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2024 Chiangmai by UTMB
今年は3回目の挑戦。
TRANS INT 160
172km D +8980m
25:23:34
総合14位(男子12位)
3週間前のマレーシアでの捻挫の危機を乗り越え
無事に完走。
本当によかった。
レース前のトレーニング
9月
UTMBが明けて、ハセツネへとトレーニングを開始。
UTMBでは脱水により、出し切ることが出来なかったので脚の疲労もそこまで残らなかった。
トレーニングとしてはハセツネコースの
試走がメイン。
しかし、残暑や湿度は厳しくシャモニーの方がよっぽど快適だった笑
少しずつ調子を取り戻していく中、
なんとレース2週間前の試走で、左の腰を打撲してしまうことに。。
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謎の達成感、、笑
場所は大岳山神社の階段のところだったが、
なんとか走れそうだったので残り10km走って
下山。
大した事なかったかなと思ったけど、整体の先生に見てもらったらだいぶ庇っているとのこと。
ただ全く走れない訳ではなかったので、
強度を落として様子を見ながら走った。
でもラッキーな事に、
あまり動かなかった左の肩甲骨あたりが
良い感じに打撲箇所を庇って動きだして
全体的なまとまりはだいぶ良くなった。
まさに怪我の功名を得たようだった。
10月
今年のハセツネは10/13に行われた。
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世界最高峰のレースUTMBから
日本最大のトレランレース。
100マイルが主戦場なので
70kmのミドルレンジはあまり得意ではないけど、
3年連続の出場で、自分がどれだけ成長しているか楽しみだった。
打撲の状態は8割ほど回復。
100%までは行かずとも、全体的なまとまりは良く
これならいけるかなという感じだった。
でもレース強度での刺激入れなどはできず、
ギリギリまで低強度で調整という感じ。
結果としては
結果は8時間6分で
総合10位
去年の8時間59分に比べたら大幅に短縮することが出来た。
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やったね!!
だけども、レースとしては
浅間峠から今一つプッシュが効かなかった。
体も100マイル仕様なのか
高い心拍でキープし続けることが難しかった。
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確かに心拍160~170をキープして走る練習などは
あまりしていなかった。
基本的に130〜150bpmくらいを狙って走る事が多かった。
というかそれに慣れてしまってしたのかも。。
やっぱり
レースに向けてトレーニングを変える必要があるなと感じた。
マイル仕様からミドル仕様に慣らすため、
試走よりも、短時間で高強度のトレーニングを
もっと取り入れるべきだと感じた。
ハセツネ後、そこまでダメージも少なかったので
すぐさまトレーニングを開始。
涼しくなってきたので、
代々木公園などでロード練をメインに。
主にインターバルやペース走のポイント練を行った。
他にもトレッドミルで傾斜をつけて強度高めに。
ハセツネの反省を生かし、自分に足りない部分を
埋めていくトレーニング。
また次のマレーシアウルトラは、
走れるロード区間が結構多いので、良い練習になるかと思った。
ただ慣れないロード練や
負荷の高い練習をいきなり詰め込みすぎたのか
オーバートレーニング気味になってしまった。
しかし、なんとかやり切り
マレーシアに向けて調整することが出来た。
11月
マレーシアウルトラトレイルは11/15に行われた。
マレーシアウルトラについては
ルクタスブログに今後アップの予定なので
そちらでお楽しみに!
