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WEBグループディスカッションとは?

新型コロナウイルスの影響を色濃く受けた分野の一つが、就職活動ではないだろうか。企業の選考スケジュールは崩れ、選考の形態も多様化している。オンラインでの面接が普通に行われるようになった。

私が選考を受けている企業も情勢に応じて様々に対応を変えており、選考を7月以降まで後ろ倒しにしている企業もあれば、スケジュール通りに進めて面接自体はオンラインで行うという企業もある。私はまだ体験したことがないが、最終面接までオンラインという企業もあるらしい。

そんな中で今回は私が先日体験したWEBグループディスカッションについて考えたい。WEBディスカッションとは何か、どんな良さ、難しさがあるのかを知ってもらえればと思う。

WEBグループディスカッションとは何か

WEBグループディスカッションは簡単に言えば、グループディスカッションをオンラインでやるということだ。普通のディスカッションと大きく変わることはなく、就活生数人(私の場合は6人)と面接官(私の場合は1人)がいて、ディスカッションをする。場所がオンラインというだけだ。

WEBグループディスカッションの良さ

一番は現地に行かなくて良いということだ。感染リスクを抑えられるのはもちろんだが、交通費がかからないし自宅と現地とを往復する時間もかからない。なんだかんだ忙しい就活生にはありがたい。

WEBグループディスカッションの注意点

①通信環境が悪いと苦戦する
 まずは通信環境の問題だ。家のWi-fiの接続が悪かったりすると相手の声が聞き取りずらかったり、自分の声を相手にうまく伝えられなかったりする。コミュニケーションが求められるWEBグループディスカッションにおいてはかなりの痛手だ。心配なら事前に友人とzoom等のアプリで会話が問題なくできるか試しておいた方がいいだろう。

②ある程度機械に強くないといざという時大変
 zoom等のオンライン会議のアプリであったり、パソコンやスマホの使い方がある程度分かっていないと苦労する。私の時もある就活生のマイクがオフで外れなくなってしまい一度退出してもらい別の機器でログインし直してもらうという感じで5分ほど開始が遅れてしまった。面接官は選考に影響はないと言っていたが、トラブルに対する対処と態度については評価ポイントになるかもしれない。面接という緊張する場面で無用なトラブルに見舞われないためにもある程度使用する機材やアプリ等については使い方を理解しておいた方がいいだろう。

③対面でのグループワークと勝手が違う
 オンラインでの会議やミーティングを重ねて気づいたのは、実際に会って話をするのとオンラインではかなり勝手が違うということだ。例えば話の振り方だと、対面ならアイコンタクト等で次に話す人をなんとなく指名できるものだが、オンラインではそういうわけにはいかないから指名するなり挙手制にするなりの調整が必要だ。自己紹介も特に指示がないと誰からやろうかと場が止まってしまうかもしれない。
 また、私が体験したグループディスカッションでは、自分が紙に書いていた図表をカメラに写すと反転してしまいうまく伝えられらなかった。

こんな感じで今まで考えてこなかったような注意点があるのがWEBグループディスカッションの特徴だ。オンラインでの会議が全く初めてという状態で臨むと勝手の違いにかなり戸惑ってしまうかもしれない。

WEBグループディスカッションを導入する意図

選考を行う企業にとってもWEBグループディスカッションというのは初めての試みのはずだ。また、居合わせた他の就活生たちも初めてWEBグループディスカッションに参加するということで、あまり広く導入されている形態ではないようだ。やはりオンラインでのグループディスカッションは何かと難しいということで、今までグループディスカッションを実施していた企業でも実施を取りやめて個別面接に切り替えている企業が多い。

そんな中でWEBグループディスカッションを行う企業にはグループディスカッションに対する強い思い入れと意図があるのだと私は考えている。

私が選考に参加した企業について言えば、相手とする企業と自分、そして製造や企画に関わる人などでチームを組み、課題解決に取り組むというビジネススタイルなので、集団の中での立ち回りやコミュニケーション能力を非常に重視しているのだろうと思う。

私はなんだかんだグループディスカッションは好きなので、その企業の社風や大事にしていることを受け入れられるような気がするが、自分にとってどうかはよく考えてみてもいいかもしれない。集団の中で立ち回るのが下手でも社会で生きていくことは可能だ。自分の可能性を別のところで見つけるのは悪いことではないと私は考えている。

さて、企業にとってWEBグループディスカッションやオンラインでの面接は情勢を鑑みて仕方なく導入した形態であるかもしれないが、今後のテレワークやリモートワークの普及の可能性を考えるとWEB上でもうまくコミュニケーション能力を発揮できる力というのは案外大切かもしれない。

また1次面接やグループディスカッションレベルの選考であればオンラインで行ってくれるとコストや時間の削減に繋がり、就活生としては助かる側面もある。もちろん1次面接等ではマナーや礼儀も重要な評価項目だと思うので対面でやりたいという企業のニーズは重々承知だが、ぜひ今回のコロナ騒動の対応で終わりにせず、今後の正式な導入を検討してもらえればなと考えている。

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