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未来

悩んだ末、JICA海外協力隊の合格を辞退することとしました。

その決断をするまでの自分の気持ちを書き留めておこうと思います。


JICA海外協力隊の状況

まずJICA海外協力隊の現在の状況(2020年12月10日現在)について説明しておきます。

現在、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ等の国々については渡航の準備が整ったため渡航を再開しているそうで、その他の国についても可能性があると言われています。

ぼくが合格した2020年度隊については2021年からは通常よりも規模を縮小して国内での派遣前訓練を始め、早ければ春から派遣国に赴任します。

そのような状況であるため、合格者対して「いつから行きたいか」「派遣予定国が変わっても構わないか」等の意向確認が行われています。

その締め切りが2020年12月11日、この記事を書いている翌日です。
(記事を書くのに時間がかかって日を跨いでしまいました笑)

だから、ぼくは決断しなければならなかったのです。


葛藤

縁があれば、2021年度中に海外に派遣されるチャンスはあります。

2024年まで希望を出せば合格者としての資格を残すことができます。

でも、ぼくは辞退することにしました。

感染拡大が広がり外出自粛になった頃から辞退することは考えていました。

その時点では「いつになったら派遣されるのかわからない」「帰国後の年齢を考えた時に次のキャリアが不安」という理由から、ある程度覚悟は決めていましたし、このnoteの自己紹介でも辞退する意向であることを書きました。

自分の意思は決まっている。

だからすぐに辞退届を出そう。

そう思っていたんですが、なかなか意向確認のアンケートリンクをクリックすることができませんでした。

締め切りに迫られ、ようやくリンクを開き、「辞退」を選択しようとしてもいろいろと考えてしまいました。


「今の自分を変えたくて申し込んで勝ち取ったチャンスじゃないのか」

「行こうと思えば来年にも海外協力隊として途上国に行けるのにそのチャンスを捨てるのか」

「逃げたいだけじゃないのか」


決めていたはずなのに最後の決断が下せない。

10分、20分と時間が過ぎていく。

そして、30分ほど考えて、「辞退」をクリックしました。


理由

ぼくの派遣前訓練開始予定は2021年1月で、春からはマダガスカルに赴任予定でした。

だから、うまくいけば派遣国は変わっても予定どおり派遣されることも可能でした。

それでも辞退することにしたのは、「どんな未来を見たいのか」で決めました。


ニューノーマルと言われ国内でも様々な社会に様々な変化が起きています。

こんなに早くオンラインミーティングやワーケーションのようなことが普及するなんて考えてもみませんでした。

その変化はさらに大きくなると思います。


そんな時に2年間を途上国で過ごして、自分は追いつくことができるのだろうか。

そもそも、これからさらにとてつもない社会の変化が起きるかもしれないのに、この国を離れて見逃してもいいのか。


ぼくがJICA海外協力隊に行こうと思ったのは、自分を成長させるため

当たり前ですが、それは自分の努力次第で国内でも可能なことです。

「困っている人が目の前にいる時に自分は最大限の力が発揮できる。
途上国に行くことでそんな環境に身を置き、自分の可能性を伸ばしたい。」

それが当初の目的でした。

でも、今は日本国内にも苦しい状況にある人はたくさんいます。

その状況に関わろうとせずに海外に行っても、一体誰の力になれるのでしょうか。

それに、ぼくが目指したいのは国際協力のキャリアではないので、JICA海外協力隊にこだわる理由も他の合格者に比べて弱いと思います。

だから、日本に残り、これからの日本に必要なことを身につけるべきだと思いました。

技術革新により変化のスピードが速くなった現代

その変化を感じ、必要な力を蓄えるなら日本の方がいいと思いました。

これが決断した理由です。

回答を送信した後、少し涙が滲みました。


これから

せっかく真剣に考えた末につかんだチャンスを自ら手放してしまったことには心残りがあります。

でも、もう変えることはできない。

この決断を失敗だったとあとで後悔することがないよう、これからを真剣に生きていこうと改めて思いました。

次の目標を定めるまでは時間がかかるかもしれません。

寄り道もいっぱいするかもしれません。

それでも、少しずつでも前に進み、なりたい自分になる、そんな未来を作っていこうと思います。

JICA海外協力隊に合格してたくさんの方に応援の言葉をいただきました。

その方達には申し訳ない気持ちもありますが、これからの行動でその選択が間違いではなかったと示せるよう頑張っていきます。


今回の「未来」というタイトル

ぼくの好きなコブクロもゆずもそのタイトル名の楽曲があります。

あと、もう一つ好きなグループのいきものがかりも「風と未来」という曲があります。

最後にそれぞれの曲から歌詞をお借りして終わろうと思います。

なんかきれいに終われそうなので(笑)


こんなにか細く折れそうな
枝の先にも君の未来が生まれてる

今始まる未来はきっと素敵な光を身に纏って
鮮やかな彩りは確かに僕らの明日を照らし出すよ

さあ 夢描こう 僕らの未来へ
さあ 旅立とう 輝く未来へ
さあ みらいへ

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