↓ルクタスツアーブログ
https://tabirun.run/tour/tour-blog/
レースの結果としては50kmでDNF。
トレイルの下りで見えない石に躓いて捻挫をしてしまった。
つまづいた原因は脱水と下痢によって、集中力がだいぶ切れていたことによるもの、、
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これはまずいと思った。
リタイヤしたエイドでもずっとアイシングをしていたが、
想像以上に腫れてしまっており、
今まで経験した捻挫の中で一番重症だった。
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腫れは3日ほどで引いてきたが、
かなり足首は不安定。
帰国後、整体の先生のところへ行き
まずはテーピングで固めてもらった。
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その上に少し弾力のあるスポーツテーピングでさらに固定
固定をして数日、いつもの捻挫より様子がおかしいとのことで
もしかしたら
剥離骨折の疑いがあるかもとのことでレントゲン撮影をした。
結果、剥離骨折ではないことが分かり安心した。
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いや全然よくないけど笑
その間、
バイク、水泳、上半身のウェイトトレーニングなど負担のかからないようなトレーニングやリハビリを何度も繰り返した。
1週間が経ち、しかしそれでも走ることは難しかった。
思ったよりダメージが大きい。。
そこで急遽、整体の先生と相談して
ランニングフォームを変更する事。
ざっくりとした変更点は
「つま先側の設置」
から
「かかと側の設置」
一見、言葉にすると単純だけど
これを身体に落とし込む作業が
一番大変だった。。
何度も何度も脳みそがすり減るほど、頭の中でイメージを繰り返し、フォームを変更していく。
レースまであと10日
自分なら絶対にできると信じて、全意識をフォーム修正に注いだ。
大丈夫だ。やってやられないことはない。
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12月
今回はレース1週間前に現地入り。
正直、ほとんど走れていない。
しかし、自分の中ではレースまでに
間に合わせられる自信はあった。
イメージは確実に積み上げられていた。
レース5日前
マレーシアぶりのトレイルへ。
登りはポールを使用して問題なかったが、
ロードの下りが怪しかった。。
まだ脳と身体が一致してこない。
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レース4日前
ホテルの階段の登り下り
あとは部屋に引きこもり、ずっとリハビリや
イメトレをして
感覚を研ぎ澄ませていく。
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レース3日前
コース終盤の20kmのトレイルの
登りと下りを試走。
変更したフォームでトレイルの下りも、かなりゆっくりいけばいけそうだった。
ようやく修正後のイメージが出来上がり、それが身体で表現できた。
本当にギリギリ間に合ったという感じ。
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レース2日前、1日前
完全レスト。
ルクタスツアーの方々と合流して、レースビブ受け取りやレースの準備。
しかし3日前トレイルの下りでの筋肉痛が来ている。。
2週間も下りを走っていないと、だいぶ体は訛っているようだった。
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レース展開
スタート~A5(0km~56km)
ツアーのホテルからスタート地点まで車でおよそ1時間ほど。
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いよいよ出発!
スタート地点には午前9時頃に到着。
ツアーの人達と会話をしたりしながら、ウォーミングアップをして
レースまでの時間を過ごした。
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脚の重怠さは若干あった。
だが、焦りや不安は全くなかった。
この3週間、体力と精神のギリギリまで準備をしてきた。
1ミリも手を抜かず、やれることを全てやってきたんだ。
コンディション的には正直30%だったが、
その中で100%を発揮できる自信があった。
イメージはしっかりと出来上がっている。
スタートは午前10時。
10分前ほど前にスタートラインに立ち、集中力を高めていく。
会場も盛り上がり、いよいよスタート!
