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自分は正しいか

最近は人と関わることも少なく、ネットから世間の状況を掴んでいるということもあり、Twitterの話題をきっかけに考えることが多い。
今日の話題もTwitterからだ。

ある作家さん(漫画家さん?)が別の作家さんに対して、投稿したイラストがアニメのトレースなのではないかという指摘をしたDMのやり取りが公開された。指摘を受けた作家さんはあくまで模写であり、またパロディであることは明記していると主張をしていたが、指摘をしている作家さんは模写ではありえない一致度であり、トレースに違いない。イラストは取り下げるべきだと主張している。

私はトレースがなぜいけないのかや模写したイラストがどこまで元の画像に似るかなど確かなことは言えないので、どちらの言い分に理があるのかについては分からないし、コメントは控えたい。
ただ、反応を見た感じでは指摘側が言いがかりを吹っかけているのではないか、持論を撤回できずにムキになっているのではないかという見方が強いようだ。

自分の論理が正しいという裏付けを取ることは非常に難しい。
特にそれが自身の経験から導き出した推論である場合、持論が自分の思いもよらない技術、可能性から否定される可能性もある。自分の中でどんなに完璧な理論に思えても、100%正しいという思い込みは危険なのだ。

私は今までの人生で、これは絶対に正しいと断言できるような何かに出会えたことは無かったように思える。逆に正しいだろうと思っていた論理が思わぬ観点から崩されるという経験は何度もした。
そのような経験を踏まえ、自分がいつも正しいとは思わなくなった。今の認識としては、”基本的には正しいが間違うこともある”みたいな感じだ。

また、世の中には白か黒で決められない問題が多い。
そんなグレーな問題に切り込むとどちらが正しいとも言えず、水掛け論になってしまうことがしばしばある。そういった問題に深入りしないことで、傷ついたり傷つけられたりすることを避けられると考えれば、あまり深入りしないほうが賢明かもしれない。

あなたの思う自分の正しさ、本当に正しいか見つめ直してみるのもいいかもしれない。

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