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平凡な6年目OTが綴る。仕事に悩む1年目のリハさんへ

リハビリ1年目の皆様!仕事はどうですか?

・担当患者さんからの戦力外通告(セラピスト変更希望)
・高圧的な患者さんからプレッシャーを与えられる。
・意識の高い先輩からのきつい指導。
・同期に比べて仕事ができない、ミスが多い。

こんな経験はありませんか?
実はこれ全て私が経験してきたことです。

同じ様な経験をした方もいるのでは?
もしくはこれから経験することは十分に考えられます。

そんなセラピスト1年目の方へ今の悩み、今後の悩みを小さくできる様に
希望を持てるように頑張って文章を綴ります。


担当の患者さんからの戦力外通告(セラピスト変更希望)


お恥ずかしながら、私、セラピスト変更希望は何回も経験があります。

皆さんも今後の長いセラピスト人生で「セラピスト変更希望」の通告を受けることはある方も多いと思います。(リハ分野にもよるかもしれませんが、)

ただ、私が1つ言いたいことは「しょうがない。」
この一言に尽きます。

皆さんも就職して職場で働いているとあることに気がつく人も多いと思います。

それはセラピストの治療技術の差です。治療技術というのは知識や技術だけでなく、何気ないコミュニケーションから立ち振る舞い、表情も含めて。

そういったセラピストのレベルというのは社会人になってから残酷な程にさが開いていきます。

学生の時のあの人すごいよね、とか
あの子は勉強が苦手だよねというのは正直どんぐりの背比べです。

そんな世界で、セラピスト1年目のあなたが、関わる全ての患者さんから
「あの人はすごい!あの人に任せれば大丈夫」と思われるのはかなり難しいと思います。

担当交代は仕方がない。伸びしろだと思いましょう!!
(ただし、不誠実な態度から担当交代につながった場合を除きます)


高圧的な患者さんからプレッシャーを与えられる。


私はこんな経験をしたことがあります。セラピスト1年目の頃です。
ある日先輩の代診でリハビリをしました。ある程度評価をした後に患者さんから
言われた一言「どう?わかった?」私のリハビリのレベルの試している発言であることは
表情からわかりました。

私は、その患者さんを悪く言っているわけではありません。リハビリにはその方の人生がかかっているので、
そういうふうにセラピストに聞くのは真っ当だと思います。
しかし、私には非常にプレッシャーでした。

なぜなら、全くわからなかったからです。

学校を卒業して患者さんをみていくと正直わからないことだらけです。

「そんな事ない!」というあなたは非常に高い確率で「無知の知」が欠けてます。

無知の知とは
自分がわからないことを自覚していること。

つまり、わからないことがわかってない状態。

セラピストというのはある意味「先生」という立ち位置でもあります。
実際に患者さんから「先生」と言われます。

先生という立ち位置と「わからない」という現実。
そのギャップに苦しむことは自然なことでしょう。

事実、あの「医者」でも誤診をする可能性は一定数あると言われています。

東京大学教授の故・沖中重雄先生は臨床診断と剖検の比較から自らの誤診率を14,2%と発表した。

引用:医学書院HP

私たちは診断をするわけではありませんが、何が言いたいかというとそれだけ私たちの心身、病気や怪我を把握することは難しいということです。

ここでも私が1つ言いたいことは「しょうがない。」
この一言に尽きます。

セラピストを5年目になる私が感じている正直な感想は
10分の1しか分からなかった患者さんの心身、評価やアプローチが10分の2分かるようになってきたということです。

つまり今でもリハビリをしていて患者さんの痛みの訴え、だるさ、機能不全、正直めちゃくちゃ分からないことだらけです。

ただ、分ること、僕が介入して良くなる事は昔よりも確実に増えました。
これがめちゃめちゃ楽しいです。

そして1つアドバイスをさせていただくのであれば
「1日1つ、もしくは週に1つで良いです。学びましょう」
できれば科学的根拠があるもの。

あなたのセラピスト人生は長いです。
これだけでもセラピストとしてのレベルは着実に上がっていきます。


意識の高い先輩からのきつい指導


この業界に入ると皆さんもすぐに気がついたことでしょう。
自己研鑽に対する意識の違いがセラピストによってピンキリであることに。

そこで現れる、富士山の様に意識の高いセラピスト。

富士市HP


体感としては10人に1人くらい富士山セラピストがいます。
※バカにしているわけではありません。むしろ尊敬しています。

自分の意識が高いだけなら良いのですが、1年目のあなたにも、
リハビリに対する意識の高さや勉強を強要されるなんてこともあるかもしれません。

また、すでに先輩からのプレッシャーがしんどいという方もいるでしょう。ここでは3つ簡単にお話をさせてください。

①開き直る


ここはいっかい開き直りましょう!
今を乗り越えれば、自分にはたくさんの知識が技術が身に付く。
漫画や映画で出てくる師匠との仕業で着実に力をつけていく主人公のような感覚ですね!

