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ミッションドリブン・バリュードリブンなnoteのプロダクト開発を、プロダクトマネージャー視点で紐解く

note株式会社では、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションの実現を目指し、行動指針である6つのバリューに基づいて日々の意思決定を行っています。

この記事では、プロダクト開発の各工程でどんなバリューを重視し、どのように行動しているか?を、プロダクトマネージャーの視点から紐解いていきます。


noteの日々の活動を支える"バリュー"

「ミッションを実現するための社員の行動指針」として6つのバリューを定め、バリューをガイドラインとしてメンバーが自律的に働いています。

・クリエイター視点で考えよう / Creator First
・多様性を後押ししよう / Promote Diversity
・クリエイティブでいこう / Be Creative
・つねにリーダーシップを / Leadership
・すばやく試そう / Try First
・おおきな視点で考えよう / Think Big

バリューはプロダクト開発においてはもちろん、日々のあらゆる活動において羅針盤となっており、戦略・戦術・個々の施策など、あらゆる意思決定がバリューにアラインして行われています。

ミッション・ビジョン・バリューの詳細、策定背景は以下記事もごらんください。

noteの開発プロセス

noteでのプロダクト開発における工程と、各工程で開発チーム(エンジニア・デザイナー・プロダクトマネージャー)が取り組む業務はおおよそ以下のとおりです。

※各工程におけるプロダクトマネージャーの役割については、10分でわかるnoteのプロダクトマネジメントも併せて読んでみてください。
※開発プロセスはチームが担うミッション・課題やそれらの特性によって異なる場合もあります。また、各プロセスを行ったり来たりしながら進めることもあります。

各開発プロセスで重視しているバリューたち

全工程で全バリューを意識して行動することが最良ではありますが、それぞれ重視しているバリューに軽重があります。

ここからは、各工程で具体的にどのような場面で、どうバリューにもとづいて行動しているか?を紹介していきます。

📝戦略検討

・おおきな視点で考えよう / Think Big

noteでは経営・マネジメントレイヤーで定めたプロダクトごと・課題領域ごとの目標数値が降りてきて、それらを関係するチームで達成することが求められます。
目標をどのように達成するか、どんな順番で何をやるか等は、会社のミッションや全体の戦略にアラインしており、関係者の合意が得られさえすればプロダクトマネージャーの裁量に委ねられています。

より大きな成果を出すために、自身の担当している課題領域の枠を超えて、プロダクト・ビジネス・市場などの状況を踏まえて「おおきな視点で」戦略を検討することが求められます。

📝リサーチ

・おおきな視点で考えよう / Think Big

ときには自身で、ときにはデータアナリストやUXリサーチャーと協働して定量・定性リサーチを行いながら施策・仮説検証の実施の是非を検討します。

定量・定性ともに、明らかになったデータをどのように解釈し、意思決定するかはチームに委ねられています。
データの抽出方法が正しいか、得られたインサイトは確からしいか、考えている方法で仮説が検証できるのかなど、目の前にある情報から一歩引いて、「おおきな視点で」施策実施の是非や方針を考えられるようにしています。

📝施策検討

・クリエイター視点で考えよう / Creator First

noteはメディアプラットフォームであり、あらゆるカテゴリの、様々な目的を持ったユーザーに利用いただいています。
「売上を伸ばせればユーザー体験は毀損してもいい」という考えではなく、売上もユーザー体験も、どちらも諦めずバランスを取ることがとても重要です。

一筋縄ではいかないことも多いですが、「クリエイター視点」に立って施策案をリフレーミングしたり、訴求方法を工夫することで、だれもが創作をはじめ、続けられるプロダクトの開発をしています。

📝施策実行・実装

・すばやく試そう / Try First
・クリエイティブでいこう / Be Creative

できるだけ「すばやく」成果に辿りつくために、ときには開発以外の手段を使ってクリエイティブに価値・仮説を検証することが求められます。

紙芝居でプロトタイプをつくったり、価値検証をするために社員や社員の家族にインタビューしたり、既存のサービスを組み合わせて価値検証をしたり、すばやく成果を出すため・不確実性を潰すために、あらゆる手段を用いて「クリエイティブ」に課題解決・仮説検証を行っています。

📝リリース

・クリエイター視点で考えよう / Creator First

「〇〇機能をリリースしました!」というおしらせでは、その機能を通して何が実現できるかがわからず、興味を持ってもらいづらくなります。

「クリエイター視点に立って」、何が嬉しいか、何ができるようになるかなどを施策検討段階から考え、適切なメッセージ・チャネルを用いることで、リリースした機能・価値を認知し、価値を感じてもらえるようにしています。

📝検証・運用

・つねにリーダーシップを / Leadership

施策によっては開発したチームがリリース後も継続して運用する場合もありますが、チームや体制が変わることも多く、担当が不明瞭になることもあります。noteはまだまだ十分に人員が足りているとは言えないフェーズなので、ユーザーからの問い合わせやバグ対応など、チームとチームの間に落ちるボールも多くあります。

個々人の「リーダーシップ」を発揮しボールを拾ったり、適切なチームにパスを出すことで、ユーザー課題を早期に解決することができ、ユーザーのエンゲージメントやプロダクトの質を高めきっかけにななります。

日常の会話の中でバリューが引用されることも

チーム内外・役職役割問わず、日々の業務のなかでバリューを引用して議論が重ねられることで、クリエイターファーストなnoteのユーザー体験やクリエイティブが生まれています。

「それ、もうちょっとおおきな視点で考えてほしいな」
「もっとすばやく試せないですかね?」
クリエイター視点で考えると違う伝え方のほうがよくないかな」

などなど。意見が食い違ったり、チーム間でハレーションが発生した場合でも、ミッション・ビジョン・バリューに立ち戻って議論を重ねることで、建設的かつ前向きにものごとを進めることができています。

noteでは、ミッションドリブン・バリュードリブンな開発を加速させたいPMを募集しています

解決できる課題を増やし、よりはやくミッションにたどり着けるようにするために、プロダクトマネージャーはじめさまざまな職種の募集をしています。

ちょっと気になる。話が聞いてみたい!という方はぜひ以下より応募するか、お近くのnote社員までご連絡ください。お話できる機会を楽しみにしています!


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