂「さっき姉を遊んだ罰としてあーんしなさい」

〇〇「嫌だよ」

美穂「ダメ!お腹空いた!みほちーお腹空いた」

〇〇「うるさいなーはい、ほら口開けて」

美穂「あーん、んふふ、美味しい」

〇〇「はい、あとは自分で食べてよ」

美穂「はーい」

2人の姉の視線に気づく〇〇

〇〇「どしたの?」

鈴花「美穂だけずるいじゃん、私達にもしてよ、ね!お姉ちゃん」

好花「う、うん、あーんしてほしい//」

美穂「2人共羨ましかったんだ〜」

〇〇「えー」

鈴花「ほら、早く!あー」

〇〇「はいはい、あーん」

鈴花「んふふ、美味しい」

〇〇「はい、好姉、あーん」

好花「あ、あーん//」

〇〇「美味しい?」

好花「う、うん、美味しい//」

美穂「好姉顔赤ーい」

鈴花「あ、本当だ〜どしたの〜?」

好花「へ!?そんな事あらへんよ!」

〇〇「大丈夫?」

昼ご飯を食べ終わりそれぞれの時間

〇〇は自室で勉強をしていた

ガチャ

美穂「ひーまーだー」

勢いよくベッドに寝転がる美穂

〇〇「うるさいから帰って」

美穂「冷たい弟だな〜」

〇〇「姉ちゃん達と遊んできたら?」

美穂「〇〇と久々にバスケしたい!」

〇〇「おーいいね」

美穂「にひひ、食いついたね!善は急げだ!早く行こ」

2人で行くつもりが何故か4人で近くのバスケコートにいた

美穂「なんでついてくるのさ」

鈴花「美穂だけ楽しい思いするのずるいじゃん!」

美穂「ただバスケしたいの!」

鈴花「じゃあ私でもいいじゃん!」

美穂「下手じゃん、運動音痴じゃん」

鈴花「うるさい!」

〇〇「ケンカしないでよ」

好花「まあまあ気分転換に外出ただけでもいいじゃない、2人の対決見てるのも久々だからワクワクする」

美穂「よっしゃ!県大会優勝者の実力みせてやるか!」

〇〇「3年のブランクあるけどね」

美穂「ケガするなよ!っしゃ!」

2人の熱い対決を見て微笑む姉2人

鈴花「相変わらず万能マン〇〇はすごいね!部活やってないのによく美穂と戦えるよね」

好花「本当だよ!県大会優勝した美穂と互角にやり合ってるから驚くよ」

美穂「なんか上手くなってない?」

〇〇「たまにNBA見てるからかな?」

美穂「うわっうざ!」

〇〇「うざとか言うなし!はい!取った〜」

攻守交代する

美穂「あー!まあいいや!こい!」

〇〇「あれ?」

美穂「ん?」

よそ見した一瞬を付きドライブで1点取る

美穂「ねえ!今のずるくない!?」

〇〇「よそ見した方が悪いじゃん!」

美穂「これだからスラム育ちは嫌いだ!」

〇〇「スラムじゃなくてストリートね笑」

〇〇の発言に驚く好花

好花「〇〇ってストリートやってたの!?」

鈴花「あれ?知らなかったけ?」

好花「知らんよ!あの刺青が入ってる屈強な人達が沢山集まってやるバスケだよね」

鈴花「まあ、そんな人多いけど悪い人達じゃないよ」

好花「鈴も会ったりしたの!?危ないやん!」

鈴花「大丈夫だったよ、〇〇がすごいお世話になってたからお菓子とかジュースとかお礼しに行っただけだよ」

好花「もうー危ないことやめてよー」

鈴花「全然危なくないよ、あの人達のお陰でもあるよ〇〇反抗期こなくて今や頼れる松田家長男だよ」

好花「本当に良い子に育ってくれたよ」

姉2人が感傷に浸っていると

美穂がフェイントを入れドライブで切り込み点を入れる

〇〇「おおー上手い」

美穂「けっ!嬉しくてないね!」

少しずつ前に行き3ポイントラインに入った瞬間にドライブで切り込もうとするとフェイントでボールを背中で隠し3ポイントを打つ素振りだけ見せると
自然と美穂の顔がゴールに向くがボールはなく

美穂「ちょっと!!」

〇〇「よそ見しちゃダメだって言ったじゃん」

その隙にスタスタとゴール下に歩いて行き点を決められる

好花「あれダブドリじゃないの?」

鈴花「ストリートの技だから良いんじゃない?手で持ってる訳でもないから」

〇〇「分かったよ、ちゃんとやるよ笑」

美穂「笑ってるじゃんか、本気にさせてやる」

下2人が白熱の試合をしてる中

鈴花「ちょっと歌ってこよっかなー」

好花「ちゃっかりギター持って来てるし」

鈴花「お姉ちゃんも持って来てるじゃん!久々にやろ!」

好花「仕方ないな〜」

鈴花「素直になればいいのに」

好花「ほら、行くよ!久々で楽しみやな〜」

ーーーーー

一通り動き終わった2人は寝そべって休憩していた

美穂「疲れた〜久々に動いてスッキリした」

〇〇「楽しかったね」

美穂「勉強に精だすのは良いけどあんまりやり過ぎもダメだよ」

〇〇「うん、ありがとう、誘ってくれて」

体を起こしあぐらをかく

美穂「可愛い弟のため姉の勤めだ」

〇〇の頭をわしゃわしゃする

〇〇「わー!汗で汚いよ」

美穂「うわ!びしょびしょだ!」

〇〇「俺の服で拭くな!」

美穂「よし!風邪ひく前に着替えよ!好姉達は‥」

〇〇「多分あの人集りだね」

美穂「ギター持って来てたもんね」

ーーーーー

鈴花「ありがとうございました」

大勢に囲まれた温かい拍手で包まれていた

だんだんと人は去って行った

〇〇「綺麗な歌声だったよ」

鈴花「聞いてくれてたんだ、ありがとう」

〇〇「やっぱ2人のハモリは聞き入っちゃうね」

美穂「優しい声だよね」

好花「ありがとう//」

美穂「鈴姉と歌手になれば良かったのに」

好花「家族の事があるからうちはええのよ」

〇〇「もう子供じゃないから善悪の良し悪しつくし、好姉は自分の好きな事してよ」

好花「本当に大丈夫だよ、みんなと楽しく過ごせている事がうちのやりたい事だから大丈夫よ」

鈴花「ならいいんだけど」

美穂「よし!じゃあ帰ろっか」

〇〇「帰り道アイス買って!」

好花「ええよ」

仲睦まじく帰る松田家なのでした

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