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まずはA1に向けて。
スタート→A1
15km930mアップ
タイム 約1時間45分
水1.5L。
緩やかな登り。走れる区間多々あり
10時スタートなので暑さ注意
そこまでペースは上げていないが、心拍は爆上がり。
汗も滝汗のように出た。
久しぶりにここまで心拍をあげた。
しかし、マレーシアに比べれば快適だった。
捻挫により感覚は忘れてしまったが、暑さの耐性は残っていた笑
今回も水は1.5L。水をこまめに飲むように意識。
ニューカーブも序盤から使い、脚を温存していく。
去年はポールなしだったので、ほんとキツかった笑
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トレイルは思ったよりも綺麗だった。
ところどころ荒れているところは多少あったが
不安な箇所はなかった。
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また登り基調だったので、足首をそこまで心配する必要はなかった。
なだらかなトレイルを登り抜けて、日差しの照るロードを走りA1に到着。
A1は水以外なにもないので、水分を補給し
素早く出発。
A1→A2
10km 1270mアップ
タイム 約1時間45分
水1.5L
キツめの登り。あまり走れない。
最高標高は1800mほどになり
だいぶ涼しくなるが、水分補給は怠らず。
A2までは長い登り、走ることは難しくポールをしっかりと使い
淡々と登っていく。
まだまだ序盤、急ぐ心配はない。
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標高が上がっていくと涼しくなっていく。
1500mくらいまで上がるとだいぶ違った。
植生も変わってきて、独特なトレイルの雰囲気が醸し出ている。
長い登りも終わり、少し林道を進むとA2に到着
A2ではドライマンゴーが美味しかった。
去年めっちゃ硬くて食べられなかったけど、
今年はソフトで食べられた。笑
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A2を出発。
ここからが苦戦した。
A2→A3
13km 360mアップ
タイム 約1時間30分
林道→稜線アップダウン→
ズブズブのトレイル→渡渉
かなりデンジャー笑
まずは走れる林道のおでまし。
今回は捻挫の影響により、フォームを大幅に修正している。
なので、走れる区間などは以前よりもだいぶスピードが落ちている。
速く走れずもどかしかった。
林道は思いのほか長く3kmほどあった。
そして稜線区間に入りテクニカルな下りが始まった。
中々スピードが出せない。。
無意識的に、恐れてしまっている。
しかし無理に飛ばしてしまったら足首に負担がかかるので
ニューカーブを使い慎重に下った。
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稜線区間を抜ける抜けると今度はかなり、
マッドなトレイル!
バランスを取ろうとしてもニューカーブが50cmほど埋まってしまったりもして、かなり危なかっしかった笑
左足首を守りながら、必死に進んでいく。
するとシューズの中の足首のテーピングがずれている感覚がした。
まずい、ずれ始めている。。
足首の不安MAXになりながら次は、渡渉も始まった。
スリリングな箇所は終わらない。
なんと渡渉ではカメラが3台もあり、必死にもがく姿を見事とらえている。笑
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無事に足首は捻らず渡渉箇所をクリアした。
しかし靴は濡れ、テーピングはズレている。
早くテーピングを張り替えなければ。
A3へと急ぐ
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ようやくA3に到着。
A3ではサポートの阿部さんが待っていてくれた。
すかさず、ドロップバックに入れていた
足首のテーピングを貼り直し靴下を取り換えた。
序盤35km地点だからいいかなと思ったけど、
入れといて本当に良かった。
ここではバナナリーフに包んだまれたココナッツ風味のちまきが美味しくて
6個ほど食べた。
今年はエイド食が個人的にはかなりハマった笑
阿部さんにお礼をつげ、A4に出発。
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危なかった、、
by阿部さん
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かかとの周りを3枚(縦、ななめ、横)で
固めてます。
A3→A4
6km 300mアップ
タイム 約1時間
水500ml
距離も短く危険個所もなし。
テーピングをしたおかげか、左足が少し戻った感じがして安心した。
テーピングが外れるとぬるぬるした感じで完全に庇っている感じがあった。
あのまま走っていたら本当に危なかった。。
たが、少し体が重かった。
さっき、ちまきを食べすぎたかもしれない。。
この区間は非常に短く、危険箇所もなく
あっという間にA4に到着した。
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ここでドライバナナを初めて食べた。
