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転職回数が多いことに引け目を感じていた僕を救ってくれた、カフェ店員さんの言葉

僕にとって今回の転職は3回目。
今年で31歳、これまでの最長勤務期間は3年9ヶ月。前職で勤務していたのは1年4ヶ月。

新たな挑戦を求めて転職活動をして、いまの自分にぴったりと思える会社への内定が決まって嬉しい一方で、「このペースで転職していたら、これから先履歴書に書く会社数がどれだけ増えるのだろうか」と、不安に思っていました。

昔より雇用流動性が高くなったとはいえ、「転職するならとりあえず3年働いてから」というのは自分の周りでも耳にするし、「安定した会社に長く勤める」ことが美徳であるという人も多くいるであろう日本社会において、どんどん転職回数を重ねていくのは果たして良いことなのだろうか?、と。

ベトナム勤務時代、日本人社員の採用担当を兼任していたときは、履歴書に書いてある会社の数が多いと「ジョブホッパーっぽいけど大丈夫かな」「うちの会社もすぐに辞めてしまうんじゃないかな」と、採用することに不安を感じたり、すごくフィットする人だと思ってプッシュしても転職回数を理由に自分以降の選考でお断りとなってしまうというシーンが何度もあったことを思い出す。

僕自身のこれまでの話だと、転職報告をすると応援してくれる人が大多数ではあるものの、「えっ、また転職するの…!?」「そろそろ落ち着けば?」と驚かれたり、時に諭されたりすることもありました。


そんな感じで、漠然とした不安を抱えて前職の有給消化期間を過ごしている最中、もう3年くらい通っている馴染みのカフェに遊びに行って、転職報告をして、「楽しみだけど、でもやっぱり不安もあるんですよね」という話をした時に店員さんが掛けてくれた一言にすごく救われました。

転職回数が多いとネガティブにとられることも多いけど、次々と転職できるのは、それだけ「動くことができる」人であるということ。
動かないのがいいことと思われることも多いけど、動けることもいいこと。

うろ覚えですがこんなニュアンスだったはず。

ああ、そうか。それも1つの長所だし才能だ。
無闇に転職しているわけでもないし、この人たちとこのサービスで世の中をよくしていきたい!と思える選択ができているのは、これまで自分で道を選んできて、それを正解にしようと頑張ってきたからだ。
1つの場所で頑張ることに長けている人もいるし、そうでない人もいる。
耐え忍んで成果を掴み取る人もいれば、縦横無尽に動き回ってチャンスを掴み取る人もいる。
1箇所で長く働くことは尊いし、我慢して耐え忍べるのはすごい。次々とチャンスを見つけて、フットワーク軽く転職できるのもすごい。

そう考えたら、すっと不安が和らぎました。

わかっている人にはあたりまえのことだけれど、視野が狭くなっているとつい忘れがちなことに気付くきっかけをくれた言葉に感謝をしつつ、今日も彼が淹れてくれる美味しいコーヒーを飲んで、ちょうどさっき家に帰ってきたところです。

世の中だいたいのことは「どっちがよくてどっちが悪い」という話ではないのだから、転職相談をしてくれたり、新しい挑戦をする報告をしてくれる人には同じ言葉を、いや、もっと前を向かせてあげられる一言を贈れるような人間になりたいな。

そんなことを考えた、3連休真ん中の日曜日、夕暮れ時の雑記でした。

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