ただし、以下に当てはまるようであればこれは得策でないかもしれません。
・精神的にやられてきている
→信頼できる上司に相談しましょう。ごまかさずしっかりと相談すればあなたに向き合ってくれるはずです。

・先輩セラピストの話が怪しい(科学的根拠がない等)
→聞き流して夕飯の事でも考えましょう。

②そもそも業務の指導範囲を超えている?


「仕事後にここを勉強してこい。」というのは業務の指導範囲を超えてます。
なぜなら私達は8時間労働する(フルタイムの場合)という契約を会社の責任者と結んでいるに過ぎず、それ以外の時間の使い方に対する指示はできません。

決められた時間、決められた仕事をする。これ以上を求められるのは根本的におかしいです。

先輩も基本的には従業員で雇われているに過ぎないですから、業務内に勉強できる時間がないのにも関わらず、勉強することを強要するのは指導の範囲を超えてます。

そのあたりがぐちゃぐちゃになっているセラピストは確かにいますので気をつけてください。
これも行き過ぎだと感じたら信頼できる上司に相談しましょう。

③基本聞き流す(ためになる事だけかいつまんで吸収)


社会人セラピストの勉強習慣は僕の体感で言うとこんなもんです。
めちゃめちゃ主観ですが!!

引用:作業療法士たくの脳内

正直多くの人がそんなに勉強してないです。

・毎日自己学習しないと置いてかれる。
・次々とリハビリ拒否をされてリハビリできる患者さんがいなくなる。

そんなことはないです。肩の力を抜いていきましょう。


同期に比べて仕事ができない。ミスが多い。


これに悩んでいる方多いと思います。
私は恥ずかしいくらいミスが多く、よく怒られていました。
1回ミスをするとミスがミスを呼ぶというかそういう負のスパイラルに入るんですよね💦

「自分は仕事ができない」と諦めて、先輩に「仕事ができない認定される」そして、毎日怒られる。
これでは本当に職場に行くのが辛くなってしまうので、しっかり向き合っていきましょう。

大丈夫です。ほとんどの人が自分のミスに悩む時がありますから。

ここでは2つだけ取り組んでください。
長い目で見たら劇的にミスが減ります。

①タスクを作りましょう。


・ミーティングが終わったら患者さんにリハビリ時間の変更を伝える。
・業務が終わったら、ミーティングの予定をスケジュールに入れる。

暗記はやめましょう。仕事をしていたら一瞬で忘れます。
自分がやるべき仕事は必ず。何かにメモをして、タスク管理します。

やるべき仕事が終わったら消すなりチェックをつけるなりして、わかるようにしてください。

私は10人いたら2番目くらいに注意散漫で忘れっぽいですが、これをすることで、
仕事のミスは大幅に減りました。

②一日一つは何か業務を学びましょう(同期や先輩に聞きましょう)


私はプライドが妙に高いせいで、社会人1年目の時に(こんなこと聞いたらバカだと思われないか?仕事ができないやつだと思われないか?)とビクビクしていました。

おかげで、ミスをしてから先輩に教わると言う一番仕事ができないやつだと思われる方法で仕事を学んでいきました。笑

そんな私の二の舞にあなたがなってほしくないので、アドバイスすると、1年目だから自分は仕事ができないと割り切って学んでください。

一日ひとつでいいです。そして小さなことで良いです。今日はこれを学んだと自分に言い聞かせてから、退勤してください。入職から半年も続ければ十分です!1年続けたらすごいです!!すご過ぎます!!

最後まで読んでいただきありがとうございます!
ここまでこの文章を読んだあなたは高い確率で上図の勉強する25%に入ると思います。
(セラピスト人生は保証されているのではないでしょうか!)

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次の記事でお会いしましょう(^^)

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