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失業中に写真を撮り始める事

人から言われたので試しにやってみた音楽は、今となっては毎日のようにやる事になった私は
去年の秋頃、人に言われたので試しに今度は「写真」を撮り始める事になった・・・

一つ前の記事に書いたが、私は九月末で前職を辞めた。

そして、大いに今後の人生について悩んでいた。

・どうやって生計を立てていくのか
・コロナやコロナ以降の人生をどう生きて行くのか
・この先日本で働く事の不安

目先の事がわからないと、すぐに不安がろうとする私。
ぐるぐるぐると
モヤモヤが、纏わりついて苦しめる。

でも
結局自分にとって都合の良い幸せへ想いを馳せないと、到底やってけない人間だと自覚しているので
悩む時はいつもそこに着地点を決めて、どうにか生き長らえる。

ひとまず生まれ育った背景や環境
自分が出来る事や誰かにとって役に立てるかもしれない事を大学ノートに書き付け、それを使って生活していく事を考える。
その末で行き着いてしまうのは、

「人はいつ死ぬかわからない」
だから、やりたい事や流れが回ってきたものはとりあえずやって、幸せに感じる時間を出来るだけ増やしたい。
やらないで死にたくない。

そんな思いだった。
次の仕事も決まってない最中に無謀でしかないのかもしれないけど、私は多分そういう人間みたいだ。

今後についての悩みの渦中
友人の勧めもあって着目した一つが
ブランド品の委託販売を営んでいる実家の「商品撮影」。
いわゆる「ブツ撮り」だった。

着目した理由は
ここ数年のカメラ技術の進歩の凄まじさだった。

中古で安くなった数年前のカメラでも、えらく綺麗に写真を撮れる。
それはつまり、多少安価でカメラを購入出来て、知識や場数が増えればカメラ初心者の私でも良い画像が作れるという事。
より良い画像を実家の店舗が取引しているECサイトやホームページ等に載せる事で、実家の売上に繋がれば良いなと思ったし、続けていけば私自身の仕事に繋がるかもしれないと思った。

ハイブランドのバッグや財布や衣類。
世界中から選び抜かれたデザイナーや職人が創り上げた、時代は変わっても価値が約束されたもの。
それを撮れる経験なんてそうそう出来ない。

よしゃ!やってみよう!

と息巻いて、それまでの脈絡もないまま
「商品の撮影をさせてもらいたい」と唐突にぶつけた懇願は、楽しき晩餐中だった家族に困惑や心配の嵐を巻き起こした。

だってその時点でカメラを持っていなかったし、実際に良い写真を取れる事を見せたわけでもなかった。
自分事ながら馬鹿げてますね。笑 お父さんお母さんすみません。。。

思いばかり先行して迸らせた無謀っぷりはすぐに受け入れてもらえるはずもなかったが、
何とか頼み込み、今は少しずつ商品を撮影しサイトに上げてもらえている。

写真
カメラなんてろくに持った事もなかったが、思い返せば写真を撮るのは何となく好きで
人生で初めて作ったバンドのCD音源のジャケットは、携帯のカメラで撮った近所の電話ボックスの中の電話のアップの写真だった。
思い返しても何故それをジャケットに採用したのか全然わからない。
でも、昔から写真に何か美しさ的なものを感じていたような。

ブツ撮りから入り写真を撮り始めて数ヶ月が過ぎたが
色んな場所でスナップを撮り、友人に頼んでポートレートを撮らせてもらい、
気づくと何だかほぼ毎日シャッターを切っている自分が、自分でもよく解らない。

でも撮るのってただ楽しい。
音楽同様毎日やっても何故か楽しい。
今後これがどう繋がって広がっていくのか分からないけど、撮り始めて良かった。

凄く欲しいものとか、叶えたい夢とか、そういうものって大体手に出来なかったし、叶わない人生だった気がするけど、
誰かに言われた事とか何の気もなしに始めた事は、案外長続きして、もの凄く大切なものになってる。

だからちょっと撮っていってみようかなと思っている。
お金にならないとしても。

わけわからん時代だとしたら、自分でもわけわからん事してわけわからん方向へ進んだ先で、わけわからん幸せな事に巡り会えたりしたら、余計わけわからん。
でも、それって素敵な事かもしれない。

わけわからん事をする私
去年の暮れには、
震災から11年経つ福島の、震災跡の現在の姿を撮っていた。
次回はそんな唐突な展開をお話しようと思う。





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