普通のバナナより食感があって、良かった。
ドライフルーツはしっかりと噛む必要があるので、胃腸も動く気がする。
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by阿部さん
A4→A5
12km 710mアップ
タイム 約1時間45分
水1L
最初のロード少し長めだが、トレイルなどは危険箇所なし。
A4からA5までが少し長かった。
A4を少しでると2kmほどの長めのロード、その後
トレイルの登りが始まる。
斜度的には緩やかで、そこまで難しくもなかった。
割と林道も多く走れる区間だ。
ここも無難にこなす。
ほどなくしてA5に到着。
ここでドロップバックを受け取る。
A8まではだいぶ距離があるので、しっかりと補給食を持っていく。
ここで、エイドにあった暖かいごはんを食べた。
チキンスープを何杯もお代わりした笑
暖かいものは胃腸に染みわたってよかった。
まだまだ胃腸は元気だった。
足首以外はまだまだ問題なし。
あとこの辺りから
ライト点灯。
また、ハンドライトも持っていった。
A5~A8(56km~98km)
A5→A6
12km970mアップ
タイム 約2時間5分
水1.5L、1Lでもよかった。
激登りと激下り
デンジャーゾーン笑
A5では水を1.5L持ち、荷物がとても重く感じた。
また夜間なので、ライトを点灯した。
広大な畑を過ぎると急登が始まる。
ここの登りはコース1の急登。
斜度的には20%くらいあったかも。
だけど、登りの方が、足首の影響も少なくポールもしっかり使えるので
個人的には良かった。
ようやく登り切るとここからA6までは、
テクニカルな激下り。
ここは相当難儀した。。
ハンドライトを持っていたので、照らしながら
慎重に下っていく。
やはり下りはスピードが出せない。。
ヒヤヒヤしながらA6に到着。
殆ど水を飲まなかったので、水は補給しなかった。
A6→A7
13km 880mダウン
タイム 約1時間20分
水0.5L
ロードと林道の長い下り
A6からA7までは、ひたすらロードと林道の下り。
この区間は本当に長く感じた、、
しかも急な下りだったり、
急に平坦なところがきたり
絶妙な起伏があったりで、いやらしかった。。
足首を大事にしながら、淡々と下っていく。
A7に到着したが、胃腸がゆれてしまい食欲がなかった。。
水も殆ど飲まずだったので、このエイドはほぼスルーした。
A7→A8
15km 780mダウン
タイム 約1時間55分
水0.5L
遊歩道走りづらい、濁流の橋あり
A8から今度は
大きな川の横の遊歩道的なところを進んでいく。
この区間は下り基調ではあるけど細かい木の根っこなどがあり、走りづらかった。
足元を注意する場所が多く、夜間なので中々気が抜けない。
やっぱり下りが危なっかしい。
途中、濁流の上の橋を渡ったりする。
去年も通ったことがあるコースだったので、心の準備は出来ていた笑
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遊歩道を抜けてから集落に出る。
A8はそこから割と長く3kmくらいあった。
あとここでゾウも発見!
暗かったけど、あれは確かにゾウだった。
ようやくA8に到着。
ここでは奥宮さんと田代さんが待っていてくれた!
やはりサポートの人がいると、とても元気になる!
素麺と梅干を少し食べ、
エイドにあったチキンスープにごはんを入れて食べた。
やっぱり長い下りの影響なのか、食欲はそこまで出なかった。。
あとはライトの電池を取り換えて、
シャツを着替えた。
そして眠気覚ましのカフェインジェルを投入しいざ、出発!
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田代さんと奥宮さんのサポートのおかげで元気に!
奥宮さんがトレイルの入り口まで走ってきてくれた。
去年、野犬がこの区間沢山いて超怖かったけど、奥宮さんがいたので
心強かった笑
トレイル入り口でお礼を告げ、A9へ向かう
A9〜A12(98km~135km)
A9→A10
15km 850mアップ
タイム 2時間30分
水1L
ここからA12まで標高300〜800mくらいまでを
アップダウン。
長い登りは緩やかだが長い。
下りがザレ
トレイルに入ると早々に、韓国の選手がいて
暫く一緒に進むことにした。
この深夜帯だと誰か一緒の方がペースが落ちなくて済む。
また、お互いを励ましあいながら前に進めたので良かった。
途中こちらが2回も大転倒して、めちゃくちゃ心配された。笑
捻挫の方は無事でよかったが、腕をだいぶ擦りむいた。
A8からA9はそこまで危険なところはなかったが、
下りがザレていてテクニカル。
このあたりのトレイルは道があるけど、
ザレていて走りづらい。
あまり人は入っていないようだ。
韓国の選手とほぼ同時にA9に到着。
A9は寺院の横にあった。
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カフェインジェルを飲んでも眠さが相当きていたので、コーヒーをもらい、シリアルバーみたいなものを食べた。
その時に、韓国の選手がフラスクにコーラを入れていた。
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固くて目が覚める
そうか!
