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ぽっちゃり犬の命運は飼い主次第【後編】

お久しぶりです。takuです。
前回の記事はなんと3月でした。

読んで貰う気があるのか

と言わんばかりの徐行更新で申し訳ありません。気持ちが乗らなかったのです。

今回は犬のダイエットに関する話の後編です。前編はダイエットの基本的な部分をお話しました。今回はダイエット用フードについての記事です。

前回の記事はこちら

◆ カロリーケアフードとは

カロリーを抑えたフードにもいろいろありますが、基本的には


『太りやすい体質の犬の体型をキープするのが目的』

の物と

『太ってる犬の減量が目的』

の物があります。また"その目的に応じて給餌量を調整してください"という物もあります。減量用とか、体重管理用とか、避妊・去勢用などと言われていますね。目的に合わせて選びましょう。よくわからない場合はショップのスタッフに聞けば答えてくれるはず。

◆ 大切なのは筋肉量を維持しやすいかどうか

ダイエットのために低カロリーのものを与えたいというのは正しいです。しかし、ただカロリーを抑えただけのフードではリバウンドしてしまう可能性があります。
カロリー(エネルギー)として利用される栄養素は『タンパク質』『糖質』『脂質』ですが、とにかくこれらの栄養を減らせばパッケージに表記されてるカロリーは少なくなります。つまり、低カロリーという基準だけでは筋肉量が減少してしまい、リバウンドに繋がってしまう可能性があるというわけです。つまり低カロリーでありながらタンパク質は低くないものが重要というわけです。だいたいタンパク質が27%以上くらいのものを選ぶといいかなと個人的には思っています。中には40%近いフードやそれを超えるフードもありますが、高けりゃいいってものでもないですしそういうフードはだいたい脂質も高いです。

◆ 当たり前ですが低脂肪のフードを

脂質のカロリーはタンパク質や糖質の2倍近くありますから、当然低脂肪なフードを選ぶべき。できれば、脂質をエネルギー源として利用しやすくするように、L-カルニチンが含まれたフードを選ぶといいかと思います。脂質をエネルギー源として利用できれば、筋肉量を維持しやすくなりますのでリバウンド対策としていいと思います。

◆ 糖質について

ダイエットが必要なら当然積極的に摂るべきではないのはもちろんですが、エネルギー源としての役割が大きいため、不足すると肝臓に蓄えられているグリコーゲンから糖質が賄われます。グリコーゲンは水分を多く抱えているためグリコーゲンが使われることで水分が抜けて体重は一時的に減りますが、それは決して痩せたわけではありません。水分が減っただけで贅肉は減っていない、ということです。

さらにグリコーゲンにすら頼れなくなると、筋肉から糖を作り出すようになります。筋肉量が減り体重が減りますが、やはり贅肉が減ったわけではないのと、筋肉が減ったことにより代謝が落ちてるのでリバウンドしやすくなります。  

つまり、ダイエット方法次第では糖質もそれなりに必要となってくるというわけです。しっかり筋肉を着けるような運動メインのダイエットの場合に特に当てはまります。

◆ 満足感も大切

満腹感を感じたらすでに食べ過ぎですが、それでも物足りなさを軽減させてあげたいのが親心でしょうし、おねだりに負けてついついおやつを…なんてこともあるでしょう。満腹感を感じさせるとまではいかないまでも、空腹感を軽減させてあげることは可能です。ポイントは"食物繊維"。食物繊維が豊富なフードであれば、腹持ちも良くなるかと思います。
また、犬は"量"よりも"回数"で満足感を得やすいので、1日の食事量は適切な量のまま、小分けに食事回数を増やすというのもオススメです。

◆ 給餌量を減らすダイエットはあまりオススメしません

給餌量を減らすことで摂取カロリーを抑えると、太る原因の栄養素以外の必要な栄養素まで抑えられてしまうのでオススメしません。例えば、タンパク質の摂取量まで抑えられてしまうと筋肉量を維持しにくくなり贅肉より先に筋肉が減ります。てことは前述と同じくリバウンドしやすくなります。しかも満足感が得られずおねだりが増えて、飼い主が根負けして結局おやつをあげたりすれば太ります。そう考えるとやはりダイエットに適したフードを選ぶことが大切であることがわかります。

◆ で、結局どのフードがいいの?

わかります。結局そこなんですよね。
で、おそらくこう言われることも予想してたかと思います。

『相性次第です』

本当のことなのでクレームは受け付けません。笑
それにこだわりの強い飼い主が好みそうなブランドには正直なところ体重管理に適したものがなかなかないのですよ。まぁ、こだわりの強い方々はそもそも太らせたりしないでしょうからね。ですよね?

ですが、とりあえず候補になりそうで尚且つ専門店に行けば手に入りやすいものをいくつかご紹介。

・ ピナクル トラウト&スイートポテト
高タンパクで低脂肪、食物繊維が豊富な原材料を使用しているのでオススメです。

・ アボダーム ジョイントヘルス
高タンパクで低脂肪で関節ケアもできます。特にダックスなんか持ち前の体型で関節が心配。そこに太りやすい体質もあるのでさらに関節が心配。
アボダームにはライトもありますが個人的にはダックス以外でもライトよりジョイントヘルスがいいかなと思います。

・ ロイヤルカナン ライト
高タンパクで低脂肪、複数の食物繊維を使用することで腸内細菌による分解のタイミングのズレによる腹持ちの良さを実現。L-カルニチンにより脂肪をエネルギー源として利用しやすくなります。

・ ロイヤルカナン ステアライズド
こちらは高タンパクですがそこまで低脂肪ではないです。ほんのり低脂肪。食物繊維に関してはライトと同じく腹持ちの良いバランス。ライトは減量で、ステアライズドは太りやすい体質の体重維持用です。

・ユーカヌバ フィットボディ
高タンパクで低脂肪。糖質を抑えすぎないバランスなので、しっかり運動をしてしっかり筋肉をつけるようなダイエットをする場合はオススメです。

※ブルーのウィルダネスの体重管理、あれもなかなかオススメでした…日本にはもうないですが。

◆ まとめ

ネットで情報収集してる飼い主にとってはホントか?と思われそうなブランドも紹介しましたが、機能的なフードで上を目指すと療法食に行き着いてしまうので、そういう意味でもダイエット向きのフードに関してはこだわりの強い飼い主が好みそうなブランドからはなかなかチョイスできないという面もあります。

まぁまとめると、
『高タンパク質』
『低脂肪』
『高繊維』
な低カロリーフードがオススメってことで。  

また、肥満に関して獣医師さんにご相談してみるのもいいかなと思います。ヒルズのメタボリックスとかすごいと思いますし。ただ、療法食なので説明は控えさせていただきます。


本当に久しぶりの記事でしたが、今後も気が向いたら読みに来ていただければ幸いです。今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

taku

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