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noteのプロダクトマネジメント

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noteにおけるプロダクトマネジメントについてや、プロダクトマネージャーが書いた記事をまとめていきます。
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10分でわかるnoteのプロダクトマネジメント

✍️このページについてnoteのプロダクト開発に興味を持っていただいた方に、以下の理解を深めていただくためのページです。 目指す世界・事業の状況・いま解こうとしている課題 プロダクトづくりのやりかた・プロダクトマネージャーの役割 はたらきかた・会社やチームの雰囲気 🎯noteの目指す世界ミッション・ビジョン・バリュー noteでは、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションのもと、すべてのクリエイター・創作の活躍をあとおしする事業・プロダクトを運

先人に敬意を払い、未来を築くプロダクト開発 ~過去の意思決定を否定したくなったときに読むnote

こんにちは、noteでPMをしているasakoです。 現職に勤めて5年目を迎え、会社を取り巻く内外の状況や優先事項の変化、メンバーの入れ替わりなどを経験するなかで、過去の意思決定に疑問を感じたり、中途半端な状態になっている検討事項を掘り起こして整理し直したりと、「過去と向き合う機会」が増えているように感じています。 プロダクト開発では、「過去に積み上げてきたもの」を再構築したり、壊したり、時には捨てたりしながら前進していく必要があり、クリティカルな視点は不可欠と言えるでし

PMとマーケターは補いあう存在。大プロジェクトを進める連携方法とは

プロダクトを成長させるには、何が大切でしょうか?この問いに対する答えは多岐にわたりますが、プロダクト開発を担うPMやマーケティングなどの立場が連携し、短期・中長期的に施策を進めていくことは重要な要素のひとつです。 しかし、職種によって知識や視点は異なるため、同じプロダクトに対しても、意見が食い違うケースがあります。そんなときに、頭を悩ませる方もいるのではないでしょうか。 この記事では、note社でPMを務める浅子拓耶さんと、マーケティングを担当する廣崎圭さんにインタビュー

デザインと事業成長の好循環をつくる秘密 〜noteの『ズル』ができないプラットフォーム体験の裏側〜

こんにちは。noteのCDO(Chief Design Officer)の宇野です。 今日は日ごろ面談をしていてよく質問をいただく、noteの事業と体験のデザインの密接な関係についてお話しましょう。 僕らは上場企業として利益を上げるという責任を持っています。とはいえ売上を上げるためにユーザー体験やデザインを犠牲にすることはなく「きれいな世界」ができているのはなぜなのか?これについてよく質問を頂くのです。 今回は事業KPIとユーザー体験の両立をnoteがどのようにしているの

noteのプロダクト開発組織における、編成と意思決定の変遷を辿る

事業や会社のフェーズが進み、社員数が増え、組織化が進むなかで、組織編成・意思決定のしかたは変わっていくものです。 noteも例に漏れず、その時々の事業状況・組織状況に応じて度々組織を再編してきています。 この記事では、これまで/いまの組織編成の変遷とその背景を解説していきます。 「とにかくがんばる」から「組織化」へ〜2021年の組織の変遷は、過去の対談記事で詳しく紹介されているため、この記事での説明は省略し、2021年以降にフォーカスを当てていきます。 2021年:プ

ミッションドリブン・バリュードリブンなnoteのプロダクト開発を、プロダクトマネージャー視点で紐解く

note株式会社では、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションの実現を目指し、行動指針である6つのバリューに基づいて日々の意思決定を行っています。 この記事では、プロダクト開発の各工程でどんなバリューを重視し、どのように行動しているか?を、プロダクトマネージャーの視点から紐解いていきます。 noteの日々の活動を支える"バリュー"「ミッションを実現するための社員の行動指針」として6つのバリューを定め、バリューをガイドラインとしてメンバーが自律的に働い

