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美味しい甘さとは?

1週間ほどカンボジアから日本に帰ってきました。久々の日本。しかも冬。
長袖とアウターを着るのは、季節の訪れを感じるみたいで、やっぱ日本いいなってすごく思う。
今回は友達と会ったり、家族と会ったりが目的ではなく、ドライマンゴーの日本の販売調査が目的。どんなパッケージで、値段はいくらで、どの国のマンゴーを使っているのか、とか。日本にただ帰るだけだと、日本の商品とか行き交う人とか、外国人にあまり目はいかないけど、「この国で物を売るには?」って考えながら歩くと、小さい発見や疑問があったりして面白い。
渋谷のデパ地下を散策してる時に宮崎の国産ドライマンゴーが売っているのを見つけた。たったの20グラムで1080円!高い。。。。でも気になる。宮崎の世界に誇る太陽のマンゴーがぎゅっと濃縮されたドライマンゴー。
めちゃめちゃ気になって、買ってみる。6切れぐらいしかないのに1080円ってほんとすごい。
お店を出てすぐに開けてみる。香りはほのかなマンゴーの香り。砂糖の甘さではない感じ。
食べてみると。。。。

すっっっっっごい甘い!

甘すぎる!マンゴーを噛むごとに口の中いっぱいにマンゴーの甘さが広がって、正直僕にとってはくどいぐらいに甘かった。
「カンボジアのドライマンゴー勝負できるんじゃね?」
カンボジアのドライマンゴーは噛むごとに甘さが広がるが、少し青味も残り自然本来の甘さが広がる。宮崎のドライマンゴーに比べてそこまで甘くない。でも僕的にはカンボジアのドライマンゴーの甘さが程よく感じて、絶対にこっちの方がいいと思った。いや確信した。
カンボジアのドライマンゴーに勝機あり。

その日の夜ご飯を一緒に食べた方にカンボジアと宮崎のドライマンゴーを両方試食してもらって、カンボジアのドライマンゴーの美味しさを力説しようとした。「宮崎のマンゴーは甘すぎるんすよ」なんつってめっちゃ調子に乗っていた。

「宮崎のマンゴーの方が美味しいね」
試食してもらった2人がごく普通そうに言った。僕たちの知っているマンゴーはこれくらい甘いマンゴー。甘ければ甘いほど美味しいと感じるかな。カンボジアのマンゴーは美味しいけど、甘味が宮崎に比べて足りない気がするね。
予期していた言葉じゃなさすぎて、かなりびっくりした。こんなに甘いのがいい?嘘だろ。。。
そもそも僕はまだ国産のマンゴーを日本で食べたことがない。日本でマンゴー風味のアイスとか食べたことがあるけど、この2年ずっとカンボジアに住んでいて、カンボジアのマンゴーばかり食べてきたから、日本のマンゴーの味の基準があまりわからない。
カンボジアのマンゴーは美味しいと、自分に言い聞かせてきたことによって、日本人的味覚がわからなくなってしまっているのか。カンボジア人的味覚になってしまっているのか。カンボジアでは甘すぎるものは好まれない。マンゴーも若い人は甘くなる前に収穫して、唐辛子と塩をつけて、甘酸っぱいマンゴーをカリカリ食べる方が多い。だから甘すぎるとカンボジアでは受け付けられないのだ。

国や文化によって異なる甘さの境界線。たった飛行機で6時間の場所なだけなのに。

美味しい甘さって何なんだ?

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