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令和6年にGR DIGITAL (初代)を楽しむ
カメラ熱再燃のきっかけ
始まりはカメラに強い友達(副業でほぼカメラ屋やってるような人)からの連絡。大量のカメラを片付けるから、ほしいのあったら声かけてくれって言われたので、以前から興味のあったRICOH GRシリーズがでてくれば言い値で買うよ~ってことで伝えたら見つかったとのことで、一切確認せず譲ってもらいました。
届いたのはまさかの初代
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そんなわけでお迎えしたGR。届いたのをみたらまさかのGR DIGITALの初代、2005年モデルでした。しっかりオールドコンデジですね。
しかも未使用品です。箱どころか袋入りですよこれ。こんなのまだ残ってたんだ…
そんなわけでGRⅢ HDFとやらが発表されたのに初代GR DIGITALの話をします。
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とりあえず撮った写真を見てくれ(俺はヘタクソだけど)
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CCDはいいぞ
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19年前のデジカメをちゃんと使うために
仕様はざっくりこんな感じ。
有効画素813万画素(総画素数 830万画素)、 1/1.8型原色CCD
レンズ:
焦点距離:f=5.9mm (35mm判カメラ換算28mm)
明るさ(F値)F2.4~F11
レンズ構成 5群6枚 絞り枚数7枚
撮影距離レンズ先端から約0.3m~∞
マクロ撮影距離レンズ先端から約0.015m~∞
シャッターほか:
〈静止画〉180、120、60、30、15、8、4、2、1~1/2000秒
ISO感度:AUTO、64、100、200、400、800、1600
フラッシュ:オート/赤目軽減/強制発光/スローシンクロ/発光禁止
マニュアル補正(+2.0~-2.0EV 1/3EVステップ)、オートブラケット機能(-0.5EV、±0、+0.5EV)
AF:コントラストAF&外部センサーのハイブリッド方式
記録媒体:SDメモリーカード(~1GB)、MMCカード、内蔵メモリー(26MB) ※SDHCメモリーカードはご使用になれません
液晶モニター:2.5型 低温ポリシリコンTFT液晶 約21万画素
外形寸法:107.0mm(W)×25.0mm(D)×58.0mm(H)
質量:約170g
ところどころに懐かしさを感じるスペック。00年代前半だと1/1.7とか1/1.8とか2/3サイズのCCDって高級コンデジのとかL型クラスでやっと使ってるくらいのサイズなので、実は結構大きい。
冷静に考えると1/2.3とかでも半導体素子としてはめちゃデカいほうでは?
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電源OFF状態で動画モードにし、"マクロ"+"ズーム🔍️"+""再生""の長押しでバージョン情報、ショット数、フラッシュ回数が確認できます。
ショット数はテストショットと思われる2桁回でした。
当時のデジカメとデジタルそのものの技術的限界を感じる箇所
ファームウェアが公式サイトでまだ公開されているので、最終のVer.2.40までアップデートすることができます(できました)。機能上は次世代のGR DIGITAL 2とほぼ同等になりますが、加速度センサーを積んでいないので電子水準器はありません。下手なので電子水準器は正直欲しい。
あと全体的な処理の遅さは古い以上もう仕方ない。RAWでも撮れますが1枚の記録に10秒とかかかるので基本的に使えたものではない。
なお、GRD初代はアップデートしても”SDカード”しか使えません。SDHCにも対応してないので、2GBまでのカードが必要です。仕様上は1GBまでと書いてありますが、2GBのカードも試したところ認識できたので使えます。ここが初代を使う上で一番ネックかな。どっちにしても普通の人は今からまともなカードを入手してくるのが大変かも。
1GBでJPEGなら300枚強は撮れるので、少なくともバッテリー使い切る前に容量不足になることはギリないと思いますが、長旅でバッテリーも複数使う、というレベルならメディアも2枚は持っていかないと厳しいかも。
個人的には画像回転がカメラ上でもできないのがちょっと面倒。加速度センサーがないので自動回転できないのは当然なのですが、プレビュー画面からも不可能なので回転はPCに転送後に行う必要あり。GRD2以降は自動回転が可能です。
水準器はホットシュー水準器をつければ解決するけど、このカメラにそういうのつけるの、なんか無粋じゃん…?そもそもホットシューにアクセサリーとかマスコットとかつけたくないし、でもカバーがちゃんとついてないと嫌
電子水準器と対応SDという結構デカい部分の使い勝手や処理の遅さを考えると、苦労したくなければGRD2以降、予算が許すならばハイブリッドAFが復活して手ブレ補正もついたGRD4を買うことをおすすめします。1と2、3と4での中古の値段差はさほどない。昨今のオールドコンデジの流行りに煽られて若干高くなりつつはある。
でも正直若干大きくなるのが許せるのとマクロ遊びをしないのであれば、GRD4買うよりGR(デジタル第5世代、APS-Cになった最初のやつ)にも手が届くので、そっちのほうが幸せになれると思います。もっともGRⅢ/Ⅲxが受注停止になったりGRⅣが出る出ないとかいう話なのでこっちも値段上がっていきそう。(中身と中古価格のバランス考えると今買うならGRD3が一番いいかも?)
