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日本で1番高いバンジージャンプに挑戦した話

こんにちは!ご覧いただきありがとうございます。
今日は日本一高いバンジージャンプに挑戦した時の感想を書きたいと思います。

100m!4秒間の落下!竜神大吊橋!

僕は中学生くらいの時からバンジージャンプに挑戦してみたかった。
バンジージャンプをやることに惹かれていたのだ。それも中途半端な高さではやりたくないと考えていた。
そんなとき、竜神大吊橋のバンジージャンプのことを知った。「日本一の高さ」その響きにワクワクしたのを覚えている。

「いつかここでバンジージャンプを飛ぶ」

そのことを心に決めた。茨城にあるので、交通手段が心配だけど…。
そんなことを決めてから、あっという間に時が過ぎて僕は20歳になった。

20歳になる前に付き合い始めた彼女には、バンジーに挑戦したい話をしてあった。すると車の免許がない僕に、車で連れて行ってくれると言ってくれた。すごくありがたい。
成人式を終えた次の日。彼女の運転する車に乗って、茨城の竜神大吊橋へ向かった。

いざ、竜神大吊橋を目の前にすると、「とうとう来れた」というなんだか出陣する前の戦国武将みたいな気分になった。

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下を見てみると、正直想像していたよりも高く、圧巻の景色だ。
これからこの高さを飛ぶわけだが、不思議と恐怖心はなく、ワクワクしていて、早く飛びたいと思った。

受付へ向かう。
バンジージャンプの料金は17000円。保険料なども含まれているのだろう。
後に友人に料金の話をすると、「だったら他のことに使うだろ」と言われたが、「日本一のバンジージャンプを飛ぶ」という体験をするためには払うべきお金。それは他のもので代替可能ではない。価値がそれだけあるということだ。払うことにためらいはなかった。

誓約書を書いてから、簡単な講習を受ける。僕の他にも1名の男性が挑戦するらしい。講習を終えて、ついにバンジーを飛ぶ場所へ向かうことになった。
体は頑丈なハーネスでグルグル巻き状態だ。すこし歩きにくい。案内してくれている外国人インストラクターの方は気さくな人で、楽しくおしゃべり出来た。


「飛んだ時って、どんな感じ?」

僕が英語で質問すると、

「マジ最高。俺はもう1000回は飛んでるよ。俺のおばあちゃんもバンジーが大好きで飛んでるよ!」

と、答えてくれた。おばあちゃんも飛んでいるとは…。

「次はスカイダイビングに挑戦だな!」

こう言われて、確かに次スカイダイビングに挑戦するのもアリかもしれないと思っていると、とうとう飛び降りるところまで来た。

橋の真ん中の横に階段があり、そこを下る。思ったよりも狭い。
そこで更にハーネスが足されて、両脚が歩ける程度にくっつけられた。ここまでガチガチにされると逆に安心して飛べるんじゃないか?とまで思ったほどだ。今いるところは下が網になっていて、下の方まで見えるが全然恐怖の感情はなかった。

「じゃあ、どっちから飛びますか?」

「自分からやってもいいですか?」

僕はすぐに決めた。やる気満々。早くやりたい。
両足がくっついているので、ペンギンみたいな歩き方でとうとう自分で飛ぶ場所まで来た。


驚いたのは、端の方に立つと恐怖の度合いが全く違う。

怖い。

これだけガチガチにハーネスに固定されているのにも関わらず、怖い。
しかも自分で飛ばなければならない。
しかし、1度決めたことは、やる。

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「それでは行きましょう。5,4,3,2,1バンジー!」

インストラクターの方の掛け声に合わせて、飛んだ。

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事前情報だと、4秒間落ちると聞いていた。しかし体感時間はもっと長かったように記憶している。

長い。

僕はジェットコースターは大好きな方なのだが、これは正直怖さの質が違った。
ジェットコースターは捕まる場所があり、それに頼る事ができる。しかしバンジージャンプではそれができない。
しかも、かなりの速さで落ちていく。漫画でよくある放射状の線が本気で見えた気がする。

「死ぬ!」

本気でそう思った。それくらい死を意識した体験。落下の4秒間を終えた。
と、一気にバネの反動で上に引き戻される。その速度も速い。ビヨンビヨンというバネの反動時間もしばらくすると終わった。

このバンジーの怖いところはここだけではない。
ダムに設置されているこのバンジーは、通常のバンジーとは違い、飛び降りたところまで戻らなくてはならない。
まず、「自分で」脚の固定されている部分を外し、胸のところで固定されている部分のみにする。上から引き上げ用のウィンチの固定カラビナが降りてくるので、それを胸の金具へセットする。この作業がまず怖い。OKサインを上に出すと、引き上げ開始。
ウィンチで引き戻されている間も胸の部分だけで固定されている事がちょっと怖かった。

引き上げられた後、すごく清々しい気分だった。生まれ変わったような気分。不思議とまたいつか、もう一回やりたいと思った。

受付まで戻ると、挑戦を終えたという証明書がもらえる。

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挑戦を終えた今、これを超える怖い体験はなかなか無いだろうと思っている。おかげで以前よりも手を出しにくいことにも積極的に手を出していける様になった。心のストッパーが外れた印象だ。これからも色々な挑戦をしていきたいと思っている。


唯一、弊害があるとすれば、並大抵の絶叫系マシンでは満足できなくなったことだ。

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