フラスクにコーラを入れれば眠気も覚めそうだ!
この選択は大正解だった。
片方にコーラを入れて次のA10に向かう。
A9→A10
8km 680mダウン
タイム 約1時間
水0.5L
トレイルの下りメイン。基本ザレ。
下りで韓国の選手は疲れてきたのか、だいぶ離れてきて1人になった。
ここからA10までは下り基調。
コーヒーやカフェインジェル、コーラが効いて割と元気になってきた。
少しずつペースを戻していく。
淡々とペースを乱さず進んでいく。
この区間は大したこともなく
あっという間にA10に到着
A10ではサンゲ選手がいた。
去年もサンゲ選手と、A10で一緒になり、
今年も同じところで一緒になった。
なんという偶然だろうか。笑
A10ではホットミールがあったので、チキンスープとお米をしっかりと食べた。
ほんとこの組み合わせは神。
タイのレース大好き。笑
A8までの長い下りで胃腸が大分弱ってしまったが、だいぶ回復した感じがあった。
A10→A11
11km 570mアップ
タイム 約2時間
水1L
細かいアップダウン
A10を出発して暫くするとサンゲ選手がいたので、前を譲ってもらった。
だいぶ疲れているようだった。
A10からA11まではまた細かいアップダウン。
このあたりは標高300m~600mくらいをアップダウンするので
感覚的には日本の里山に似ていた。
しかしながら、サーフェイスは渇いていてザレている感じ。
ここは少し感覚として違う。
A11まではペースもさほど落ちなかった。
さっきのチキンスープ&ご飯がバッチリ効いていた。
やはり食べるとパワーが出る。
またフラスクにもコーラが入っており、
眠気覚ましにバッチリ。
カフェインも効いていてこの区間は少し覚醒していた。
左足首は相変わらずだったが、ペースは悪くなかった。
A11に到着。
休んでいる選手もいてここで一人パスをした。
片方にコーラを入れて、A11の滞在時間は1分ほどですぐに出発。
A11→A12
15km 940mアップ
タイム 約2時間25分
水1L
細かいアップダウンで獲得940mもあり、
侮れない区間。
トレイルは割と安全
A12までは15kmと結構長い。
そして少しずつタイの夜明けが始まる。
レースも130km付近。
ゴールが少し見えてきた感じだ。
しかし100マイルはここからが修羅場。
去年通ったことがあるので、思い出しながら進んだ。
去年は大撃沈して、ほぼ歩きだったけど
今年はまだ大丈夫だ。捻挫は少しキツイけど。
登りもニューカーブがあればかなり楽だった。
ペースもそんなに悪くなかった。
前にいた中国人の選手も少しかわしていく。
前半一緒に渡渉していた中国人選手で、やっと追いついた。
ここは農村などもあり、村に近い。
バナナ畑の横を通ったりして、なぜかアガる笑
走れる箇所は淡々と走った。
トレイルはそんなにザレてなく、比較的走りやすかった。
そしてA12に到着。
ここでは大北さんが待っていてくれて、
久保さんや中島さんも丁度来てくれてとても元気をもらった!
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この時点で男子12位。前とは30分差ほど。
頑張ればトップ10までいけるなというところ。
ゴールまで残り約30km。
体力的にはまだいけそうだ。
ここからが本当の勝負。
捻挫の箇所もなんとか、持ちこたえてくれた。
ライトを軽いのに変えて、水も1.5L持った。
お礼を言い元気に出発!
