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岩手から京都にお土産がやってきた話

久しぶりの投稿になりました

「継続は力なり」とは言いますが、継続するのにそもそも力が必要な気がしますね笑


今回は「お土産が届いた」というお話です

どういうことかというと、今ぼくが参加しているPOOLOでこんな企画をやっています

わらしべ宅急便

この企画は、POOLOメンバーがリレー形式でそれぞれの思い入れのある土地のお土産を送るというもの

ぼくが参加しているPOOLO2期は完全オンラインコミュニティなので、メンバーは全国各地いろんなところに住んでいても参加可能なのです

そしてぼくのところに届いたお土産がこちら!

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岩手に住んでいるわきさんから届きました!

なんて素敵なお土産たちなんでしょう…

岩手の有名なお土産「かもめの玉子」とクセになる甘さが売りの「いかせんべい」は食べたことがありましたが他はまだ未体験なのです…あの盛岡じゃじゃ麺でさえ…

岩手は数回行ったことがありますが、お土産は人にあげるものなので自分では食べたことがないんですよね

旅行中は食事は優先度がかなり低いので適当にしがちというのもありますが笑

毎日ちょっとずつ岩手を噛み締めていきます!

わきさん、おいしそうなお土産の数々とお手紙ありがとう!


さて、この「わらしべ宅急便」にはこんなルールがあります

届いたお土産についてnoteで報告すべし

自分が次に回す人のためにお土産を購入する地域についてnoteを書くべし

ということで、ぼくが生まれ育ち、そして今も働く京都についてちょっとご紹介させていただきます


京都と聞いて皆さんが思い浮かべるのはこういうイメージでしょうか?

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まあいわゆる「京都」ってこんなイメージですよね

でも、それって京都市あるいは宇治市のイメージなんです

「京都府」として見たら、あと24市町村もあるんです

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南北に長い都道府県ゆえ、南と北では大きく状況は違います

ぼくの出身は京都市内ですが、今住んでいるのは北の端っこ、日本海に面している町、京丹後市です

そのほかに宮津市伊根町与謝野町の3つを加えた地域を丹後地域と呼んでおり、さらに、舞鶴市、福知山市、綾部市を加えた5市2町を海の京都エリアとしてブランディングしているところです
(ちなみに、福知山市と綾部市は海に面していません笑)

ぼくが仕事のエリアとしているのは主に丹後地域

そんな他府県の人からしたらよほどの京都マニアでない限り知らないであろう丹後地域について少しご紹介します
(ちなみに、今住んでいるところから京都市内に行くときは「京都に行く」と言って出て行きます笑)


今年、過疎地域の要件に関する法律が新たに成立し、丹後地域の2市2町全てが過疎地域として指定されました
(旧法では与謝野町以外が過疎地域指定を受けていました)

つまり、いわゆる田舎です

ぼくは4年ほど前からこちらに転勤してきましたが、生まれてからずっと住んできた京都市内と違いすぎて…ウケました笑

その話は置いておいて

この地域でも観光産業は力を入れて行っています


有名な観光地を少し紹介すると…

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天橋立


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夕日ヶ浦温泉


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伊根の舟屋群


もっといろいろな観光名所がありますが、詳しくはこちらをご覧ください


この観光の根っこにあるのがこの地域の持つ歴史の深さです

伊勢神宮が和歌山県に遷移する前にこの地域にあったと言われていて、今も元伊勢籠(この)神社という神社が残っており、パワースポットとしても有名です
(歴史とかスピリチュアル系はあんまり得意じゃないので自信はないですが…)