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(このSDカード郡は全て親が当時使っていたもの)
GRDには右のADATA製上海問屋コラボのカード(1GB)をメインで使用。
カメラ本体と同じ2005年くらいの製品なので、当時は1万円くらいしたんじゃないかな…
既知の問題:ADJダイヤルを使用するとフリーズする
このカメラの有名な故障に特に多いのがADJダイヤルを押すとフリーズが多発する事例。ダイヤルを押さなければ問題ないのですが、使ってる時にフリーズされても困るしADJからカラーとモノクロをパッと切り替えたくなった時に困る。(いちいちメニューから探しに行くのは大変)
主な原因は経年劣化によるもの。接点不良なのでわたしのような未使用品でも発生します。が、接点洗浄剤、接点復活剤をそれぞれダイヤル下(接点があるほう)からほんの少し吹き込んでグリグリやっておくとだいたい治ってしまいます。また調子悪くなったら同じことをやればよい。
根本的解決をするならやはりダイヤルそのものを分解して修理(清掃)ですが、こういったプッシュ機能つきロータリーエンコーダを分解するのはかなーり難しいので手を出さないほうがよさそう。最悪ハードエラーで二度と起動できなくなるので…
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そのほか液晶が割れやすい/ギア欠けで鏡胴が収納できなくなる/センサーにチリ混入しやすいなどありますが、どっちにしてもメーカー修理はとっくに終わってるので自力修理できないなら直さず使うかそもそも手を出さないほうが良い。
もうちょっと遊んでいく(ヘタクソの作例)
雑スナップ
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収差が殆ど出てないというか正直全然わからない。
やっぱレンズがすごいんだろうな…
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だってわたしカメラ下手だし・・
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マクロで料理を撮るのがめちゃめちゃ楽しい。
マクロ時に1.5センチまで寄れるのはGR Digital世代の特権。
APS-CのGR以降はマクロでも最短撮影距離はだいたい10~15cm、マクロコンバージョンつけてやっと3cmとからしいですね。
そして料理撮ってるのがめっちゃ楽しい。私自身料理するのも好きなので、ここが一番楽しいかもしれません。もっとも趣味ほど凝ったことはやらず酒のアテを作ったりするのが大半ですが
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この写真の場合隅の減光は光の演出ではなく、開ききらなかったレンズバリアのせいでケラれてしまっているだけ…(撮る時に気づかなかった)
指で軽くシャッター突けば開くので問題はないことにしてます。
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天津チャーハン、大好きなのですが外ではあまり売ってるのをみない…
モノクロにも手をだしてみる
Q7ではモノクロをほぼ使ってなかったですが、ADJの割り振りで即カラーとモノクロを切り替えられるので、積極的にあそんでいこうと思います。
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なんでドライソーセージ撮ったのかは謎
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プラモデルは組み立てなければ”失敗しない”ので、組み立てないのが最強(?)
20年落ちでも気軽に使い倒せて一線級のカメラ
そんなわけで、譲ってもらってから1ヶ月少々で既に300枚強くらい撮ってます。ほぼ土日と料理撮る以外につかってないし自分にしては超ハイペース。
やっぱ軽くて小さいは正義なので、気軽に外持ち出して使っていこうと思います。
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そのうちフリーカットタイプで作り直そう。
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