見出し画像

精神が崩壊し、自殺を決意した時

はじめに

前回の記事では、経済的・身体的・精神的な大学院生の実情。そして精神的に負担がかかり、自殺を決意したという投稿をしましたが、その精神が崩壊した場面についての投稿をします。


私自身みなさんが経験したことないこと。を経験していると思います。また、この記事を読んでいる方の中でも場所や状況が違えど同じ境遇を歩んでいる方、今現在悩んでいる方などもいるかと思います。


私は現在では自殺念慮もなく、生きていて良かったと実感しています。


世界的に見て、先進国の中では日本の自殺数がかなり多いですが、生きている喜び、本当に小さなことでも幸せなんだということを。みなさんに感じていただきたい。生きてほしい。悩んでいるみなさんと同じ境遇であれば同じ悩みを抱えている人は1人ではないんだと気づいてほしいので、
この記事を投稿します。


精神が崩壊したその先に。

経済的・身体的にボロボロになった状態でなんとか自我を保っていたのは精神面でした。


精神面とは様々ありますが、私自身の場合、

【夢のために】

【自分の鍼灸師人生を歩むために】

という未来のことを考えて生活していました。


その夢の道筋が1度途切れてしまい、新たな道筋を考えた時にどうすることもできなかったため、諦めてしまったのです。


当時の夢

大学入学から大学院1年目までの当時の夢は
【日本の鍼灸をはじめ日本文化を海外へ】

という大きな夢を持っていました。
それは今現在では変わっています。なぜ変わっているかは今後詳細に話していきます。


当時抱いていた夢は、大学院時代叶いそうな夢でありました。
大学院修了後の就職先を探した際にまずは海外での鍼灸をしたかったため、海外で受け入れてくれる場所を必死で探しました。

海外の医師へ何通、何十通、何百通とメールを送り、自分を必死にアピールしたのです。

しかしながら、日本でなんの実績もあげていない一大学院生の話を聞いてくれるわけもなく、返信も0で終わりました。


これで終わった、、、。


と思うのはまだ早く、あらゆる手を使ってなんとか1人の方と繋がることができ、お話するところまでいくことができたのです。


さて。ここでやってきたのが

【コロナウイルス】

です。


海外への渡航も難しくなり、断られたというのがその時の現状です。

そして。コロナウイルスが流行し、この多忙な生活が一旦落ち着き区切りができ、いろいろと考えた際に、


一般的なグループ鍼灸院・整骨院に就職することは絶対に嫌で、夢を叶えるためだけに過ごしてきたこと。

なんのために今ここにいるのかが、あやふやになった際に全てを投げ出したくなりました。


投げ出してしまった自分の夢


結果的に全てを投げ出してしまい、その時にフッと力が抜けていき、動けなくなったのです。

手足も動かなくなり、食欲も湧かず、何もやる気がなくなったのです。


支えていた精神面が少し崩れた時に身体的なストレスがかなり大きく上回り制御が効かなくなったのです。


大学へ行って自分が受け持っている患者さんに関しては全力で施術をするものの、それ以外の自分の研究、勉強に関しては身が入らない。

家へ帰ったら玄関で倒れて力が入らない。

動けない。

生きている心地がしないんです。


外に出たくない。誰にも会いたくない。日々が始まったのです。

施術の予約が入っていなければ家に引きこもり、時には専門学校での実習補助を放り投げることも多くなりました。

(給料が発生しているわけではなかったので仕事ではないと認識。交通費を払うのも精一杯。もちろんそのような機会を与えてくれたこと。誰にも体験できないことには感謝していました)


そんな力が全く入らなくなり、自分が人としての価値。生きていることの意味を感じなくなったのです。

別の方法で夢に向かって…。
たかがそれくらいで…。


と感じるかもしれませんが、自分にとってはそれが生きがいで毎日を生活し、
流れるように生活していたので別の方法を考えるほどの頭のキャパシティがなかったのです。


こうして。精神的にも未熟で、考えも浅はかだった自分は誰にも相談することなく自殺に踏み切るのでした。

今。生きていることに喜びを感じている自分は、



たかがそんなことで…。

と思いますが、やはり当時は本当にそんな頭がなかったんだ。かなり追い詰められていたんだと感じています。


人は身体も心も経済的にも極限まで追い込まれ、何かが途切れると、


考えることをやめてしまい、最悪のケースだと【死】だけを考えてしまいます。


私はそこで【死】を選択しましたが、

いざその行為に踏み切ったときに

まだ生きたい。

と身体と気持ちが判断し、未遂に終わったのです。


生き続けた先に

自殺未遂に終わった自分は今の現状を信頼できる方に話しました。
(自殺については話していない)


深いところまでは話していないのですが、
その時に本気で心配してくれる人がいて、
立ち直るためにいろんなところへたくさんの時間を使って連れ出してくれました。


今では本当に命の恩人で、感謝してもしきれない人です。

もっと早く話しておけばよかった。


と家で1人で泣き続けました。


誰かになにかを相談することは
かなりの勇気が必要です。

一歩踏み出す勇気。
決断する勇気。


その一歩が、勇気が。どれだけ時間がかかってもいいと思います。


なにかを失う前に。話して肩の荷を下ろしてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?