A12~ゴール(147km~172km)
A12→A13
8km 1030mアップ
タイム 約2時間
水1.5L
長すぎる登り
A12からは最後の核心部の8km1000mの登り。
ここは前回試走していたので、コースは把握していた。
しかしながら試走したときよりも長い、、
試走あるあるだけど、試走の時はあんなに楽だったけど
145kmすぎてからだとやっぱり超キツイ、、
エイドの時は元気に飛び出したけど、やはり疲労はかなり来ている。
頑張れ。
この一山を超えれば、もう後は下るだけだ。
アップダウンがない分、精神的には楽だった。
目の前を一歩一歩進む。
今まで1番歩みは遅いけど、確実に前に進んでいる。
だいぶ疲労困憊になりながら、A13に到着。
ここではバナナケーキをもらったが、あまり食べられず。
あとここでコーラを入れるのを完全に忘れたのが失敗。
A13→A14
7km 300mアップ
タイム 約1時間
水500ml 少し足りず
直前のコース変更により超長いロード。
この区間はかなりロードが長かった。
いつまでたってもロードが終わらない。。
試走の時は割とすぐにトレイルに入ったのだが、トレイルに入らずにひたすらロードで迂回。
また他のカテゴリーの100km、50kmのランナーが合流してだいぶ混雑していた。
なので、そっちに気を取られたりして
水分補給が疎かになってしまった。。
また、あとは下るだけという
油断も出てきて尚更飲まなかった。。
補給ミスの原因をまとめると
①長いロードで走らされ飲みづらい
②他のランナーの合流で意識が持ってかれる
③あとは下るだけという油断
ここではまだ持ったが、次のA14の下りで響くことになる。
5kmほどの長いロードを終え、ようやくA14へ到着。
ここでは水を500mlしか入れなかった。
片方のフラスクには250mlあり
下るだけだから大丈夫だろうと思ったけど、完全に足りなかった。
そして日差しが最高にキツくなってきた。
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A14→フィニッシュ
11km 1050mダウン
タイム 約1時間20分
林道→テクニカルトレイル→ロード
トレイルはかなりテクニカルでザレ
A14を出ると林道。
他のカテゴリーのランナーも沢山いて
ここもだいぶ混雑していた。
スピードはもう出せないので、慎重に慎重に下る。
林道を終えると今度はテクニカルなトレイル。
知ってはいたけど、勘弁してほしかった。笑
踏ん張りが中々きかない。。
試走の時はなんとかいけたけど、
レース後半では別物。
めちゃくちゃきつかった。
何度も転び、立ち上がる。
後ろから50kmのランナーがものすごいスピードで降りてきてほんと羨ましかった笑
そして、標高が下がるにつれ猛烈に暑くなってきた。
この日の最高は35度。完全にレッドゾーン。
フラスクの水はもう殆どなかった。
ここにきて完全に水分補給ミス。
完全に油断していた、、
もう頭がグラグラでおかしくなりそうだった。
熱中症ギリギリの状態。
でもなんとかトレイルを切り抜け
最後のロードに差し掛かった。
やっと終わる。。
一歩一歩ペースを落とさずに進んでいく。
そして、ゴール地点のパオパーク公園が見えてきた。
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左足首も最後まで持ってくれた。
やはり自分が信じた通り、無事に走りきることができた。
1ミリも気を休めることなく、3週間準備をしてきたものが報われた瞬間だった。
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嬉しいという気持ちよりも、ホッとした安堵感の方が強かった。
結果は14位だったけど、この捻挫の状態で大きく崩れることなく172km走りきった自分を褒めてあげたい。
レースから2週間経って、まだ全然走れる見込みがない状態から考えると、今回は本当に奇跡のような走りだったとしみじみと思う。
今回の走りに後悔はない。ベストは尽くせた。
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そして今回もサポートしてくださった
ルクタスアドベンチャーズのスタッフの皆様に
心より感謝申し上げます!
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ありがとうございました!!!