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外は狼、内は子犬5

京子さんが帰りまして、通常の同棲生活に戻りました!

今、私は何をしているかと申しますと

〇〇「…ん…へへ」

可愛い可愛い天使の寝顔を目に焼き付けている最中でございます。

ひより「何でこんなに可愛いんだろ」

あ、前髪が可愛いお顔にかかってしまった、退かさなければ!

〇〇「…ん?ひよたん…」

モーニングひよたんご馳走様でふ。

ひより「おはよう」

〇〇「ん、おはよう」

起きていきなりハグですか〜今日は命日ですか?

ひより「よく寝れた?」

〇〇「うん、寝れたよ、ひよたんは?」

ひより「ぐっすり寝れたよ」

あ、お腹なっちゃった

〇〇「ひよたんお腹空いたの??」

ひより「誰かさんがなかなか起きないから朝ご飯食べてないんだ〜」

〇〇「そうだったの、ごめんね」

その反省の上目遣い朝から鼻血でそう。

ひより「大丈夫、一緒にご飯食べよ」

〇〇「うん、食べよ!」

ひより〇〇「いただきます」

〇〇「今日講義ある?」

ひより「うん、午前だけ〇〇は?」

〇〇「僕も午前だけだよ」

ひより「じゃあ午後からデートしよ」

〇〇「えーお家じゃダメ?」

ひより「ダメ」

ここで上目遣いを使うと何でもOKしてくれるのが〇〇君なのです

〇〇「分かったよ、上目遣いずるいからね」

ひより「ありがとう」

私の我儘を許してくれる天使ちゃん

ーーーーー

講義が終わって、今日は私の方が少し早かったからベンチで待ってるの、デート何買おうかな〜

〇〇「おつかれ、待たせた」

ひより「ううん、待ってないよ」

〇〇「行くか」

ひより「家みたいに笑顔になってよ〜」

〇〇「なってるだろ」

ひより「全然、もっと口角をぐいっとあげるの」

〇〇「痛いから、人に見られてる」

ひより「もう〜」

そろそろ歩いて出掛けようとすると手を繋ぎたそうにソワソワするのが可愛いんだよな〜

〇〇「…そろそろ行くか」

私からは手を繋ぎませんよ〜

ひより「うん!行こ!」

あら?何もしてこない、諦めたのかな?

〇〇「どうした?」

ひより「何も〜」

何が「どうした?」だよ!早く手を繋ぎたいって言ってよ!

何で私がモヤモヤしないといけなんだ!

ひより「ねぇ!」

ダメ!止まって私!言ったら負けだよ!

〇〇「どした?」

ひより「…何も…ない」

止まった私すごい!けど空気悪くしちゃった

〇〇首傾げてるし悟れよ!彼氏だろ!

〇〇「…あ」

お!察したか?


、、
、、、

何もしてこないじゃないか!!同じ歩幅でずっと隣を歩きやがって!車道側をしっかり歩きやがるし登りエスカレーターもしっかり後ろに立つし…ぐっ…

〇〇「ここの店からだろ?」

ん?あれ?もう店着いたの?

ひより「何でここなの?」

〇〇「ひより、このブランド好きじゃん」

あ、好き。もう勝ち負けなんてどうでもいいや

ひより「ありがとう、ねぇ手繋いでよ」

〇〇「それだと服ちゃんと見れないだろ」

ひより「いいの、早く手出して」

〇〇「…だからさっき怖い顔してたのか」

は?気づいてたの?少し腹たったので肩パンしとこ

〇〇「痛、え?」

ひより「乙女心気付いたなら行動しろよ、バカ」

〇〇「ごめん」

ひより「寂しかったんだぞ」

〇〇「ごめんってこれから気をつける、手繋ぐの忘れないから」

優しく繋いでくれる強張った手に安心する

ひより「次忘れたら許さないから」

〇〇「はいはい、我儘お嬢様」

ひより「もうお家で甘えさせてあげない!」

〇〇「申し訳ありません。お嬢様。どのお洋服をお召しになられますか?」

執事の様に屈む紳士な彼ぴも良き良き

ひより「〇〇めっちゃ人に見られてるよ」

そんなに家で甘えられないのが嫌なのか分かったしまさか手振りまで付いてやるとは思わなかった

〇〇「あ//そんな事は気にしません//」

ひより「私も恥ずかしいからやめて」

〇〇「許して下さりますか?」

ひより「はいはい、許す」

まさかここまでやるとは思わなかったわ

ーーーーー

ひより「可愛い服買えて世は満足満足」

特にツッコミナッシング〜つらたにえん

〇〇「良い時間だし夕飯の買い出し行くか?」

ひより「もうそんな時間か〜早いね」

〇〇「今日は何食べたい?」

ひより「うーん、オムライス?」

〇〇「分かった」

ひより「お!?作ってくれるの?」

〇〇「一緒に作るんだよ」

少し頬赤くなってますよ?彼ぴよ

〇〇「な、なんだよ」

ひより「ツンツンモードの照れは何回見ても可愛いと思って」

〇〇「照れてない」

ひより「ほっぺ赤くなってよー」

〇〇「そんな所見るな」

ひより「あー拗ねちゃった〜」

スーパーに入ると必要な材料をカゴに入れていく

〇〇「今日卵安いじゃん」

最後の1個を運良く取った〜さすが我が天使!

女の子「あ、卵、、」

ん?おつかいに来た子かな

〇〇「あ、悪い、卵いるか?」

お!優男!

女の子「え、いいの?」

この子、怯えないのか〜珍しい

〇〇「ああ、家にまだあるし」

女の子「ありがとう!お兄ちゃん!」

〇〇「//」

嬉しそうに去る女の子を見送る〇〇の優しい目

この目が好きなんだよ〜

ひより「優しいとこあんじゃん」

〇〇「まあな」

ひより「家にもう卵ないのに嘘ついちゃって」

〇〇「悪い他の献立にしよか」

ひより「いいよ〜優男に免じて許してしんぜよぉ」

〇〇「ちょこちょこ語尾おかしくないか?」

ひより「やっとツッコんだ〜」

〇〇「毎度の事だからスルーしてたわ」

ひより「酷!そういえばさっきの子〇〇怖がらなかったね」

〇〇「優男だからな」

ひより「すぐ調子乗るんだから」

ツンツンモードでも優しい所は変わらない彼氏いいでしょ〜??

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