【たった1つだけ】新しい視点を持てば、確実に適切な解決策を提案できるようになる

他人が取る行動に悩まされることってありますよね。

「なぜこんなことするんだろう?」

「理解できない」

「意味がわからない」

このように思う人も多いのではないでしょうか。

それには理由があります。

それは何かというと、他人が取る行動の「原因」を見つけようとしているからなんです。

実は、原因を探ってばかりいても答えは出てきません。

それを分かっているのは、行動を取っている本人だけなのですから。

ではどうしたらよいのでしょう。

行動の「目的」に焦点をあてればいいのです。

つまり、「なぜ」「どうして」ではなく「どうしたいのだろう」「何がしたいのだろう」といった問いかけをするようにするということです。

これができることで、次の3つのメリットを得ることができます。

・他者への理解が深まる

・他者が求めていることに応えることができる

・良い人間関係を構築できる

具体例をあげて、詳しく解説していきますね。

私が青年海外協力隊として、ジャマイカの小学校で働いていた時の話です。

私が学習支援に入っていた1年生のクラスで、とても目立つ男の子が1人いました。

・毎日忘れ物をする。

・授業中、隣の友達にちょっかいを出す。

・授業中、突然抜け出してしまう。

担任の先生は「なぜあのような行動をするのか分からないわ」と常に嘆いていました。

この言葉から分かるように、先生は子供が起こす行動の「原因」に注目していました。

私はその先生とは違う視点で子供の行動を見てみることにしたんです。

そうです。

行動の「原因」ではなく「目的」に注目してみたんです。

毎日その子を観察していると、あることに気が付きました。

彼は「自分のことに注目してもらう」ことをねらい(目的)にしているんだと。

だから忘れ物をしたり、友達にちょっかいを出したりしていたのです。

そこから私は彼との関わりを増やしていきました。

授業中に話しかけたり、学習の支援をすることはもちろん、

時には図書室で個別支援も行いました。

個別支援をしている時は、彼が私を独占している状態だったので、部屋か

脱走するということも一切ありませんでした(笑)

つまり彼の目的が果たされている状態だったため、注目を得るような行動する必要がないことが分かります。

この支援を続けていると、彼から私に手助けを求めてくるようにもなってきました。

彼と関わりを増やしてから3ヶ月経つ頃には、以前のようにクラスの中で注目を獲得するような行動を起こさなくなりました。

このように行動の「目的」に注目したことで、彼への理解が深まり、求めていることに応えることができ、さらに彼との関係を構築することが出来たのです。

一方、日本の小学校で働いていた時の出来事です。

同じように、クラスの中に非常に目立つ子がいました。

その子は次のような行動を取っていました。

・授業中のおしゃべりが止まらない

・隣の席の子にちょっかいを出す

・授業開始のチャイムが鳴っても校庭で遊んでいる

その当時は

「なんでこんな行動を取るんだろう」

「なんで行動が良くならないんだろう」

と思っていました。

つまり、その子が取る行動の「原因」ばかり考えていたのです。

「きっと家庭での愛情が足りていないんだろう」

「ADHDなんじゃないか」

時にはこのようなことも考えていましたが、解決策は見つかりませんでした。

だからいつもその場しのぎで、彼の行動を改善させてあげることができなかったのです。

さらに彼が求めていることに応えられないことが積み重なり、関係は徐々に悪化し、私との関わりを避けるようになっていました。

この出来事をきっかけに気づいたんです。

「原因」にいくら注目をしても何も前に進まないと。

どんな行動にも必ず目的があります。

「ジュースを買いたい(目的)から、コンビニへ行く(行動)」

「友達と会いたい(目的)から、ラインで連絡する(行動)」

「筋肉をつけたい(目的)から、ジムへ通う(行動)」

だからこそ他人が取る行動の「目的」に注目することが大事なんです。

そうすれば相手が求めていることを知ることができ、それを解決するための提案をすることができます。

今回は「他人が起こす行動の目的に焦点を当てること」がいかに役立つかお話しをしました。

「目的」を見抜けるように慣れば、相手への理解が深まり、相手が求めてることに応えることができ、良い人間関係の構築に結ぶ付きます。

もしできなければ、相手を理解することに苦しみ、求めていつことに応えられず、最悪の場合は関係を悪化させることになりかねません

私の場合ですが、目的を見抜けるようになるまでに約3ヶ月かかりました。

でも毎日意識して繰り返し取り組んでいたら、他人が取る行動の「目的」が何なのか、考えるクセが徐々に身につきました。

この考え方は、他者理解、他者支援、良好な人間関係の構築へとあなたを導いてくれます。

この機会にあなたもこの視点を身につけてみてはいかがでしょうか。

あなたの人生を充実させてくれるものになること違いありません。


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