デザイナーとPMの協力体制をうまく築くには?二人三脚でプロダクトを成長させるコツ

ユーザーにとって価値あるプロダクトを生み出すには、なにが必要でしょうか?そのカギを握る一つが、デザイナーとPM(プロダクトマネージャー)の効果的な連携です。 この記事では、note社でデザイナーを務める山崎凌さん、PMとして、noteの開発に携わる石坂優太さんを取材。法人向け高機能プラン「note pro」を開発するおふたりに、相互コミュニケーションにおいて工夫している点や、それぞれの役割で大切にしているポイントについて、くわしく話を聞きました。 toB向けサービスはより

note proのプロダクト開発

note pro専任の開発チームが立ち上がったのは、2023年の6月でした。それまではPMが存在せず、ビジネスチームの要望に対して、都度エンジニアがアサインされて対応する形を取っていました。 この1年でnote proの開発プロセスが整理されてきた感覚があり、2024年7月時点での開発の進め方を紹介できればと思います。無数に存在するプロダクト開発の一例として、参考になる部分があれば嬉しいです。 note proとはnoteの法人向け高機能プランです。多くのひとが集まるno

「クリエイターの創作活動を支援するプロダクトを開発し続ける」その想いと覚悟

10周年を迎えたnoteは、さらなる成長のために積極的に採用活動を行っています。 Organization Successグループ(人事・労務部門)の責任者・中西麻子が各グループ長にインタビューする本シリーズ。2人目に登場するのは、noteを技術で支える開発グループ長の重山弘之さんです。 noteのシステム開発だけでなく、CS(カスタマーサポート)、T&S(Trust &Safety。サービスを利用するユーザーとそれに関連する人々の安心・安全を守るための取り組みを担う)、

ダークパターンが生まれにくいデザインプロセスとは。クリエイターファーストのUI・UX設計

ユーザーにとって心地よいプロダクトを生みだすには、なにが重要でしょうか? 自社の利益を優先するあまり、ユーザーを誤解させるような「ダークパターン」(※)と呼ばれる設計を生まないことも、ひとつの大切な要素です。 この記事では、note社でCDOを務める宇野雄さん、プロダクトマネージャーとして、noteの開発に携わる大内田喜一さんに取材。「ユーザー体験を第一に考えれば、結果的にダークパターンは生まれにくい」と話すふたりに、デザイナー・プロダクトマネージャーとして大切にしているポ

note 3年生

2021年11月、Amazonからnoteへ転職した。 約3年経過したので、やってきたことを振り返ってみる。 1年生. 上場審査における「健全性」との戦い 最初はTrust & Safety の PdMとしてアクション。 当時は、IPO作業が佳境を迎えており、役員とnoteの守護神である淺井弁護士と共に「プラットフォームの健全性」に向き合った。 自分は「株主もクリエイターの一部」と捉えているため、Equity Finance におけるCX改善と捉えて、システム面から

noteでPMとして3年働いてみての記録と、4年目への抱負

noteに入社して、まる3年が経ちました。 昨日から4年目がはじまっています。 社会人になってから10年ちょっと、転職や転籍であちこち行ったり来たりしていたので、これだけの期間同じ場所に腰を据えるのははじめて。 1年前から遡って、やってきたこと、変わったこと・変わっていないことと、上場や度重なる体制変更を経験して、「いまのフェーズでnoteではたらくこと」への思いを記します。 ↓1年前に書いた記事です。 3年目にやってきたこといちばん大きな仕事だと、2022年7月にリ

海外事例もインプットしたい!プロダクトマネージャーにおすすめの海外ニュースレター7選(+国内ニュースレター1選)

日本国内でもプロダクトマネジメントという役割や重要度の認知は大きく拡がり、カンファレンス・コミュニティ・各社のPMのみなさんの日々の発信などをとおして、ナレッジや事例などが共有されるようになっています。 ただ、役割としての成熟度やプロダクトの大きさ、市場規模など影響もあり、先進的な事例や学習リソースは海外から来るものが多いのも事実です。 翻訳本や解説ツイートを待つのもいいけど、そろそろ自分でも英語で情報収集したい!という方向けに、僕が半年間購読してみて役に立ったニュースレ

AIアシスタント(β)開発を通して感じたこと

こんにちは。昨年12月よりエンジニアからPdMチームのリーダーにジョブチェンジしました。山下です。 note社のバリュー(行動指針)を体現する同僚を紹介する企画「#バリューバトン」。 私からは一緒に目標を目指す仲間として活躍している、PdMのjitsuzonさんを紹介しようと思います。 正直、今回はじめてバトンが回ってきたので嬉しい反面、バトンを回していただいたkimukoさんにとても素敵な感じに書いていただいたので、ハードルの高さを感じています。。 でも、旬な人を皆様に