諸説ありますが、浦島太郎や桃太郎、天女の羽衣など、昔話のルーツとなった物語もこの地域で生まれたとか

大和朝廷との繋がりや渡来人を受け入れてきた歴史などからこうした物語が生まれたと聞いたことがあります


この地域には観光の他にも主要産業と言われるものがあります

農業水産業織物業機械金属業です


農業はやはり米ですね

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こんな美しい棚田も大事に守り継がれてきています

数年前に久しぶりに京都市内の某ファミレスで白ごはんを食べたときに、「なんだこのまずい米は…」と思うようになるくらい、スーパーで買うお米でも美味しいのです笑

酒米も多く生産されているので日本酒も有名です

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酒蔵もいっぱいあって、飲み比べも楽しいです

丹後のお酒は「女酒」と呼ばれる丸みを帯びたやさしい味わいが特徴と言われています

ちなみに、ぼくの出身は京都市伏見区というこちらも日本酒が有名なところですが、すぐ酔うので味はたいてい忘れています笑

お酒の他にも、米作りから丁寧に行う老舗のお酢屋さんもあり、全国的にも高い評価を受けています


海に近いということでもちろん水産業もあります

ただ、京都府内の水揚げ量の大部分は隣のエリアにある舞鶴市です

舞鶴市にあるような大きな港は丹後地域にはないため、そんなに漁獲量が多いというわけではないようです

観光の目玉になっているのはカニと牡蠣です

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間人蟹(たいざがに)と呼ばれるこの緑のタグがついているカニは高級すぎてぼくのような庶民には手が届きません笑
(”間人”と書いて”たいざ”と読みますが、一説には聖徳太子の母の間人(はしうど)皇后からいただいた地名だとか…詳しくは長くなるので端折ります笑)

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牡蠣の養殖もされていて、牡蠣小屋なんかも期間限定でオープンしたりします

ちなみに、この牡蠣小屋の近くにツリーハウスがあるのですが、最近某飲料メーカーのCMに起用され、あいみょんさんと広瀬アリスさんがきたそうです
(「君はロックを聞かない」のアコースティックver.は激アツです)

ぼくもこのツリーハウスには行きましたがギターを持って行く勇気はありませんでした笑

収録映像にも出てくる海岸は静かで穏やかな波なのでずーっとぼーっとしてられる雰囲気があります

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カニや牡蠣以外にも、地元でとれる魚もとてつもなく鮮度が高くて美味しいです

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この味を知ってしまうと、もう都会で刺身を食べようという気は起きません、冗談抜きで

この地域に来る直前まで生魚が嫌いだったぼくが刺身好きになるくらいのレベルです

臭みや濁りのない透明感のある味わいに、歯触りの気持ちいあの食感

もう自然と食レポ風になるレベルのうまさです笑

やっぱり海の近くはいいですね


「食」以外に欠かせない産業なのが織物産業

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着物の白生地の60%以上はこの丹後地域で生産されているほど、着物産地として全国的にも有名な土地なんです

「丹後ちりめん」という、表面に細かい凹凸の入った生地が特に有名で、かつては「機織り機をガチャンと1回鳴らせば1万円」と言われていたほど

この当時のことを「ガチャマン景気」と呼ばれています

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今は和装文化の衰退や職人の高齢化もあって産業としては衰退してきていますが、培われてきた織物の技術をネクタイやスカーフに生かしている業者さんもあります

東京でもそのネクタイなどが買うことができるお店があるのでぜひお立ち寄りいただければと思います
(ぼくもネクタイを1本だけ買いましたが、とても分厚くしっかりとした光沢の美しいネクタイで、普段の仕事でつけるのは恐れ多くてつけられません笑)

この織物業の機械化に伴い発展したのが機械金属業と言われています

高い技術を持った工場がたくさん集まっていて、自動車やバイクなど様々な金属部品を製造しています


主要な産業について紹介してきましたが、最後に紹介したいのはこの地域の”人”

長い伝統と高い技術を守り続けてきた職人さんたちは本当にすごい人ばかりですし、高い視座を持って地球全体のことも考えながら農業や漁業に取り組む方々もいらっしゃいます

それだけではなくて、地域おこし協力隊や都会からのUターンなど、若い人たちが活躍している側面もあります

若い人たちが活躍している背景には、新しい人や文化を受け入れてくれる温かい気持ちを持った人たちがたくさんいることがあると思います

ぼく自身も4年前に知り合いが一人もいないこの地域に引っ越してきて、いろんな人たちに受け入れてもらいました

こんな人たちがたくさんいるこの地域は、過疎地域といえどまだまだ可能性があるんじゃないかなと思っています

もちろん、田舎ならではの複雑な話も多々あるので、キレイゴトだけではないのですけどね笑


ということで、今回は京都府北部にある丹後地域を紹介させていただきました!

表面的にサラッと済ませた部分もあったり、ぼくの主観や勘違いで見ている世界の話なので、いつの日かみなさん自身の目で、耳で、口で、足で、この地域の全てを感じに来てください!

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