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年子4人組〜それぞれの夢に向かって〜3

今日も机に齧り付く〇〇

美穂「トントン入るよ」

〇〇「ちゃんとノックしてから入って下さい」

美穂「いいじゃん別に」

〇〇「年頃の男子の部屋に無断で入らないでよ、もし何かあったらダメでしょ?」

美穂「何それ?何かいけない事してるの?」

〇〇「特に何もしてませんよー」

??「揶揄うのそれくらいにしといたら?」

〇〇「お久しぶりです。菜緒さん」

菜緒「久々やな、あんなやんちゃな子が机に齧り付いてビックリしたわ」

〇〇「僕そんな不良時代送ってないですよ」

菜緒「なあなあ、久々に会ったし遊ぼ」

美穂「ガリ勉君を外の世界へ連れ出そう!」

菜緒「おー」

〇〇を担ごうとする2人

〇〇「何するの?自分で立って歩くから2人で担ごうとしないで重くて無理でしょ」

菜緒「上がらん、重すぎる」

美穂「この前までおんぶしてたのに」

菜緒「あ!おんぶ!」

美穂「〇〇立ちなさい」

もう言われるがままの〇〇

〇〇「はいはい」

菜緒「ほら、乗って」

〇〇「菜緒さんには無理ですよ」

菜緒「ええからほら来て」

美穂「菜緒が乗せてくれるっていうからほら」

〇〇「ちょっとだけですよ、怪我しちゃダメなので」

菜緒「おぉんも!!」

〇〇「もういいですよね?おりますよ」

菜緒「まだや、菜緒ならまだ行ける」

〇〇「菜緒さん?腰やりますよ」

美穂「頑張れ菜緒、菜緒だからできるんだよ」

〇〇「姉ちゃんなんか吹き込んだでしょ」

菜緒「もう無理!」

〇〇「椅子から2歩の移動お疲れ様でした、なかなかできない貴重な体験をできて僕は幸せです!」

美穂「菜緒はよく頑張った!よしよし」

菜緒「ありがとう〜美穂〜」

〇〇「で、何言ったの?」

美穂「特に何も言ってないよ、菜緒が久々に〇〇の顔見たいっていうから」

菜緒「そんな事言ってへんよ!最近会ってないな〜って言っただけ」

美穂「それ会いたいってことじゃん」

菜緒「言ってへんもん」

〇〇「会いに来て下さって嬉しいですよ」

菜緒「そんなんじゃないし//」

美穂「照れてやんの〜」

菜緒「うるさい//」

〇〇「何するの?」

美穂「菜緒といえばアニメだから」

〇〇「アニメイト行きますか?」

菜緒「え、え!?ええの?めっちゃ嬉しいわ」

〇〇「そんなに喜んでもらえるならすぐ行きましょう」

美穂「レッツゴー」

ーーーーー

菜緒「すごい人、、」

〇〇「午前中に来ないと人多いですね」

美穂「せっかく来たし、どんどん見に行こう」

すると〇〇の裾を掴む菜緒

〇〇「大丈夫ですよ、迷子にはならないので」

菜緒「ほんま?」

美穂「ほら行くよ!!」

〇〇「あんな分かりやすい目印あるので」

菜緒「そやな」

菜緒(手繋ぎたかったな)

美穂を筆頭にアニメイトを散策する3人

菜緒「すごい、すごい!!天国!パラダイスだよ!あぁ!コナンもあるじゃん!どれ買おうかな〜」

〇〇「可愛いね」

美穂「子供に戻ってるね〜」

美穂「本当はね、菜緒就活失敗続きで落ち込んでたんだ、だからなんか元気つけて上げたくて〇〇にも協力してもらおうと思ったの」

〇〇「そうだったんだ、なら元気になってもらえて良かったよ」

美穂「まさかおんぶしようとするとは思わなかったけどさ」

〇〇「体張る人だったかなって一瞬疑っちゃった」

姉弟で子供の様な目で商品をみる菜緒を眺めて安心していた

〇〇「菜緒さんもだけど姉さんもなんでも話してね、聞くことしかできないけどさ」

美穂「優しい弟持てて姉は嬉しいよ」

頭をわしゃわしゃされる〇〇は笑顔であった

菜緒「ねぇ何姉弟でイチャイチャしてるの、菜緒省けにしてさ」

美穂「あー拗ねちゃって可愛い〜ごめんね、菜緒〜私は菜緒だけだよ〜」

菜緒「触らんで、〇〇とイチャイチャしてたらええやん」

〇〇「菜緒さんごめんなさい、拗ねないで下さいよ」

菜緒「〇〇まで弄ってくる様になったな!生意気や!」

〇〇「冗談じゃないですか〜」

菜緒「嫌や、これ買ってくれたら許す」

〇〇「これですか?」

コナンのミニフィギュアを手渡され購入する

〇〇「はい、どうぞ」

菜緒「ありがとう〜何が出るかな〜」

美穂「どのキャラがいいの?」

菜緒「う〜んどれも捨て難いけど推しがでたらいいな」

菜緒「おお!!出た〜やった〜うちの推しや〜ありがとう!〇〇!」

〇〇「良かったですね」

嬉しさのあまり〇〇に抱きつく菜緒

菜緒「あ、ごめん//」

〇〇「え?大丈夫ですよ」

美穂(ほほーん、これは確定ですな〜)

菜緒「ほんまありがとう、大切にする//」

〇〇「はい、本当良かったですね、推しが出て」

菜緒「〇〇が買ってくれたら何でも大切にするに決まっとるやん」ボソ

〇〇「なんか言いました?」

菜緒「ううん、美穂も今日はありがとうな」

美穂「いいよ〜また〇〇と一緒に出かけよ、次は2人で出かけたら?」

菜緒「え、何で!?」

〇〇「自分はいいですけど、菜緒さんが嫌なら大丈夫です、、」

菜緒「い、嫌なわけないやんか」

美穂を睨みつける菜緒、変顔をして茶化す美穂

ーーーーー

帰路に立つ3人

〇〇「ここでいいんですか?」

菜緒「ええよ、美穂と少し話したいし」

美穂「子供にはまだ早い話だからね」

〇〇「はいはい、先帰ってるよ、菜緒さん今日はありがとうございました」

菜緒「いやいや、お礼を言うのはこっちやし、色々ありがとうな、また出かけよ」

〇〇「はい、では」

女性陣と別れる〇〇

美穂「で、〇〇の事好きなんだ〜」

菜緒「ちょ、声大きい!いつ気づいたの?」

美穂「気づいたってことは〜好きなんだー」

菜緒「あーもー、はい、好きですよ」

美穂「いつからってのは忘れたけど薄々気づいてたけど今日確信持てたからさ、応援してるよ菜緒ちゃん、大事な弟を幸せにやってくれ」

菜緒「でも、〇〇は史帆さんが好きなんやろ、勝ち目ないやん」

美穂「〇〇は鈍感だし奥手だからそんなすぐくっつかないと思うよ、その内にアタックしまくって振り向かせよう!」

菜緒「うん、頑張る」

そんな事を言われているのも梅雨知らず呑気に帰る〇〇であった


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